さところ
※腐注意 ( HAPPY END )
- 最近僕の親友が上の空だ。
ころん
- どんなに話題を降ったって、
ころん
- 誰だって返せるような相槌で返してくる
ころん
- いや、返してくれるだけいいんだけど…
ころん
- …ほんとに聞いてる?
ころん
- んぇ、
さとみ
- あ、なに?
さとみ
- 聞いてねぇじゃん
ころん
- ごめんてww
さとみ
- で、何?
さとみ
- ッ……///
ころん
- 聞いてなかった癖に。
ころん
- 次は体の向きまで変えて聞いてくれるとか
ころん
- ………もっと。好きになってしまう。
ころん
- 自分自身BL … つまり
ころん
- 男同士の恋愛が苦手な方だ。
ころん
- だけど何故かそんな自分が恋をしている。
ころん
- 気持ち悪いだとか。
ころん
- 一瞬の気の迷いだとか。
ころん
- 色々考えたけど消せない気持ち。
ころん
- どんどん大きくなっていくこの気持ちを
ころん
- もう認めるしかなくて。
ころん
- 今となっては言えない気持ちとして
ころん
- ずっと心に閉まっている。
ころん
今日だってきっと聞いてない。
ころん
- なんか聞こえたなくらいで
ころん
- 普通な相槌をするだけだろう。
ころん
- なら。
ころん
- 聞こえたていでもう伝えてしまおうか。
ころん
- ……よし、もう、言うんだ。
ころん
- 伝えたらもう、無かった気持ちとして
ころん
- …さとみくん
ころん
- ん〜?
さとみ
- …………
ころん
- 、すき、
ころん
- ん〜
さとみ
- 、ほら、また聞いてない
ころん
- ならそれでいi
ころん
- …えっ!?!?
さとみ
- なにっ!?!?
ころん
- …待て、今なんて言った?
さとみ
- は?
ころん
- 珍しかった。
ころん
- いつも聞いてなかった内容は
ころん
- こっちから話すまで気にかけないのに
ころん
- ……まさか聞こえて…?
ころん
- いやいや、そんなわけないよね。
ころん
- …なんでもない
ころん
- なんでもない訳ねぇだろ
さとみ
- ッ…//
ころん
- ずるい。
ころん
- いつもスマホに向ける視線は
ころん
- 今日ばかり僕を視界にちゃんと捉えている
ころん
- …1回しか言わないから。
ころん
- ん、ちゃんと聞いてる
さとみ
- そんなこと言ってちゃっかり
ころん
- 「もっかい!!お願い!!」
ころん
- …とか無いからね?
ころん
- はいはいwww
さとみ
- …すき
ころん
- ?
さとみ
- このスマホのキャラ?
さとみ
- 違ぇよ
ころん
- いつも俺が飲んでるパックのジュース?
さとみ
- それも違う
ころん
- 今日入ってきた先生?
さとみ
- 確かに可愛かったよな
さとみ
- 話飛びすぎだろ
ころん
- いや確かに可愛いけど
ころん
- 認めるんかい
さとみ
- 確かに思い出してみれば可愛かったのかもしれない。
ころん
- でも。
ころん
- そんな事覚えてないくらい
ころん
- 授業中も前の席にいるさとみくんで
ころん
- 頭はずっといっぱいだった。
ころん
- え〜〜〜〜〜〜わかんね
さとみ
- それは人間?
さとみ
- そう。
ころん
- 女?男?
さとみ
- 男
ころん
- え"ッ!!!
さとみ
- ころんBLいけたっけ!?
さとみ
- いやいけないから僕も
驚いてるんよ。
ころん
- まじかー、…__
さとみ
- え、性格は?
さとみ
- 気分屋。
ころん
- 笑い方癖ある。
ころん
- でもかっこいい。
ころん
- 意外と優しい
ころん
- …もっとわかんね、
さとみ
- 髪色は?
さとみ
- 桃。
ころん
- …瞳は?
さとみ
- 青…紫?
ころん
- 綺麗な瞳、
ころん
- 声の質は。
さとみ
- イケボ
ころん
- 笑うと魔王
ころん
- 魔王ってwwwww
さとみ
- それだよそれ。
ころん
- 僕の好きな声だよ。
ころん
- ねぇなんで気づかないの?
ころん
- 好きな女は〜とか色々言ってる癖に
ころん
- 自分に向けられた好意には疎いってか
ころん
- あ"〜〜〜もう!!!
ころん
- なに?www
さとみ
- なんで気づかないの!!
ころん
- いや思いつかないんよ!ww
さとみ
- そんな条件当てはまる人
俺の記憶にねぇ……
さとみ
- あるでしょ。1人。
ころん
- いるじゃん。思い出して
ころん
- んな無理な。
さとみ
- …好きだよ。さとみくん
ころん
- …ッは?
さとみ
- じゃあねッ!!!!
ころん
- 勢いで告白した恥を隠すように
ころん
- スクールバッグを勢いよく取り
ころん
- 放課後の時間で誰もいない廊下を走る
ころん
- 待ってころん!!!!!
さとみ
- んぇぇえ!?!?
ころん
- 後ろからは伊○助かのように
ころん
- 僕に追いついてくるさとみくんがいた
ころん
- ちょ、ッま、!!!
ころん
- ッはぁッっ
さとみ
- はえぇんだよ、お前、!!
さとみ
- 、なに、…?
ころん
- 馬鹿に笑いに来たの?
ころん
- それとも振りに来たの?
ころん
- ッ…なんで、BADな方を考えんだよ…
さとみ
- ッ…え?
ころん
- 俺も、好きってんだッ!
さとみ
- …!!!!
ころん
- 気持ち悪って。言われると思ってた
ころん
- でも、違った。
ころん
- 嬉しい。
ころん
- 嬉しい嬉しいッ、
ころん
- これからどんなイベントが起きたとて
ころん
- こんな嬉しさを上回る事は無いだろう
ころん
- だって。こんなに。嬉しい
ころん
- 胸がいっぱいになって。
ころん
- 心拍数がどんどん上がる。
ころん
- 目頭は暑くなって涙がたまる。
ころん
- それを拭ってくれるさとみくん。
ころん
- さっきまでとは違うかっこいい顔。
ころん
- そのままぎゅっ、て僕を抱きしめて
ころん
- でもガラスを触るような強さで
ころん
- もう、我慢しなくていいんだな?
さとみ
- って。
ころん
- ずるい、
ころん
- ずるいよさとみくん
ころん
- だって僕ももう
ころん
- 我慢する気ないもん、僕だって、
ころん
- …www
さとみ
- ん、
さとみ
- ?
ころん
- なんの合図かとハテナを頭にうかべ
ころん
- さとみくんの方を見る、
ころん
- すると口に柔らかい感触を感じる。
ころん
- ッは、
さとみ
- …!?!?!?////
ころん
- さ、さとみく、ッな、にを!?
ころん
- ん?
さとみ
- キス♡(耳元
さとみ
- ッ!?/// ゾワゾワ♡
ころん
- 物事に気づいた瞬間恥ずかしくなり
ころん
- 一気に顔が熱くなる。
ころん
- 必死に顔を隠した時。
ころん
- 少し見えた大人な悪戯っぽい笑顔は
ころん
- 少し、……いや結構。
ころん
- 心臓に悪かったと思う……//
ころん
- ん〜!ころん!
さとみ
- ギュッ
さとみ
- ぅわっ!?
ころん
- おはよ、だいすき
さとみ
ころん