Xtalcross #01
創作。
- ユクル帝国領内・フェムニ村近辺にて
- 騎士団辞めて、外に出たのはいいがこれからどうするかね。
お金はあるし武器もアーティクトもある。
しばらく困りはしないけど……。
ユリフォリアル
- いつもお人好しで考えなしな隊長が悪いですよ。
ノエル
- うわっ!?
の、ノエル!?
ユリフォリアル
- うわ、とは失礼な。
可愛い可愛いノエルちゃんですよ?
ノエル
- 誰が……。
それより、なんでここに。故郷に帰ったんじゃないのか?
ユリフォリアル
- 隊長が心配で後つけちゃいました。
実際路頭に迷ってたみたいですし?ちょうどよかったんじゃないかなって。
私も故郷に帰ったってロクなことありませんから。
ノエル
- もう隊長じゃないんだけどな。
それならそれで帝国の施しを受ければよかったのに。
他の連中もそうしてるだろ?
ユリフォリアル
- 隊長……じゃなくて、アル。
アルが施しを受けてないのに、命を助けられた私だけのうのうと施しを受けれるわけないじゃないですか。
それにアルは不器用だし、誰かがついておかないと。
ノエル
- 余計な御世話だ。
でもありがとうノエル。
正直、騎士になるために必死に頑張って、それしかやってこなかったからこれからどうするか悩んでたんだ。
助言くれると助かるよ。
ユリフォリアル
- ふむ。
なら、このまま旅とかどうです?
戦鬼と言われたその腕前ならそこらの賊なんかじゃ歯が立たないだろうし世界を知ることでこの下らない戦争を終わらせる何かをつかめるかもしれないですよ?
ノエル
- 旅……か。
そっか、それも悪くない。
ユリフォリアル
- なんと、今ならこのノエルちゃん付きです!
お得でしょ?
ノエル
- あっはは、確かにお得だ。
なら、もうその堅苦しい喋り方もしなくていいよ。
これからは部下じゃなく、仲間なんだから。
ユリフォリアル
- ……!
そっか。わかった。
改めてよろしくね、アル。
ノエル
- ああ、よろし───
ユリフォリアル
- (ドォン!)
- な、なんだ?
ユリフォリアル
- ば、爆発!?
ノエル
- あっちの方だ!
行ってみるぞ!
ユリフォリアル