嫉妬と弁当
二人でお昼を食べたいー…そんなクライヴの淡い夢を壊す後輩とソフィのかわいい嫉妬。 初投稿です。 【白猫】
- 新入生たくさん来たなー
クライヴ
- そうですね!茶熊学園も随分賑やかになってきましたね!
ソフィ
- 我々もうかうかしてられないな。先輩としてビシッとしていなければ
クライヴ
- ふふふ。クライヴ様は今でも充分ビシッとしていらっしゃいますよ
ソフィ
- /////!!
クライヴ
- そ、そんなことないさ!俺はまだまだ未熟だよ
クライヴ
- クライヴ様で未熟でしたら私なんてもっとまだまだですよ(^^)でもせっかくこうした冒険家の学校に通えているんですから少しでも自分のものにして強くならないと!ですよね
ソフィ
- ボソ)そんな強くならなくてもソフィ殿はおれが守r……
クライヴ
- え??何かおっしゃいました?
ソフィ
- ゴホン!!いや、何でもない!!気にしないでくれ!
クライヴ
- ???
ソフィ
- あっあぁ!そうだ!ソフィ殿!!今日のお昼空いているだろうか!?
クライヴ
- 今日ですか??今日は…エクセリア様がゲオルグ様とどうしても外せない用があってお昼の練習には出られないと仰っていたので……
ソフィ
- はい!空いていますよ!!
ソフィ
- そ、そうか!!ならばお昼を共にしないだろうか!?実はお弁当を作りすぎてしまって。1人では食べきれんと思っていたところなんだ
クライヴ
- まぁ!クライヴ様の手作りですか??
ソフィ
- 一応な!最近そういうのにハマっていてな!
クライヴ
- (料理男子はモテるとミラが言っていたしな)
クライヴ
- それは是非ともご馳走になりたいですわ!私も今日はお弁当作ってきたのでおかず交換会。なんてどうですか?♪
ソフィ
- (おかず交換…。まるで恋人みたいだ!!/////)
クライヴ
- あ、あぁ!!それはいい案だ!
クライヴ
- ふふっ♪楽しみですねぇ(^^)
ソフィ
- (それはこっちの台詞だ!!/////)
クライヴ
- あぁ〜!!先輩だぁ〜〜!!ク・ラ・イ・ヴ・先・輩♡
ミミル
- 抱き!!!!!
- !!!!!!????
クライヴ
- !!!!!!????
ソフィ
- 突然現れた少女はクライヴの腕に絡みつくようにして抱きついた
- ミ、ミミル!?
クライヴ
- あはは〜♡正解だよぉ〜♡
ミミル
- お知り合いですか??
ソフィ
- あ、あぁ。風紀委員が一緒の後輩なんだが…。おい、離れろ…!
クライヴ
- えぇ〜。なんでぇ〜。私とクライヴ先輩との仲じゃないですかぁ〜♡
ミミル
- ……随分と仲良しなんですね
ソフィ
- い、いや!!これは決してそういうのではなくて!!こいつが勝手にだな!!
クライヴ
- まぁまぁ〜。照れないでくださいよぉ〜♡
ミミル
- 馬鹿!!やめろって!
クライヴ
- や〜だぷ〜♡♡
ミミル
- お前…。いい加減に…!
クライヴ
- あっ、あの!!!!
ソフィ
- !?
クライヴ
- 私今日カモメ様たちとお昼のお約束をしていたこと、すっかり忘れていました!!
ソフィ
- えっ……
クライヴ
- だから作りすぎてしまったお弁当は後輩様と食べてください(^^)
ソフィ
- ちょっ!!
クライヴ
- えぇ〜??なになにぃ〜??先輩お弁当なんか作ったのぉ〜??ミミル食べたぁい!
ミミル
- ほら、こう言ってくださってることですし!
ソフィ
- では、私はこれで失礼しますね!!
ソフィ
- あ!待ってくれ!!!
クライヴ
- クライヴが引き止める前にソフィはそそくさとその場を離れて行ってしまった
- ソフィ殿……
クライヴ
- ………………………
- ……………
- ………
- カニカマ〜カニカマ〜〜!!
キャトラ
- ふふっ♪キャトラったら
アイリス
- ♪
みきてぃ。
- でもお腹すいたわね
アイリス
- 当たり前よ!!お昼なんだから!!
キャトラ
- 💧
みきてぃ。
- あら?
