ならなくちゃ、この世界でも必要に
第5話
- 第5話
night
- スタートです。
night
- ねぇ
シオン・マレディクタス
- う〜ん・・・むにゃ・・・・・・あと5分・・・・・・
グリム
- (起こしに来てよかった)
シオン・マレディクタス
- (1人だとなんか言われそうだし)
シオン・マレディクタス
- (仕方ない)
シオン・マレディクタス
- (魔法で)
シオン・マレディクタス
- バン!
シオン・マレディクタス
- ふぎゃっ!?
グリム
- なんだ!?なんなんだゾ!?
グリム
- 起きた?
シオン・マレディクタス
- お前、いきなり大きな音たてるな!
グリム
- オレ様が寝るのを邪魔しやがって
グリム
- おはようございます
ディア・クロウリー
- おや?マレディクタスさん来てたんですか
ディア・クロウリー
- マレディクタスじゃなくていいです
シオン・マレディクタス
- 長時間じゃなければいれるので
シオン・マレディクタス
- わかりました
ディア・クロウリー
- よく眠れましたか?
ディア・クロウリー
- ベットに寝そべったら底が抜けてびっくりしたんだゾ!
グリム
- どんだけオンボロのまま放置してたんだ?
グリム
- まあまあ
ディア・クロウリー
- さて、本日のお仕事についてお話があります
ディア・クロウリー
- 今日のお仕事は学園内の清掃です
ディア・クロウリー
- 強力な魔法が使えるのだから、清掃くらいパパっと終わらせられますよね?
ディア・クロウリー
- いいですか、シオンくん
ディア・クロウリー
- 昨日のような騒ぎを起こさないよう、グリムくんをしっかり見張っいてくださいね
ディア・クロウリー
- わかりました
シオン・マレディクタス
- 頼みましたよ
ディア・クロウリー
- 昼食は学食で摂ることを許可します
ディア・クロウリー
- (昼食か)
シオン・マレディクタス
- (どうせ何も食べないけど)
シオン・マレディクタス
- では、しっかり業務に励むように
ディア・クロウリー
- ちぇっ・・・・・・掃除なんてなってられねぇんだゾ
グリム
- オレ様も魔法の授業で、バーン!ドドドーン!ってカッケー魔法打ちまくりたいんだゾ
グリム
- そう
シオン・マレディクタス
- 早く行くよ
シオン・マレディクタス
- ぶつぶつ・・・・・・
グリム
- メインストーリート
グリム
- ふわぁ〜・・・・・・スゲーんだゾ
グリム
- ここがメインストーリートか
グリム
- (とりあえずここら辺を)
シオン・マレディクタス
- 昨日はよく見てなかったけど、この石像は誰だ?
グリム
- 7つあるけど、なんかみんなコワイ顔
グリム
- このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ
グリム
- ハートの女王を知らねーの?
エース・トラッポラ
- ハートの女王?
グリム
- 偉い人なのか?
グリム
- 昔、薔薇の迷宮に住んでた女王だよ
エース・トラッポラ
- 規律を重んじる厳格な人柄で、トランプ兵の行進も薔薇の花の色も一切乱れを許さない
エース・トラッポラ
- マッドな奴らばっかりの国なのに誰もが彼女には絶対服従
エース・トラッポラ
- なんでかって?
エース・トラッポラ
- 規律違反は即打ち首だったから!
エース・トラッポラ
- (あのモンスター、清掃する気無いな)
シオン・マレディクタス
- (気にしなくていいか)
シオン・マレディクタス
- (石像は時間かかるかも)
シオン・マレディクタス
- (細かいとこもやらないと)
シオン・マレディクタス
- こ、こえーんだゾ!
グリム
- クールじゃん!
エース・トラッポラ
- オレは好き
エース・トラッポラ
- だって、優しいだけの女王なんてみんな従わないだろ?
エース・トラッポラ
- 確かに
グリム
- リーダーは強いほうがいいんだゾ
グリム
- (さっきから誰と話してる?)
シオン・マレディクタス
- っていうか、オマエは誰だ?
グリム
- オレはエース
エース・トラッポラ
- 今日からピカピカの1年生
エース・トラッポラ
- どーぞヨロシク♪
エース・トラッポラ
- (エース何?)
シオン・マレディクタス
- (調べよ)
シオン・マレディクタス
- オレ様はグリム!
グリム
- 大魔法士になる予定の天才だゾ
グリム
- (合った、トラッポラか)
シオン・マレディクタス
- コッチのずっと黙ってるのはシオン
グリム
- オレ様の子分なんだゾ
グリム
- シオン?
