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ひとり劇場

マリーゴールド

春樹と姫の会話というか物語です。花言葉を知って勢いで書いただけなので、自分でも何書いてんのか分からなくなった。花言葉に合ってないかもしれません。🙇🏻‍♀️💦【⚠長文・誤字脱字】

僕は君に想いを寄せる。
彼女と出逢ったのは成人式の時だ。
若者が最も光り輝く日に主役達は身を包んで過ごす。
僕も袴でね。周りと比べると全然目立たなかったけど…
皆が大盛り上がってるけど僕にとっては最悪な時。
隅で独りポツンと立って居る僕に彼女は声をかけてくれたんだ。
「貴方は…?」
「僕は樺乃(かの)晴樹(はるき)」
「いい名前ね!私は葉月(はずき)姫(ひめ)って言うの!」
「姫さん…凄くいい名前だね。よろしく」
「ありがとう!よろしくね!」
「姫さんは皆と飲んだりしないの?」
「したんだけど、私には向いてないかなって思ってたら貴方が見えたからさ!勇気持って声掛けてみようなんて…」
「そうか。僕もあんまりこういう場が苦手で…」
「そうだ!ここ離れて違う所で話さない?」
「良いけど…」
彼女は手を引いて、近くの公園に連れてった。
着物と袴。公園では目立つが周りの人は気にすることなく遊んで居る。
「ここによくママとパパと私で遊んでたの」
「僕も同じだよ」
「今は一人暮らしで会う機会も少なくなっちゃってね…」
「そうなんだ」
「でも、連絡とか取り合ってるから!」
「良い家族じゃん!」
「晴樹さ…」
「晴樹で良いよ?さん付け面倒でしょ?」
「え、良いの?」
「うん!全然構わない」
「じゃあ私の事も姫って呼んで!」
「あ、いやそれは…」
「なんで?」
「姫…なんか恥ずかしくなっちゃっ…//」
「晴樹が照れたら私も照れちゃうじゃん…!」
「ごめん‪w 今から照れないで言うから」
「うん!」
姫と話してる時の自分は1番輝いていたかもしれない。
こんなに楽しく話したことが無いからだ。
時間を忘れさせてくれ、気づけばもう夕方になっていた。
「今日は晴樹と話しが出来て楽しかった!」
「こちらそこ!」
「良かったらLINEでも交換しない…?」
「こんな僕でいいの??」
「もちろんだよ!」
「わかった!今開くから」
唯一の女の子からLINEは大切にしないと。
「ありがとう!」
「晴樹と話していたいけど、もう帰らないと」
「そうだね。またLINEで話そ!」
「そっか!LINEがあった!!」
「今交換したばかりだろ?‪w」
「忘れてた…‪w」
「んじゃ、また会える日を楽しみにしてる」
「うん!またね」
そう言って手を小さく横に振る。
会ったのはこの日だけじゃない。
何度も連絡を取り合って毎日のように顔を合わせていた。

だが最近、連絡をしても『ごめん。今は急ぎで』と軽く断るような返事ばかり返ってくるようになってしまった。

『次はいつ会える?』1ヶ月ぶりに遊びに誘うことにした
それに既読をつけることなく3週間が経った。
姫から久しぶりに返事が返ってきた…!
「今週の土曜日の昼からなら開いてるよ!」と。
嬉しさのあまりすぐ既読をつけ「わかった!」と返した。
「やっとだ……!」
約束の日に姫は少し遅れてやって来た。
「ごめん待った?」
「僕もさっき着いたところだよ」
出会ったときとは変わらない姫。いきなり聞いてみた
「なんで今まで返事が…」
「御免なさい!!大学の関係で…」
「あ〜、そうだったね。」
大学。その言葉に言葉を失せた。
何もしてない僕と比べて姫は必死に頑張っているんだ。
「久しぶりだけど行きたい所とかある?」
「1つ良いかな…?」
そういう姫は女子が群がる店に向かった。
女子高生がたくさん居て少し緊張してしまった。
「ここでプリクラ撮ろ!」
「プリクラ…?」
初めて聞いた言葉。『プリクラ』
何か分からぬまま入り、どう撮るか知らぬまま撮られる。
出来上がりに自分達でデコレーションするし
後は機械が作業して僕達は出てくるのを待っ。
出てきたのはさっきデコレーションした写真だった。
そこに映る自分は別人。姫は変わらず可愛いかった!
「これ撮ってみたかったんだよね!」
「面白いし、とても可愛いね!」
「でしょでしょ!」
今日の姫は一段と元気で明るかった。
「あ、花屋さんにも寄っていい?」
「良いよ」
そのまま向かいの花屋さんに行く。
「うああ✨綺麗」
「…」
一瞬「君みたい」と言いそうになるが静かに食い止めた。
「どの花になさいますか?」
「この花ください!!」
彼女はすぐ選んで購入した。
あまりの早さに僕は驚いたが姫が決めた事だ
でも気になってやっぱり聞いてしまった。
「なんでその花にしたの?」
「私の大好きな花だから!」
「そうなんだ、確かによく似てる!」
そう笑顔で言うと彼女も笑顔になるが、
「あ、もう帰らないと!」
「でもまだ、、」
「親に怒られちゃうし、学校が…」
「そう。また遊ぼうね…」
「今日は振り回してゴメンね!!」
彼女は走って行ってしまった。
「あ、、」
僕の手に残ったのは、

初めて一緒に撮ったプリクラと

店で買った彼女の好きな花…マリーゴールドだ。
マリーゴールドを次会った日に返そうと歩いて帰った。
「お待たせ!」
その声に反応してパッと顔を上げれば姫の姿と1人の男が一緒にホテルに入っていく所だった。
このホテルが建ってる場所は家の前だ。嫌気。
1輪のマリーゴールドを水のはいった瓶に入れる
そっと窓際に置いた。彼女は気づきやしないのに…
僕はじっと目の前にあるホテルを見てるだけ。
彼女が好きなマリーゴールド
花言葉は
『嫉妬』
『絶望』
『悲しみ』
今の僕に合っているかも…そんな事を考えていた。
目には涙が溢れ、瞬きをすれば大粒が床に零れる。
『ねぇ、今日買ったマリーゴールドの花って持ってる??急いで帰ったから渡したままだった💦今度返してね!』
彼女からのLINE。開こうにも開けなかった。
こんな思いをするなら…初めから……

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投稿日時:2021-09-04 20:08
投稿者:うぃうぃ
閲覧数:23

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