アイリス
- にゃっ??あそこにいるのは…
キャトラ
- ………はぁ。
ソフィ
- ソフィは階段の淵に座り込んでため息をついていた
- おーい!!ソフィ!!そんなところでどうしたのよ!
キャトラ
- あ、キャトラ様。アイリス様にみきてぃ。様まで!
ソフィ
- こんにちは♪
アイリス
- ♪
みきてぃ。
- ごきげんようです(^^)
ソフィ
- で??こんなところでショボくれてどうしたの??ソフィらしくもない
キャトラ
- それが……。実は私にもよくわかっていなくて…
ソフィ
- なにか、嫌なことでもされたんですか??
アイリス
- いえ!!そんなことは!!皆さん氷の国の話にも興味を持って頂けるし、とても良くしてもらってますよ!
ソフィ
- じゃぁ、ソフィに限ってあんまり考えられないけど。何か失敗しちゃったとか??
キャトラ
- いえ…。特に人様に迷惑をかけるようなことはしていないと思うんですけど…。
ソフィ
- う〜ん。じゃぁ何かしらねぇ?
キャトラ
- 💧
みきてぃ。
- !!
みきてぃ。
- え??何か心配事があるのか?ですか??
ソフィ
- 心配…ってわけではないと思うんですけど…
ソフィ
- まぁ。とにかく何があったか話してみなさいよ!他人が聞いたらわかることもあるかも知れないし!
キャトラ
- はい。実は……。
ソフィ
- ソフィは先ほどのクライヴ、ミミルとの出来事を話した
- そそそそそれって!
キャトラ
- !!キャトラ!!!
アイリス
- (何よ?アイリス??これって確実にミミルって子に対する嫉妬じゃない!)
キャトラ
- (そうだけど。でもそれってソフィさんがクライヴさんのこと好きってことになるわ)
アイリス
- (そうね)
キャトラ
- (なんか、そういうのって自分たちで気付いた方がいいと思うの)
アイリス
- (んー。まぁ、一理あるわね)
キャトラ
- (だから、ね?お願いキャトラ。さりげなく気づかせてあげて!)
アイリス
- (にゃにゃっ!?私!?!?)
キャトラ
- (キャトラお話上手だし、猫だし。きっとできるわよ!)
アイリス
- (最後のは絶対関係ないと思うんだけど…。)
キャトラ
- 💧
みきてぃ。
- (ま、いいわ!やってみる!)
キャトラ
- (ありがとう、キャトラ♪)
アイリス
- ♪
みきてぃ。
- ねぇ、ソフィ!ソフィの好きなものってなぁに?
キャトラ
- それはもちろんエドッピーです!!!!
ソフィ
- <画像>
ソフィ
- うん。なんとなく想像はついていたわ
キャトラ
- 💧
みきてぃ。
- じゃぁ、その好きって気持ち物にじゃなくて人に感じたことってある??
キャトラ
- それは常に感じていますよ。お父様、お母様、お兄様、氷の民の人々、茶熊学園の皆様、キャトラ様やアイリス様やみきてぃ。様にも!
ソフィ
- うーん…。なんか欲しかった答えと違うわ。嬉しいんだけどね。
キャトラ
- 私も好きですよ♪
アイリス
- ♪
みきてぃ。
- じゃぁ、なんでカモメとお昼食べる。なんて嘘ついてまでクライヴとそのミミルって子2人にしてあげたの?
キャトラ
- それは…。その、ミミル様がクライヴ様のこと、とてもお好きそうだったので…。
ソフィ
- じゃぁ、ソフィはクライヴのこと嫌い?
キャトラ
- そのようなことは決してありませんわ!!!
ソフィ
- なら、ソフィは嫌いでもない人に嘘ついたことになるわね
キャトラ
- !!わ、私…。
ソフィ
- ソフィもクライヴのこと嫌いじゃないなら別に譲る必要なんてないのよ!先に約束したのはソフィなんだから!
キャトラ
- で、ですが…
ソフィ
- もー!!
キャトラ
- うだうだ考えないの!!クライヴもしかしたらソフィに嘘つかれて悲しい思いしてるかもしれないのよ!?
キャトラ
- !!?
ソフィ
- そんな!!私どうしたら…
ソフィ
- ま、悪いと思ってるなら素直に謝るのが1番ね!
クライヴだって鬼じゃないんだから、ソフィが心から謝れば許してくれるわよ!
キャトラ
- そう…ですね!!
私謝ってきます!
