オジサン
ホラー要素?あり。ストーカーみたいなもんです。最後ざっくりしてます。【⚠誤字脱字】
- 私「(今日は遅くなっちゃったな〜)」
- 仕事はいつも8時過ぎには終わるのに、今日は10時まで仕事していた。上司から明日提出書類を渡されたので黙々と作業していた。なので時間のことをあまり気にしてなくて気づけばこの時間。急いで帰ることにした。
- 私「(電車に乗る人は少ないわ)」
- 椅子に座れる空間がある。そこへ座れば隣にオジサンも座ってきた。謎に距離が近く少し右に寄ればオジサンも寄ってくる。
- 私「(うぁ、、キモッ)」
- 私が降りる駅は終点駅。この電車に乗って着くのは30分かかる。その間にはオジサンも降りてくれるでしょ。
だが降りなかった。
- 私「(嘘でしょ…終点まで一緒なの!?)」
- 終点駅に着けば辺りはもう真っ暗で街灯と他の家の光を頼りに帰る。
- 私「(次からは早めに終わらせよ…)」
- ようやくアパートに着いた。ひと安心して鍵を掛ける。
- 私「え。(鍵無いじゃん!嘘、何処かで落とした?!)」
- オジ「あの、」
- 私「ヒィッ!」
- 声を掛けられ振り向けば鍵を持っているオジサンが立っていた。
- オジ「これ。真由美さんのじゃろ?」
- 私「えぇ、」
- オジ「道端に落ちていたよ。見つかって良かったな。」
- 私「ありがとうございますっ」
- オジ「お休み。」
- 私「おやすみなさい…。」
- 鍵を開け部屋に入る。ハァ、無駄に疲れているのかな。
- 私「オジサンが良い人で良かった…」
- 「じゃなかったら、、ホラーだわ!」
- 明日の支度をする為にカバンを探っていると…
- 私「あ〜!こんな所に鍵あったじゃん!!」
- ホッとするもすぐに背筋が凍りついた。
- 私「じゃあオジサンから貰ったこの鍵をは…?」
- それに振り返ってみると、何故か名前呼びで渡された。あの人に名前なんて教えた覚えないし、会ったのは今日初めてなはず…!
- 身近な恐怖に私は手が震えた。早く友達に教えないと…
- 私「(手が震えて、上手く押せない……)」
- ピンポーン!!
- 突然インターホンが鳴る。それも1回ではなく2回3回と続けて鳴る。私はモニターを通して話しかける。
- 私「はい。なんの御用でしょうか。」
- オジ『真由美さん。声震えてるけど大丈夫かい?』
- 私「っ!(なんで…)」
- 声を失った。あのオジサンが部屋の前まで来てる。
- 私「(鍵……鍵閉めてない…!)」
- 咄嗟に内から鍵を閉め、ひと息ついた。
- コンコンコン!!
- 背中に響くノック音。
- オジ「居るんでしょ?開けてよ。少しお話しよう。」
- 「真由美さん。はよ開け」
- ドアから離れて友達に電話する。
- 友『もしもし…?』
- 私「た、た、たすけて…」
- 友『どうしたの?!』
- 私「変な人が……」
- 友『えっ!とりあえず落ち着いて…』
- 私「う、うん…」
- 友『今、警察呼ぶから待っててね!』
- 私「うん、私もそうする」
- プツっと電話が切れる。その瞬間が1番怖かった。
- オジ「なぁーに、電話したの?」
- 「安心してさ、悪いことはしないよ。話をしたいだけなんだ」
- 「あ〜、ビクビク震えちゃって可愛いねぇ♡」
- 私「…!」
- 見えないのに、なんでこの人は私の行動を知ってるの。
その瞬間ハッとした。隠しカメラ…盗撮。
だからあの人は鍵を持っていたんだ。
私は探す為にキョロキョロ探った。だけどどこにも見つからない。
- オジ「何をしているんだい。盗撮なんかするわけないだろう」
- 「だって丸見えなんだから」
- そっとベランダを見た。
- オジ「見つかっちゃった♡♡」
- 私「いやぁぁぁ!!」
- ドンドン!
- 友「真由美開けて、警察来たから!」
- 私「今開ける…!」
- 友「あの人です!」
- 警「抵抗は止めろ。後ろに手をやれ」
- オジ「ヒイィィィ!!」
- 警「24時00分。現行犯逮捕!」
- 友達は震えている私をぎゅっと抱き、オジサンを睨みつけた。それにオジサンは私を見てニタァっと笑みを見せる。
- オジ「これで終わったと思うなや?」
- 警「早く歩け!」
- 私「怖かっ…怖かったよ。泣」
- 友「安心して…大丈夫……」
- 警「少しお話を伺いたいのですが宜しいですか?」
- 私「はい…」
- 今までの経緯を全て話した。
- あれ以降、何も起こることはなかったが恐怖のあまり私は実家暮らしを始めた。