わたしの初恋
キンプリ永瀬廉くんがジャニーズになる前からのお話。
- 6月。中学に入学して2ヶ月。1年6組になって2ヶ月。
どうやら1組にかっこいい子がいるらしくて、同じクラスのバスケ部の優子に連れられて教科書を借りる体で1組にやってきた。名前も顔も知らない。
前のめりな優子と後ろで興味なさげな私。
- あっいた!
優子
- よかったじゃん
れな
- ねえちょっと見てよ!かっこよくない?永瀬くん
優子
- へーー
れな
- ねえほらあそこの窓際の!
優子
- 優子の言葉を最後まで聞かなくても、彼の存在が分かった。彼は友達とふざけていて、笑っていた。そのくしゃっとした笑顔が、すごく印象的だった。
- ねえかっこよくない?
優子
- …
れな
- ねえ聞いてる?
優子
- え?あ、、うん、割と
れな
- あ!りつー!教科書かしてー!
優子
- 優子が教科書を借りている間、周りの音がなにも聞こえなくなるぐらいわれを忘れて彼に見惚れた。これが、私の一目惚れ、そして初恋だった。