ウ‘‘ァンパイア転校生ころんくんは普通じゃない 1
ウ‘‘ァンパイア転校生、ころんくん。だが、いきなり⁉︎
- 転校生来たから紹介するぞー
教師
- ザワザワ
- 静かに!!
教師
- 入ってきていいぞ。
教師
- ガラガラ
- (わぁ…めっちゃ見てる…)
ころんくん
- 自己紹介しろ。
教師
- え…
ころんくん
- 好きな教科は?
教師
- …っ〜〜
ころんくん
- (好きな教科なんて、ない!)
ころんくん
- あ、…ありません…
ころんくん
- じゃ、じゃあ
教師
- お名前は?
教師
- 先生がホワイトボードに、大きく名前を書く。
- ‘‘ころん’’
- ころんです…〜〜
ころんくん
- 仲良くしてあげてね。
教師
- ころんくんはあそこの席ね。
教師
- は、はい
ころんくん
- ころんくんが横を通る
- わぁ…いい匂いだねっ
◯◯
- (あっ、口に出ちゃった!?)
◯◯
- ⁉︎ビクッ
ころんくん
- ビクッとした態度で、私を見る。
- は、はぁ?みんじゃねーよ。
ころんくん
- っ〜〜!?
◯◯
- (態度悪っ!)
◯◯
- …〜〜
ころんくん
- ころんくんだって、見てたじゃん
◯◯
- 僕に構わないでよ…
ころんくん
- と私に聞こえないように呟いた。
- こんなんじゃあぐいぐい喋るのはダメかぁ。出来るだけ仲良くなろうと思ったのにな。ころんくんに関わるのはもうやめよ。
- そして一限目が始まった。
- 〇〇ちゃん、はいプリントだよ。
美雨
- ありがとっ
◯◯
- (あっ)
◯◯
- 人差し指から赤くぷくっと腫れた線ができていた。
きっと紙で切ってしまったのだろう。
- 私がどうしようと焦っていると視界にもう片方の誰かの手が入ってきた。
- へっ?
◯◯
- 私が小さく声を上げるところんくんが私の腕を掴むのと同時、
- そのまま腕を掴み口へ寄せ、
- パクっと口にくわえた。
- え、ぇぇぇ⁉︎
◯◯
- (あ、えぇ⁉︎しょ、初対面の人の指を、舐める⁉︎しかも(一応)女子の!)
◯◯
- 私はすぐに口から指を引き抜いた。
- はいはい、どうしました?〇〇さん
教師
- あ、あぁえっと、なんでもないです
◯◯
- 言葉がそれしか無い。
- あぁ、やっちゃった…
ころんくん
- と顔をうつ伏せている。
- (体調でも、悪いのかな?)
◯◯
- そのまま一限目は終えた。
- 休み時間になると、ころんくんの席に皆んなが集まっている。
- ねぇねぇ、どこに住んでたの?
瑛奈
- 埼玉。
ころんくん
- 兄弟は?
美雨
- いる。
ころんくん
- 誰も集まらない私の席の隣に、多くの人が集まるころんくん。
すごいなぁ
- こら!休み時間はもう終わりましたよ。、、
教師
- はーい…
美雨
- はーい…
瑛奈
- そして女子の皆んなが去っていった。