兄弟
兄弟・姉妹ってよく比較されがちですよね。私もその1人です。辛いし悲しい思いをしました。だからこそ良いのかなと思うときも多々ありました。今回は兄弟をテーマとして書きました。【久しぶり投稿で誤字脱字があるかもしれません。語彙力はもちろん無い。気軽に読んで下さい🙇】
- モブ「お兄さんは出来るのに出来ないの?」
- モブ「全然違うよねぇ…」
- モブ「お兄さんを見習ったら良いと思うよ」
- ひとつ上の兄と僕はよく比べられる。
- 兄は成績も優秀で生徒会長を努めている立派な人
比べて僕は勉強も運動も出来ない馬鹿野郎
- 僕「……」
- 嫌でも何も言い返せない時だってある。
兄に対して嫉妬を抱くようにもなってきた。
- なにも出来ない馬鹿は、なにをしても喜ばれない。
なんでも出来る天才は、なにかすれば喜ばれる。
- それが今の世の中・・・
- 僕「もう、学校行きたくないッ!!」
- 兄「そんなこと言うなよ」
- 弟「兄さんは良いよね、皆からチヤホヤ好かれてさ!」
- 「僕なんか比べられてばっかり…」
- 兄「お前にだって出来ることはたくさんあるだろ?」
- 弟「兄さんと比べられたくないんだ…」
- 「比べてほしくない…」
- 兄「そう言えば良いじゃん」
- 弟「何度も言ったよ。でもね変わらない。こんな僕が言っても無意味なんだよ!」
- 兄「そうか」
- 弟「兄なんて要らない。必要ないんだ!」
- 兄「…御免」
- 弟「僕の前から居なくなれ!消えろ!!…泣」
- 兄「分かった。だから泣き止め」
- 兄という存在が居るから僕が目立たない。
ならいっそう居なくなってしまえば良いと思った。
目立ちたがり屋という存在がいるから他の人は目立たない。
でも、僕にはそういう存在がないと生きていけない。
- 弟「(言い過ぎたかな…謝りに行こう)」
- 「兄さん?」
- いつもはここの部屋で勉強してるのに、どこ行ったんだろう。仕方ない母さんに聞いてみるか。
- 弟「母さん、兄さん知らない?」
- 母「ん?何を言ってるの。あんたに兄なんて居ないわよ」
- 弟「え…」
- 「冗談やめてよ…居るでしょ?ねぇ、!」
- 母「冗談って、あんたこそ変な冗談よしなさい。」
- 弟「兄さんは居るって!」
- 母「しつこいわねぇ!頭でも冷やしてきなさい!!」
- 弟「ヒッ! 分かったよ」
- なんでどうして?夢でも見てるの?
早く目を覚ましてくれ。夢から覚めてよ。お願い。
兄さん……兄さ…⿴⿻⿸…。あれ、誰だ。誰だよ。
- 僕は一人っ子だよネ。何言ってるんだろう。ハハッ!!
- 僕「母さん、変な冗談言ってごめんね」
- 母「もう、おかしくなったのかと思ったわ 笑」
- 僕「ごめんごめん!」
- 学校では友達がたくさんいて皆から愛されてる。
- モブ「兄貴に似てねぇな!!」
- モブ「カッコイイし頭良いし最高のお兄さんなのに、あんたは本当情けないよねww」
- ■「うぅ…泣」
- モブ「泣いたァ!弱虫だァ!!」
- 僕「おい、やめたれよ!」
- 「大丈夫?僕がついてるからね」
- ■「…うん」
- この子は兄と比べられてるんだ。
僕は一人っ子だから気持ちはよく分からないけど可哀想
- 兄なんて存……
- ○「奏……おいで?」
- 誰。今の誰…教えて、この頃頭に浮かび上がる彼は…
どうして僕の名前を知ってるの?何が目的なの?
- モブ「奏くん!?なんで泣いてるの!!?」
- モブ「嫌なことでもあったのか??」
- 僕「なんで、かな〜。とても悲しい。」
- 「胸が苦しい…僕を知る君を知りたい…」
- モブ「何言ってるの??ねぇ!」
- モブ「最低だな!」
- 僕「え、、」
- 言われてるのは僕じゃない。端っこに座る男の子。
僕よりも幼い子だ。また…同じことに……!
- 僕「お…」
- モブ「そんなに弟が嫌のかよ!」
- 男の子「弟ばかり可愛がられて俺に誰も構ってくれない」
- モブ「ふははw」
- モブ「親好き好きくんでちゅか?w」
- モブ「これからは裕太ちゃんでちゅね♡」
- モブ「日本語喋れまちゅかぁ〜?」
- 裕太「やめてくれよ!」
- モブ「あぁ、しょうもな」
- 弟…?裕太…?誰の過去を見せられてるんだ。
- ○「泣くな…俺が傍に居る」
- だから、君は誰なんだァ!!なに脳内を横切ってんだよ!
- 何者だ。僕にはもう1人の兄弟が…
- ︎︎◌「早く戻ってきてよ…」
- 僕「エ…」
- ︎︎◌「悪口言って御免なさい。もう言わないから」
- 「兄さんは必要なんだ。僕とって兄さんは必要」
- 「欠かせない存在なんだ!」
- 「悪く言って御免なさい。御免なさい。御免な…」
- ○「何してるんだ?帰るぞ」
- ︎︎◌「兄さん!」
- ○「今日の夕御飯はオムレツだってよ!」
- ︎︎◌「やったぁあ!!」
- 僕をおいで行かないで……兄さんッ!!
僕も一緒に連れてってよ!この闇で独りにさせないで。
- 弟「お願い!兄さんッ!!!戻ってきてよ!帰ってきて」
- 後を追う僕を後ろから誰かが引きずる。
- 弟「嫌ッ!離して…!」
- その力は強かった。目の前の兄さんが消えてゆく。
何を言われてもいい。比べられてもいい。
だから、、兄さんと一緒にこれからも生き続けたい!!
- 弟「裕太ッッッ!!!!」
- 裕太「おい、大丈夫か?」
- 奏「裕…太…兄」
- 裕太「そうだ。兄さんだぞ?」
- 奏「御免なさい!!兄さんなんか要らないって言ってごめんなさい!!」
- 裕太「良いよ。もう謝らないで怒ってないから」
- 頭を撫でなれた。大きくて温かくて優しい。
自然と涙が零れて兄の腕の中で泣いた。
- 奏「うぁぁぁあ 泣」
- 裕太「戻ってきてくれてありがとう。奏。」