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ひとり劇場

戮と竜夜で「幸福な朝」

榊氏に捧げます。

最初の朝から少し経った今、俺は調理場に立っていた。理由は一つ、リュウヤに料理をさせないためだ。
竜夜
「俺も手伝う〜〜」
「待て」
竜夜
「俺は犬か!!?」
リュウヤの料理は……まあ、食えるが正直な所好き好んで食うものではない。
「大人しく待ってろ」
竜夜
「……分かった」
そんな…くだらないやり取りも、飽きる程した。
竜夜
「戮?」
「何だ」
竜夜
「その……何だ、ありがとな」
突然、かけられた感謝の言葉に少し…驚いた。
「…礼を言うのは……俺の方だ」
リュウヤに背を向けて、聞こえないであろう声量でつぶやいた。
竜夜
「ん、今何て?」
「気が散る、黙れ」
あの頃とは違う今、その幸せを……噛み締めよう。

 

投稿日時:2016-06-08 02:03
投稿者:神酒

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