[創作] 五等分の花嫁 風三玖物語
完全な妄想です
- 風三玖物語2
中野三玖
- 暖かい陽光が射し込むカフェテラス
中野三玖
- ふふ
中野三玖
- どうした三玖?
上杉風太郎
- ううん、なんでもない
中野三玖
- 二人だけで休日を過ごす
中野三玖
- こんな最高な日をいつも夢見ていた
中野三玖
- 今日は独り占め
中野三玖
- 具合、悪いのか…?
上杉風太郎
- 顔、赤いぞ?
上杉風太郎
- 大丈夫ッ…!
中野三玖
- 嬉しさが止まらない
中野三玖
- 頬が緩みっぱなしだ
中野三玖
- きっと今の私はみっともない顔をしているに違いない
中野三玖
- フータロー
中野三玖
- 何飲む?……って
中野三玖
- やるぞ、三玖
上杉風太郎
- なんとなく予想はしていた
中野三玖
- 「やるぞ」
中野三玖
- この言葉が指す事は一つ
中野三玖
- 勉強だッ!
上杉風太郎
- 呆れた、なんて言葉はもう通り過ぎて笑えてくる
中野三玖
- フータローらしい
中野三玖
- 何が可笑しいんだ…?
上杉風太郎
- こんな所でも勉強するの?
中野三玖
- 当たり前だァ
上杉風太郎
- 折角の休日に勉強せずして何をする!?
上杉風太郎
- ノートと参考書を広げようとする彼の手を私は止める
中野三玖
- ちゃんと勉強するよ?
中野三玖
- でも、今日は駄目…
中野三玖
- 今日は彼を独り占め出来るんだ
中野三玖
- 1秒なんて無駄にしたくない
中野三玖
- 駄目
中野三玖
- 私は目で彼に訴える
中野三玖
- 分かった
上杉風太郎
- お前がそこまで言うなら仕方ない
上杉風太郎
- うん…!
中野三玖
- ただし!!!
上杉風太郎
- 嫌な予感がする
中野三玖
- こういう時の予感は大抵当たる
中野三玖
- 三玖、お前だけ後日倍で勉強してもらうッ!
上杉風太郎
- う……
中野三玖
- 終わるまで逃がさないからな
上杉風太郎
- 一つ疑問
中野三玖
- フータロー
中野三玖
- どうした!?
上杉風太郎
- 勉強する気になったか!?
上杉風太郎
- 違う
中野三玖
- じゃあ、なんだよ…?
上杉風太郎
- これは考え方を変えれば
中野三玖
- その勉強時間はフータローもいる?
中野三玖
- 当たり前だろ
上杉風太郎
- ちなみにそれはマンツーマン?
中野三玖
- それが良いならそっちにするが……
上杉風太郎
- 嫌な予感
中野三玖
- じゃなくて
中野三玖
- 最高の予感だった
中野三玖
- んふふ
中野三玖
- 何急に笑ってるんだよ…
上杉風太郎
- なんでもない
中野三玖
- 彼と居れる時間が増える
中野三玖
- それ以上に嬉しいことは無い
中野三玖
- おかしなやつ…
上杉風太郎
- 赤くなってる顔を隠すためにメニュー表を開いた
上杉風太郎
- フータローは何飲む?
中野三玖
- 5人の中じゃ私の方がフータローのことを知ってるつもり
中野三玖
- 麦茶
中野三玖
- そう答えると思う
中野三玖
- 俺は……
上杉風太郎
- 抹茶ソーダ
上杉風太郎
- え……
中野三玖
- なんとなく気になってな…
上杉風太郎
- 私はまだ
中野三玖
- 彼のことを全然知らない
中野三玖
- 〜Fin〜
中野三玖
- 追伸 カフェでそんなもん頼むな!
中野三玖