[創作] 五等分の花嫁 風三玖物語3
完全な妄想です、後編は近い内に出します
- 風三玖物語3
中野三玖
- 〜前編〜
中野三玖
- 今日はバイト
中野三玖
- できた…!
中野三玖
- 少し焼けすぎてしまっているが最初の頃に比べたら確実に成長している
中野三玖
- 忘れもしない
中野三玖
- 初めて彼に出したオムライス
中野三玖
- 二乃の料理とは比べ物にならないくらい酷かった
中野三玖
- でも彼は
中野三玖
- 「うん、どっちも普通に美味いな」
上杉風太郎
- 嬉しかった
中野三玖
- 好きな人に自分の料理が美味しいと言われることがこんなに嬉しいなんて思わなかった
中野三玖
- フータロー…
中野三玖
- 小さい声でそっと呟く
中野三玖
- 美味しい料理を作れるようになるため
中野三玖
- そして彼の女の子の好きなトコ 第2位
中野三玖
- 「料理上手」
中野三玖
- 私を"好き"になってもらうため
中野三玖
- 頑張る…!
中野三玖
- 俺の事呼んだか?
上杉風太郎
- 不意に後ろから声がして作ったパンを落としそうになる
中野三玖
- !?
中野三玖
- フ、フータロー…!?
中野三玖
- なんでここに!?
中野三玖
- ついさっきまで考えていた人が目の前にいる
中野三玖
- 焦って頭が回らない
中野三玖
- パン買いに来たんだよ
上杉風太郎
- それはそうだ
中野三玖
- 注文、いいか?
上杉風太郎
- う、うん!
中野三玖
- クロワッサンとメロンパンが一つずつ
中野三玖
- 先に会計を済ましてパンを取る
中野三玖
- ちょっと待ってて
中野三玖
- 袋にパンを入れて持って行こうとした時
中野三玖
- あるパンが目に入る
中野三玖
- ………
中野三玖
- ……うん
中野三玖
- 目立つように3個目のパンを上に入れて彼に渡す
中野三玖
- 胸の鼓動が早くなっている気がした
中野三玖
- はい、これ
中野三玖
- ん、良い匂いするな
上杉風太郎
- 袋を受け取って店を出ようとする
中野三玖
- フータロー
中野三玖
- どうした?
上杉風太郎
- また、買いに来てね?
中野三玖
- あぁ
上杉風太郎
- 柔らかく笑って彼は店を出た
上杉風太郎
- ……
中野三玖
- 食べてくれるかな……
中野三玖
- 何も言わずにパンを入れてしまった
中野三玖
- せめて何か言った方が良かったのか?
中野三玖
- 興奮と不安が心の中で溢れそうだった
中野三玖
- 〜後編へ続く〜
中野三玖