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ひとり劇場

XtalCross #03

創作。

(……けて……)
ユリフォリアル
……?
(みつ、けて……)
ユリフォリアル
誰……?
(見つけて……私の唄)
ユリフォリアル
唄?なんの?
(あなたは、わたしの、唄を知っているわ。だから、見つけて。見つけて、私の唄を)
ユリフォリアル
君は、誰?
(わたしは……わたしはファティマ)
(あなたはわたしの唄を知っているわ)
それっきり声は聞こえなくなった。
目を覚ますと、少女が心配そうにこちらを覗き込んでいた。
ユリフォリアル
さっきのは君?
少女はなんのことかわからないと言いたげにキョトンとしている。
ユリフォリアル
唄が、聞こえたんだ。
それと女の子の声。
女の子はファティマって言ってた。
唄を見つけてって。
俺は唄を知っているからって。
???
……。
ユリフォリアル
君がこの剣に触れた時、ああなった。
君は一体なにものなんだい?
???
わたし、は……わからない。
わたしが誰なのか、わたしがなんでここにいるのか、分からない。
ユリフォリアル
………そっか。
とりあえず村に行こう。
ノエルが待ってる。
???
ノエル……?
ユリフォリアル
さっきの女の子。
俺はユリフォリアル。長いからみんなはアルって呼んでる。
???
アル……。
ユリフォリアル
そう、アル。
君のことに関しては村に着いてからノエルと一緒に考えよう。
いいかな?
???
わかった。
ユリフォリアル
よし、いいこだ。
そうして二人は、爆発音については謎のまま村へと足を向けた。

 

投稿日時:2016-06-17 07:35
投稿者:こた

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