可哀想な人
天才ゆえの孤独という言葉から創作しました。孤独って辛いと思いませんか。再投稿です【⚠誤字脱字、話の急展開】
- 『天才』。いつ耳にしてもいい響き
- あの貧乏くさい彼女とは大違い。
- 貧乏で不潔で地味、おまけに成績下位だなんて可哀想な人よね。
- それに比べて私は裕福な家庭に生まれて見栄えが良くて、好成績を残してる。なんて優秀な人材でしょう。
- 皆が私を頼るというのに、彼女は1人で黙々と作業する。
- 1人より協力し合えば早く終わって後が楽なのに、頭が回らない子ね。
- 「あなた少しは周りを見て動いてみたらどう?」
- 「……すみません…」
- 「振り絞った言葉が謝罪って『可哀想な人』ね」
- 私は一言残してその場を後にした。
- 彼女と一緒にいると変な気分になる。なにより『私は弱者です』って態度が気に食わない。
- あの感じなら親にも見捨てられてるに違いないわ。
- 『あなたは私の大切な娘…だからお義母さんの言うこと聞いてくれるよね』
- 「うん。私を誰だと思ってるの?」
- 『そうね…信じてるわ。』
- 「私に任せてよ。私をもっと頼ってよ」
- 私の将来の夢は【 ? 】なの。お義母さんが決めてくれたから期待に応えるために頑張ってる。
- 夢が叶ったら、きっとたくさん頭を撫でてくれるはずだから頑張るの。
- 「本当に可哀想な人は誰だろう」
- 「そんなの決まってる。【 ? 】よ。」
- 親の為に自分の夢を捨てた可哀想な人
- 自分が何者かも分からない可哀想な人
- 「貧困家庭で地味で不潔な夢ある私より可哀想な人はあなただよ」
- 「私が…『可哀想な人』ありえない!」
- 義親に愛されない孤独な彼女は独りで努力できる天才かもしれない。
- 「可哀想な人は…ワタシだった…?」
- 作業するときは協力が大事って言った。皆に頼られて、あなたは誰に頼るのかな。
- 『天才』って言われるのも苦痛だよね。