天音理香
天音理香のドラマCD風のやつ
- ふふっ、改めて自己紹介させていただきます、天音理香です
天音理香
- ……と言っても、知ってますよね。
天音理香
- はい!正真正銘の中学時代に同クラスだった天音理香ですよ!
天音理香
- あっ、髪型が変わったからわからなかったですか?
天音理香
- ……ふっ、流石にそんなことは……ないですよねぇ?
天音理香
- 聞いてください!レンさん。わたしアイドルになるっていう夢を叶えられたんですよ!
天音理香
- 仕事は大変だけど……夢を叶えられたのもレンさんのおかげだと思うんです
天音理香
- え?そんなことないって?……もうっ、そんなこと言わないでください、あなたがいたから頑張れたんですよ
天音理香
- なにより……レンさんとまた同じ学校で過ごせることが嬉しいです
天音理香
- ……覚えていますか?中学時代の頃。
天音理香
- ……っもう、恥ずかしいこと言わないでください、あの時はレンさんに対しても冷たかったですけど……あれはあんまり人と関わるのが好きじゃなかったからで……
天音理香
- …………あの時は、私……おかしかったと思うんです。
天音理香
- 家庭ではいつも夜遅くまで父親がお母さんに暴力を振るってたりして……私は部屋でひとりきり、母の悲鳴と父親の怒鳴り声を聞きながら布団にこもっていました
天音理香
- わたしはお母さんが自分のせいで暴力を振るわれてるんだと思って……ついにマンションの屋上から飛び降りようとしたんです
天音理香
- ええ、そうですよ、そのときレンさんが助けてくれたんですよね
天音理香
- あ、そうそう、私を助けてくれた理由は「いつのまにか体が勝手に動いていた」でしたね、ふふふっ
天音理香
- 体が勝手に動くなんて、そんなの滅多にありませんよ?ふふふっ
天音理香
- ……そんなに赤くならないで下さい。ごめんなさい、ちょっと笑いすぎましたね
天音理香
- その時の私は本当に死のうとしていたので、助けてくれたレンさんの事をあまり良くは思っていませんでしたが……、今では本当に感謝しています
天音理香
- あのままじゃ、わたし、アイドルになることもできなかったですし、それにレンさんにもこうやってお話することができなかったんです
天音理香
- 助けられてからも母親の暴力はおさまらなかったのですが……、そんな時に私の心を支えてくれたのは、やはりアイドルでしたね
天音理香
- 元気に踊って、とてもいきいきした笑顔で歌を歌う……そんなアイドルになりたいな、と思ったわけです
天音理香
- あ、レンさんとはクラスの数学係で一緒で、よく一緒にノートを運んだりしてましたね
天音理香
- え?すごい睨まれてた気がする?……あの時は、あれでもレンさんとはクラスの中では一番仲が良かったほうなんですよ
天音理香
- それに、アイドルになる夢を打ち明けたのもレンさんが初めてですよ。そのときすごくレンさん驚いてましたけど
天音理香