おばけなんて・・・
おばけの話。(ホラー系が好きな人には申し訳ないが全く怖くありません)。ある歌詞を見て、あ!となって書きました。【⚠誤字脱字があるかも、あと言うと語彙力が無いんです。】
- おばけなんてないさ おばけなんてうそさ
- ねぼけたひとが みまちがえたのさ
- 「おばけっていると思う?」
- 「ハッ!! いるわけw」
- 「い、いると思うよ・・・!」
- 「なにビビってんの?w」
- 「こういう話が苦手だからだよ!」
- 僕たち三人は家で肝試しをしていた。もちろん部屋を暗くしてスマホの明かりだけで話をしているところだ。
- 「じゃあ会ったことあんのか?」
- 「な、ないけど・・噂とか・・・怖いじゃん!」
- 「噂ってww。あ~面白くねーな。」
- 「こんな話するんだったら呼び出さないでよ」
- 「え!二人だけだと盛り上がりたくても盛り上がらないし、面白い奴がいればいいかと思ってさ!」
- 「はあ!? そのために僕を呼んだの?」
- 「うん」
- 「(((╥д╥;)))ヒドイ」
- 彼は怖がりで臆病、っと言い過ぎちゃうね。
まぁとにかく怖がる姿を見て僕らはゲラゲラ馬鹿みたいに笑ってる。彼は毛布に包まってブルブル震えて、またそれを見てゲラゲラ笑う。
- 話をしているともう五時過ぎ。あっという間だ。肝試しであんな笑うなんて思ってもなかった。また今度の肝試しも必ず誘うっと!
- そんなことを考えながら夕日で薄暗くなった道を通って家へと帰ってた時だった。
- 「うわぁ〜ん!!」
- 何処からか泣き声が聞こえてきた。辺りをキョロキョロ探してみると、ひとつだけ立つ街灯の下に俯いて座り込む女性の姿を見つけた。
- 「あ、あの〜、、」
- 恐る恐る声をかけた。だが女性は振り向きもせず何かを探しているみたい。
- 「無い 無い」
- うわぁ必死になってる。これどうすりゃいいの。こういう時ってやっぱ一緒になって探してあげるなが1番だよな。
- でも、返事返ってこないしずっとボソボソ呟いてる。話しかけずれぇーよ!
- 「無い 無い 無い」
- 何度も地面をぺたぺたと同じことを繰り返している。どれだけ大事な物無くしたんだろう。
- 「えっと、申し訳ないですが・・・一体何を探してるんですか?」
- とうとう聞いてしまった。質問にピタッと手を止める。
- あれちょっと待てよ。この展開って【のっぺらぼう】じゃね? えっ・・・これガチだったらどうしよう。
- 「あ、いや、別に言わなくて良いですよ!勝手に聞いちゃってすみません。」
- 「私の、」
- 「言わなくて良いです!!自分勝手な行動があぁぁ!!」
- 「私の・・・」
- 「(頼む!のっぺ、のっぺらぼうだけはやめてくれっっ!!)」
- 「私のイヤリングが無いんです!!!」
- 「ギャアアア、、 へ?」
- 「誕生日プレゼントで彼氏から貰った大切なイヤリングを片方落としてしまって・・・」
- 「ホッ、、 なら一緒にお探ししましょうか?」
- 「はい、お願いします。ほんと助かります。」
- 落とした周辺を手探りで探す。もう日が沈みかけてだんだん暗くなっていくが僕と彼女は探し続けた。そしてようやく!
- 「あ!コレじゃないっすか?」
- 「はぁああ!!ありがとうございます!」
- 「良かったです!もう落とさないようにして下さいね。」
- 「本当にありがとうございました!」
- 「いえいえ!」
- あ〜!見つかって良かった!!今の僕は安心と喜びで満ち溢れていた。今日はいい日だなぁ!
- やっぱりおばけなんていないんだ。本当に寝ぼけた人が見間違えてるんだよ!明日あいつらに今日のことをじっくり話してやる!
- 「ふぇ~!! 飲んだ飲んだぁ~!」
- 【無い 無い】
- 「じょうちゃ~ん? 夜はあぶないょぉ?」
- 【無い 無いの】
- 「なにを、 やっ····」
- 【私の顔が無いの !! 】
- 「ピギャアアアア!?!、」
- 【探さなきゃ····私の顔·······ふふ、】
- おばけなんてないさ おばけなんてうそさ
- ねぼけたひとが みまちがえたのさ
- だけどちょっと だけどちょっと
- 僕だって こわいな
- おばけなんてないさ おばけなんてうそさ