ソフィ
- うんうん♪
キャトラ
- さらにもう一つアドバイスするなら、明日のお昼、ソフィから誘いなさい♪
キャトラ
- でも、クライヴ様に迷惑では??
ソフィ
- それはないと思うけど、その時はその時よ!
何事もやってみなきゃわからないじゃない!
キャトラ
- …はい!そうですね!!
ありがとうございました!キャトラ様、アイリス様、みきてぃ。様!!
とりあえず身体を動かしてスッキリしてきますね!!
ソフィ
- その調子よ!がんばれ!!
キャトラ
- はい(^^)
ソフィ
- ソフィは一礼してその場を後にした
- さすがねキャトラ♪
アイリス
- ふふん♪とーぜんよ!
キャトラ
- ♪
みきてぃ。
- 翌日ーーーー……
- ………なぁ。ザック。
クライヴ
- なんだよ、クライヴ先輩
ザック
- どうしたら俺はモテるんだろうか…
クライヴ
- いや、いきなりなんだよ💧
ザック
- あぁ…。俺はもうダメだ!
クライヴ
- んー…。よくわかんねーけど、クライヴ先輩はモテたいのか?
ザック
- それは当然だろう
クライヴ
- 即答かよ💧
ザック
- じゃぁ、どんな奴からモテたいんだ?
ザック
- 金髪ロングで、鈴のような美しい声で、澄んだ瞳の、心の綺麗な姫
クライヴ
- もうそれ名前言ってるようなもんだぞ
ザック
- そうか?
クライヴ
- まぁ、不特定多数にモテたいなら適当に愛想振りまいてればいいだろうけど、特定の誰かに好かれたいなら、相手がされて嬉しいと思うことをすればいいんじゃねぇの?
ザック
- ……ザックが正当なこと言ってる
クライヴ
- しばくぞ💢
ザック
- あ、なるほど。お前リア充だもんな
クライヴ
- はぁ!?
ザック
- 忍者娘とね
ミラ
- ミラ!!?
ザック
- はぁぁぁ…。ザックもついに…
クライヴ
- 待て待て待て!!!誰がいつあんな洋ナシ女と!!
ザック
- オーララ〜。呼んだでござるか??
フラン
- わぁ!////////だ、誰も呼んでねーよ!向こう行け!!この洋ナシダメ忍者!!
ザック
- オロロ〜。ひどいでござる〜
フラン
- フランはしょんぼりしながら行ってしまった
- あーあ。
クライヴ
- あーあ。
ミラ
- …なんだよ!!
ザック
- 可哀相に。謝ってきなさいよ
ミラ
- なんで俺が!?
ザック
- フランかんいそー(-_-)
ミラ
- うっ…。
ザック
- わかったよ!!行きゃいいんだろ!!
ザック
- ついでに洋ナシでも貰ってきなさい。
貰えばあの子喜ぶから
ミラ
- あぁ。
ザック
- はぁぁぁ。リア充め…
クライヴ
- ちげぇよ!!////////俺はただ洋ナシもらいに行くだけだ!!本当だからな!!
ザック
- ザックは騒がしく出て行った
- 青春ね
ミラ
- だな
クライヴ
- あんたも充分青春してると思うけど?
ミラ
- どこがだよ💧
クライヴ
- その時勢いよく教室の扉が開いた
- クライヴ様はいらっしゃいますか!?
ソフィ
- ソフィ殿!!?
クライヴ
- あ!クライヴ様少しお時間よろしいでしょうか??
ソフィ
- えっ!?
クライヴ
- ほら行ってきなさい。青春男
ミラ
- ミラ...💧
クライヴ
- やっぱりお忙しいですか??
ソフィ
- はっ!いや、問題ない!
今行く!!
クライヴ
- クライヴはソフィと共に教室を後にした
- じれったい奴らばっかりねぇ〜
ミラ
- ……恋に悩んで入信しないかしら
ミラ
- ーーーーーーーーーーーー
- ーーーーーーー
- ーーー
- あの、クライヴ様…。昨日は申し訳ありませんでした!!
ソフィ
- うぉ!!!
クライヴ
- や、やめてくれソフィ殿!
先約があったのなら仕方ないさ
クライヴ
- 違うんです
ソフィ
- えっ??
クライヴ
- 私、昨日本当はカモメ様たちとお昼を共にする予定は無かったんです。
その…クライヴ様とミミル様があまりにも仲がよろしそうなので私なんかよりそちらで食べたほうがよろしいかと思って……
ソフィ
- ですが、キャトラ様に言われて気づいたんです!!
