現実逃避④
- ...けほっ...けほっ。
鬱瀬
- クラスメイトの2人と会ってしまってから2時間程時間が経過していた。
- ......。
鬱瀬
- 泣き疲れた体は重く、目は赤く腫れていた。
- 自分が今どこにいるのかも分からず、混乱している頭はさらに混乱を増す。
- はぁっ...はぁっ......家にっ...帰らなきゃ...
鬱瀬
- 体が鉛みたいに重い...。
鬱瀬
- 家から30分くらいで来た道のはずなのに、疲労のせいで、家に帰るまで1時間かかった。
- 1時間後。
- ...やっと...ついたっ...
鬱瀬
- 1時間かけて到着した家に入ると、一気に眠気が自分を襲った。
- そのまま僕はご飯も食べずに眠ってしまった。
- 日曜日。
- ...今日は外に出ないでおこうかな。
鬱瀬
- ...勉強でもしよう。
鬱瀬
- 「ピロン」
- ...?
鬱瀬
- 通知の音は、最近始めた「discord」というアプリからだった。
- 僕がやっているゲームで出会った、1つ年上のお友達と連絡をとっている。
- 実際にビデオ通話したり、親とも話したりしているから、繋がっていることは知っている。
- 鬱瀬ちゃん久しぶり🥰今日暇だったら一緒に勉強しない?
ネットのお友達
- ♡♡ちゃん久しぶり。僕通話出来ないけど、チャットの方だったら大丈夫だよ。
鬱瀬
- ありがとう☺️12時頃に電話かけるね!
ネットのお友達
- 久しぶりに連絡をとった。
- (勉強会か...。)
鬱瀬
- ♡♡ちゃんは僕と同じ状況にあっている。
- ♡♡ちゃんの方は家庭環境が複雑で、さらに学校ではいじめを受けているらしい。
- ...。
鬱瀬
- 僕の家はそこまで複雑ではないけど、学校での話を聞いたら皆驚くだろう。
- ♡♡ちゃんはいつも僕の話を聞いてくれる。的確なアドバイスもくれる。
けれど僕は♡♡ちゃんの話や相談を聞いても、的確な反応やアドバイスが言えない。
- ...なんでだろ。
鬱瀬
- 「♡♡ちゃんの方が辛いはずなのに。」
- いつも思う。
- ...しんどいな。
鬱瀬
- 次の話では僕の人生が一変した話をします。見てくれている皆様、ありがとうございます。
- 第4話へと続く