「僕はいつまで頑張ればいいの…?」3話「疑問、過去」
黄嫌われです。黄くん推しの方は自己責任でお願いします。
- 3話
- …クラクラする…早く寝よっ。
黄くん
- ガチャン
こーかON(名前どした?)
- 黄くんの部屋
- 睡眠薬のんで…おやすみなさい。
黄くん
- 次の日
- (赤です。俺はいつも疑問に思っていることがある。)
赤くん
- (俺が優遇されすぎて、黄くんが不遇な扱いを受けていることに。)
赤くん
- (俺は病弱でいつも過保護にお世話されているけど、黄くんにはみんな厳しい態度をとっている。)
赤くん
- (だから今回は俺が黄くんを癒すんだ。そうしたら何かわかるかもしれない。)
赤くん
- 朝
- ピピピピ
こーかON(名前どした?)
- (カチッ)
黄くん
- えっ?!7:00?!やばい遅れた!
黄くん
- 一階
- (赤くんが朝ご飯作ってる。)
赤くん
- はっ?何してんの?
黄くん
- いやいつも大変だから今日は俺が作ろうと思って…あと土日だし…
赤くん
- 怒られたらどうするんだよ!ほんと余計なことしかしないなぁ!
黄くん
- おい…うるせぇぞおまえr…って
桃くん
- (やばっ!?)
黄くん
- 黄お前何サボってんの?
桃くん
- えっ?!
黄くん
- 桃兄違うんだよ。
赤くん
- え?
桃くん
- え…
黄くん
- 俺が作ったんだ。いつも作ってもらってるし。
赤くん
- なぁ〜んだ。赤いい子だな!
桃くん
- ギロッ(黄を睨む)
桃くん
- は、早く食べよ…〜
赤くん
- あれ?青兄と橙兄は?
赤くん
- 橙兄は仕事だけど…青は補習かなぁ…w
桃くん
- 補習てw
赤くん
- wwwwww(黄くん以外)
全員
- (僕が怒られてるみたい…)
黄くん
- お〜い片付けは?
桃くん
- 俺がやるよ!
赤くん
- 気を付けるんだぞ〜
桃くん
- 分かったー
赤くん
- バタン
こーかON(名前どした?)
- (去ろうとする)
黄くん
- ガシッ
こーかON(名前どした?)
- (黄くんの腕を掴む)
赤くん
- 何すんだよ!(小声)
黄くん
- 今行ったら危ないだろ!(小声)
赤くん
- 桃兄はまだ一階にいる。むやみに黄くんがリビングを出たら、桃兄が朝ご飯のことを指摘して、殴られるかもしれないから。
- えっ…なんでそのこと…(小声)
黄くん
- 説明は後で。(小声)
赤くん
- 桃兄っていつ家出るの?(小声)
黄くん
- 今日は特別授業だから9時には出るって言ってた。(小声)
赤くん
- 今は…(小声)
黄くん
- 8:47
- 後13分か…(小声)
赤くん
- (静かにしなきゃ)
黄くん
- 9:00
- それじゃ行ってきまーす。
桃くん
- 行ってらっしゃーい。
赤くん
- ふぅ…やっと桃兄いなくなっt…って
黄くん
- (あれ?赤いない?!)
黄くん
- (あっ桃兄の様子見に行ったのか…)
黄くん
- 13分前
- 桃兄が家を出ていったら俺も後ろからついてくる。
赤くん
- あの僕は…
黄くん
- 黄くんは自分の部屋で待ってた方がいい。
赤くん
- う…分かった。
黄くん
- 桃兄の後をつける作戦を考えた。
- 僕が無理して動員すると桃兄に殴られるかもしれないからってこと。
- でも心配だなぁ…(自分の部屋に戻る)
黄くん
- 数分後…
- 黄くん!
赤くん
- 赤…
黄くん
- 録画したよ。
赤くん
- ありがとう…。
黄くん
- 聴く…?
赤くん
- …聞いてみる。
黄くん
- 今日の朝ご飯、黄じゃなくて赤が作ってたんだけどどう言うことだ…?
- まさかあいつ…赤のこと脅したんじゃ…
- 家帰った後問い詰めてみるか…
- …
黄くん
- やっぱ聴かせない方が良かったかも…
赤くん
- ううん。大丈夫だよ。赤。
黄くん
- ?!
赤くん
- 今までごめんね。
黄くん
- えっ?
赤くん
- 勝手に敵にして…
黄くん
- 敵…
赤くん
- 過去のこと話すね。
黄くん
- うん…
赤くん
- 過去
桃…14
橙…19
青…12
赤…10
黄…11
- 俺は橙。4人兄弟の長男や。
橙くん
- 普段は仲良く暮らしとるんやけど、最近疑問に思うことがあんねん。
橙くん
- 父さんが全然帰ってこないんや。
橙くん
- 母さんに出張に行ってくるって言ったきりもう2ヶ月も帰ってきてない。
橙くん
- 母さんは病弱で仕事はできない。桃と青、赤は小、中学生。そして赤は母さんと同じ
橙くん
- 病弱なんや。
- 養うために俺は高校に行かないで15歳から働き始めたんや。
橙くん
- ある程度生活に余裕はできてるけど、母さんにがんが発見されたんや。
橙くん
- 今病院で入院してて実際4人しかいないんや。
橙くん
- そんなある日
- 俺の父さんが大犯罪を犯して逮捕された。
橙くん
- テレビでも報道されたんや。そして俺たちはとんでもない事実を目の当たりにした。
橙くん
- ここでニュース速報です。
- 苺公立病院で不審者が侵入し、患者の苺谷水子さんが腹部を刺され死亡しました。
- 犯人は苺谷黒黄容疑者(45)であり事件の1時間後に逮捕されました。
- 容疑者は真珠川阿保美(32)との不倫が発覚。容疑者はこの事件に対し、「阿保美との時間に割り込んでくる水子がうざくて◯ろした。」と容疑を認めています。
- 母さんは不倫を見抜いていたんやな。なんで俺に話してくれなかったんや…。そう思いながらずっと沈黙してたんや。
橙くん
- 赤と青は大声で泣いて、桃は怒りを我慢して、泣いていた。
橙くん
- 幸い、職場や弟たちの学校では俺らが不審に思われることはなかった。
橙くん
- でも俺らはまだ気持ちが晴れなかったんや。
橙くん
- 数日後ニュースで親父の不倫相手との子供がいたことがわかった。
橙くん
- 名前は黄で赤の一個上。
橙くん
- 俺と青、桃はそいつをわざと引き取ったんや。
橙くん
- そう俺らは黄に復讐をすることにしたんや。
- 黄さえいなければ親父の不倫はなかったと思うし、母さんや俺らにも時間ができたはず。
橙くん
- 黄はその時間を奪った愚か者。だから俺らの手で復讐することに決めたんや。
橙くん
- 家のことを全部黄に押しつけて、黄を俺らで無視したり殴ったりする。
橙くん
- 俺にしてはええ作戦やと思うねん。
橙くん
- でも赤は何故か黄を虐めようとしない。
橙くん
- 普段はお兄ちゃんの行動を真似する子なのに…
橙くん
- 赤。黄の心を痛ぶってもええんやぞ。
橙くん
- 俺は嫌だ。
赤くん
- なんでや。
橙くん
- 不倫をするのは悪いこと。その悪い行いのせいで生まれたのが黄兄。黄兄は何も悪くない。
赤くん
- だから俺は嫌だ。
赤くん
- 分かった。でも俺らの時間は邪魔するんじゃないぞ?
橙くん
- う…ん。
赤くん
- 続く