エース・トラッポラ
- 珍しい響きの名前だな
エース・トラッポラ
- (この名前漢字変換たくさんできるからこの世界では珍しいほうなのかな?)
シオン・マレディクタス
- よろしくお願いします
シオン・マレディクタス
- なあなあ、エース
グリム
- それじゃああっちの目に傷があるライオンも有名なヤツなのか?
グリム
- (次の場所行きたいけど動く気ないな)
シオン・マレディクタス
- (待つか)
シオン・マレディクタス
- もちろん!
エース・トラッポラ
- これはサバンナを支配した、百獣の王
エース・トラッポラ
- でも生まれながらの王じゃなくて綿密に練った策で玉座を手に入れた努力家だ
エース・トラッポラ
- 王になったあと、嫌われ者のハイエナも差別せず一緒に暮らそうって提案した
エース・トラッポラ
- おおっ、ミブン?っていうのに囚われないヤツはロックなんだゾ!
グリム
- 手前のタコ足のおばさんは誰だ?
グリム
- 深海の洞窟に住む、海の魔女
エース・トラッポラ
- 不幸せな人魚たちを助けることを生きがいにしてた
エース・トラッポラ
- お代さえ払えば変身願望や恋の悩みまでなんでも解決してくれたらしい
エース・トラッポラ
- 彼女の手にかかれば叶わない願いはなかったらしいよ
エース・トラッポラ
- ま、お代はちょっと高かったって話だけど
エース・トラッポラ
- なんでも叶うってんなら、当然だよね
エース・トラッポラ
- にゃっはー!
グリム
- つまりオレ様も大魔法士になればリッチになれるってことか!?
グリム
- じゃあじゃあ、このでかい帽子のおじさんは?
グリム
- 砂漠の国の大賢者
エース・トラッポラ
- 間抜けな王に仕えてた大臣で
エース・トラッポラ
- 王子と身分を偽って王女を誑かそうとしてたペタン師の正体を見破った切れ者!
エース・トラッポラ
- その後魔法のランプをゲットして世界一の大賢者にまでのし上がった!
エース・トラッポラ
- さらにはその力で王の座まで手に入れたんだって
エース・トラッポラ
- ほほぅ!
グリム
- やっぱ魔法士には人を見る目も必要ってことだな!
グリム
- おおっ、コッチの人は美人だゾ!
グリム
- これは世界一美しいといわれた女王
エース・トラッポラ
- 毎日魔法の鏡で世界の美人ランキングをチェック!
エース・トラッポラ
- んで、自分の順位が1位から落ちそうになったら
エース・トラッポラ
- どんな努力も惜しまずやったって話
エース・トラッポラ
- 世界一の美を保つことへの意識の高さっつーの?
エース・トラッポラ
- ハンパないよね
エース・トラッポラ
- あと毒薬作りの名手でもあったらしーぜ
エース・トラッポラ
- キ、キレイだけどおっかねえんだゾ・・・・・・
グリム
- そお?
エース・トラッポラ
- 譲れないこだわりがあるのはカッケーじゃん
エース・トラッポラ
- た、確かに、一本芯が通ってるのはカッケーな!
グリム
- 向こうの頭が燃えてる男は?
グリム
- 見るからにコエーんだゾ
グリム
- 死者の国の王!
エース・トラッポラ
- 魑魅魍魎が蠢く国を1人で治めたって言うから超実力者なのは間違いない
エース・トラッポラ
- コワイ顔してるけど押しつけられた嫌な仕事も休まずこなす誠実な奴で
エース・トラッポラ
- ケルベロスもヒドラもタイタン族も全部コイツの命令に従って戦ったんだってさ
エース・トラッポラ
- ふむふむ
グリム
- 実力があるのに驕らないってのはだいじなことなんだゾ
グリム
- 最後に、この角が生えてるヤツは?
グリム
- 魔の山に住む茨の魔女
エース・トラッポラ
- 高貴で優雅、そして魔法と呪いの腕はこの7人の中でもピカイチ!
エース・トラッポラ
- 雷雲を操って嵐を起こしたり、国中を茨で覆い尽くしたり、とにかく魔法のスケールが超デカイ
エース・トラッポラ
- 巨大なドラゴンにも変身できたんだってさー
エース・トラッポラ
- おぉ〜、ドラゴン!
グリム
- 全モンスターの憧れだゾ!
グリム
- クールだよな〜
エース・トラッポラ
- ・・・・・・どっかの狸と違って
エース・トラッポラ