私…クライヴ様に嘘をついてしまったんだって……
本当に失礼しました!!
ソフィ
- ソフィ殿……
クライヴ
- ……はい
ソフィ
- ひとつ言っておくが俺とミミルはそんなに仲良くないぞ?
委員会が一緒というだけだし…
クライヴ
- え??
ソフィ
- でも、昨日腕を組まれてましたし
ソフィ
- あれはアイツが勝手にやったことだ!
全く悪ふざけが過ぎる!!
クライヴ
- となると、お二人は恋人同士では…
ソフィ
- こっ恋人!!!???
ナイナイナイ!!!断じてありえん!
クライヴ
- そ、そうでしたか!!
ソフィ
- ホッ
ソフィ
- (ホッ??)
ソフィ
- だからソフィ殿、そんなに謝らないでくれ
クライヴ
- クライヴ様……
ソフィ
- あ!でしたらリベンジ致しませんか!?
ソフィ
- リベンジ??
クライヴ
- はい!!
クライヴ様が良ければですけど、これからお昼ご一緒にどうですか??
ソフィ
- ////////////////
クライヴ
- い、いいのか!!?
クライヴ
- お昼作りすぎてしまったので♪
どうですか??
ソフィ
- ぜ、ぜひとも!!
クライヴ
- ふふっ♪
良かったです
ソフィ
- その時どこから来たのか突然ミミルが現れた
- せーんぱい♡♡♡
ミミル
- 抱き!!!!
- うぉ!!!
クライヴ
- クライヴ様!!?
ソフィ
- 先輩ひどぉぃ。昨日一緒にお昼食べようと思ったのにいなくなっちゃうんだもん!!
ミミル
- え??御一緒に食べられたんじゃないんですか??
ソフィ
- 食べてない食べてない!!
俺が誘ったのはソフィ殿だからな。
他の者と食べようという気にはならないな
クライヴ
- !!!!!!!!
ソフィ
- えぇ~。先輩固い~。
ミミル
- あ!なら今日は!!?
今から一緒に食べよ!!
ね?いいでしょ??
ミミル
- ミミル…💧
今日はな……
クライヴ
- ミミル様
ソフィ
- ?
クライヴ
- …なぁに??
ミミル
- 申し訳ないんですけど今日は私との先約があるので諦めてください
ソフィ
- !!!!!?
クライヴ
- はぁ!?なんでよ!
タンタ昨日譲ったじゃん!!
なら今日も譲ってよ!!!
ミミル
- はい…。確かに私は昨日、お譲りしました。
ですがもうしません。する気もありません!!!
ソフィ
- ソフィ殿/////
クライヴ
- !!!!!!何よ!!
顔がいいからって調子のらないで!!
ミミル
- ミミルはソフィ向ってステッキを振るう
- ソフィ殿!!!
クライヴ
- はぁ!!
ソフィ
- ソフィはすかさずジャストガードをした
- なっ!!!!
ミミル
- ミミル様…私国の王女としていつもは民のために我慢も惜しみません。
ですが、今は茶熊学園のいち生徒として我儘を言いたいと思います!!
ソフィ
- ~~~~~!!!!
ミミル
- そしてこれは先輩としての助言です。
ソフィ
- 目上の人に対する口の利き方、気をつけたほうがいいですよ
ソフィ
- ソフィはミミルの耳元に近づきそっと低い声で囁いた
- ひっ、ひぃ!!
ミミル
- ではクライヴ様行きましょう!!
天気が良いですから中庭なんてどうですか♪
ソフィ
- え!!/////
ソフィ殿……手が……
クライヴ
- (さり気なく手を握られた!!)
クライヴ
- ♪
ソフィ
- ソフィが自分の気持ちにちゃんと気づくのはもう少し先のこと…
二人は日陰の下で美味しいお昼ご飯を食べた。
- とりあえず成功ってことでいいかな♪
キャトラ
- ♪
みきてぃ。
- ちょっとミミルさんが可愛そうだけどね…
アイリス
- 仕方ないわよ!
恋に犠牲はつきものなんだから!!
キャトラ
- 💧
みきてぃ。
- うーん…
まぁ、これもいい経験になるわね
アイリス
- そうそう♪そういうことにしておきましょう!
キャトラ
- ♪
みきてぃ。