私の記憶は行方不明
第7話
- 第7話
TOAMU
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TOAMU
- いいや。私がいるよ。
壁の肖像画
- ふぎゃーーー!!!絵がしゃべった!?
グリム
- (。・ω・)チワッス!
愛夢
- なんだい?しゃべる絵画なんかこの学校じゃあ珍しくないだろう?
壁の肖像画
- あっちの壁の貴婦人も、こっちの壁の紳士もみんなおしゃべりするよ。
壁の肖像画
- 肖像画には口があるんだから、おしゃべりもする手もするってものさ。普通のことだろう?
壁の肖像画
- σ(-ω-*)フム
愛夢
- 君たち誰かを探してるのかい?
壁の肖像画
- エースってヤツを探してるんだゾ。顔にハートが描いてある、もさもさ頭のヤツ。
グリム
- ああ、知っているとも。今日から入った新入生だね。少し前に寮へ戻っていったようだけど……
壁の肖像画
- にゃに~!あの野郎やっぱり逃げやがったんだゾ!どっちに行ったかわかるか!?
グリム
- 寮への扉は東校舎の奥さ。
壁の肖像画
- 愛夢、追いかけるんだゾ!
グリム
- ありがとねー
愛夢
- 鏡舎
愛夢
- 窓拭き100枚なんかやってられるかっての。さっさと帰って……
エース・トラッポラ
- こーーーらーーーーー!!!
グリム
- げっ!!見つかった!
エース・トラッポラ
- てめー!!待つんだゾ!!1人だけ抜け駆けはさせねーんだゾ!
グリム
- 待てって言われて待つわけないっしょ!お先!
エース・トラッポラ
- 1人だけずるいんだゾ~!オレ様だってサボりたいんだゾ!
グリム
- ……?
デュース・スペード
- グリム~ファイト~
愛夢
- どいたどいた!
エース・トラッポラ
- えっ、お、おうっ!?
デュース・スペード
- あっ!そこの人!ソイツ捕まえて!
愛夢
- 掃除サボろうとしてるから
愛夢
- 人を捕まえる魔法!?
デュース・スペード
- 足を止める、いや、縄で拘束する?
デュース・スペード
- それとも……えぇっと……
デュース・スペード
- なんでもいいからぶちかますんだゾ!早く!
グリム
- 何でも!?なんでも、なん……
デュース・スペード
- ええい!
デュース・スペード
- 何でもいいから、いでよ!
デュース・スペード
- 重たいもの!
デュース・スペード
- ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
デュース・スペード
- ぐえぇっ!ナンダコレ!?鍋!?
エース・トラッポラ
- ぎゃははは!見てみろ、愛夢!
グリム
- エースのヤツ、でっけえ釜の下敷きになってペッタンコになってるんだゾ!
グリム
- だっせーゾ!
グリム
- まさか大釜が出るとは。ちょっとやりすぎたか……?
デュース・スペード
- 大丈夫でしょ
愛夢
- あいたた……
エース・トラッポラ
- いーじゃんかよ。窓拭き100枚くらいパパっとやっといてくれたってさー
エース・トラッポラ
- 朝、問題起こしたのだーれだ?
愛夢
- 罰で窓拭き100枚って……一体君たちは何をやったんだ?
デュース・スペード
- 今朝、そこの毛玉とじゃれてたらハートの女王の像がちょーっと焦げちゃっただけ。
エース・トラッポラ
- グレート・セブンの石像に傷をつけたのか!?それは怒られるに決まってるだろう。
デュース・スペード
- せっかく名門校に入学できたっていうのに初日から何をしてるんだか……
デュース・スペード
- ……るせーなぁ。つーかお前、誰?
エース・トラッポラ
- 僕はデュース。デュース・スペード。クラスメイトの顔くらい覚えたらどうだ?
デュース・スペード
- えーと……
デュース・スペード
- お前も覚えてねーじゃん
エース・トラッポラ
- とっ、とにかく!学園長からの命令なら、真面目に取り組むことだ。
デュース・スペード
- はいはい。わかりましたよ~っと……。んじゃ、パパっと始めますか。
エース・トラッポラ
- ……ん?
エース・トラッポラ
- グリム、さっきから静かだ
愛夢
- あっ!毛玉がいない!
エース・トラッポラ
- ゴーストさん
愛夢
- 何だい?
ゴーストさん
- グリムを探して、見つけ次第報告
愛夢
- 分かった
ゴーストさん
- ……今のは?
エース・トラッポラ
- うちの寮にいた、ゴースト
愛夢
- 仲がいいな
デュース・スペード
- 家族だからね~
愛夢
- 愛夢~
ゴーストさん
- ゴーストさん!何処にいた?
愛夢
- 食堂にいるよ
ゴーストさん
- よっし、行くぞ!
愛夢
- おい!えーっと、ジュース?
エース・トラッポラ
- なっ、ジュースじゃない。デュースだ!でゅっ!
デュース・スペード
- お前にも責任あんだからあの毛玉捕まえるの手伝えよ!
エース・トラッポラ
- 何で僕が!?
デュース・スペード
- とにかく行くぞ!
エース・トラッポラ
- 大食堂
愛夢
- もうバレたか
グリム
- シャンデリアに登るか普通?
愛夢
- くっ、シャンデリアに登るとは卑怯だぞ!
デュース・スペード
- 飛行魔法はまだ習ってないし……
デュース・スペード
- 銃渡さなきゃよかったな……
愛夢
- 何か挟んだり、捕まえたりする……ブツブツ……
デュース・スペード
- (壁つたってくか……いやもしシャンデリアが壊れたら……)
愛夢
- はっ、そうだ!
デュース・スペード
- 何か良いアイデアが……って、おいおい、ちょい待ち!
エース・トラッポラ
- 何でマジカルペンこっちに向けてんの!?
エース・トラッポラ
- お前を投げればいいんだ!
デュース・スペード
- え!?
愛夢
- 冗談でしょ!?
エース・トラッポラ
- .゚☆。・☆.。.:*・°☆
エース・トラッポラ
- うわわわっ!浮かすな!
エース・トラッポラ
- オレのこと投げる気かよ!?やめろマジで!
エース・トラッポラ
- しっかり捕まえろよ。
デュース・スペード
- ちょっ!?待てっ!
愛夢
- よく狙って……いくぞ!
デュース・スペード
- ぎええええええええ!!
エース・トラッポラ
- ピョーン
エース・トラッポラ
- ふな゛あああ!!!!????
グリム
- ドンガラガッシャーン
グリム
- 壁つたった方が安全だったな……
愛夢
- ォエッ!ゲホッゲホッ!!信じらんねえ!
エース・トラッポラ
- ふにゃぁあぁ……
グリム
- し、しまった!捕まえた後の着地のことを考えてなかった……!
デュース・スペード
- おっま……バッッッカじゃねぇの!!!!????
エース・トラッポラ
- グリムは捕まえたけど、シャンデリアぶっ壊したのが学園長に知れたら……
エース・トラッポラ
- 知れたら……何ですって?
ディア・クロウリー
- あ……学園長……
エース・トラッポラ
- あ~な~た~た~ち~は~~~~ッ一体何をしているんですか!!!!
ディア・クロウリー
- ふにゃぁあぁ……目が回るんだゾ~~。
グリム
- 石像に傷を付けただけでは飽き足らずシャンデリアまで破壊するなんて!
ディア・クロウリー
- もう許せません。全員、即刻退学です!
ディア・クロウリー