蘭ちゃん
蘭ちゃん
- ─ 竜胆と電話中 ─
- 竜胆くん...私ね
🚺
- ん〜?
灰谷竜胆
- 愛されなくても良いよ
🚺
- ○○?
灰谷竜胆
- 期待されないくらいが楽だから
🚺
- どうした?なんかあった?
灰谷竜胆
- 周りと比べると
🚺
- 自分が弱く見えるけど...
🚺
- ○○は強いよ
灰谷竜胆
- 大丈夫、
🚺
- 私なら大丈夫
🚺
- どうしたんだよ○○らしくねぇよ
灰谷竜胆
- そう願っていたのは
🚺
- いつの日だっけな...
🚺
- ○○...
灰谷竜胆
- でもね
🚺
- まだね
🚺
- もっと生きたい
🚺
- ○○?
灰谷竜胆
- 蘭ちゃんが大好きだから
🚺
- 兄ちゃんも○○のことすげぇ大好きだぜ
灰谷竜胆
- 過去も
🚺
- 今も
🚺
- 未来のことも
🚺
- どうしちまったんだよ
灰谷竜胆
- 全部
🚺
- 全部
🚺
- 愛しているよ
🚺
- 待って
灰谷竜胆
- 兄ちゃん呼んでくる
灰谷竜胆
- ─ 竜胆は蘭を連れてきた ─
- 竜胆どした?
灰谷蘭
- あれ?○○?
灰谷蘭
- 夜の星もいつかは消える
🚺
- ○○?
灰谷蘭
- 私は上手く生きれるのかな
🚺
- 何言ってんだよ
灰谷蘭
- 今日も月が辺りを照らす
🚺
- てか○○今どこいんだよ
灰谷蘭
- これが私が生きた証だ
🚺
- まさかお前
灰谷蘭
- 死のうとしてんのか...?
灰谷蘭
- ごめんね蘭ちゃん
🚺
- 愛してるよ
🚺
- 俺も愛してる
灰谷蘭
- だから...だから俺を置いていくんじゃねぇ
灰谷蘭
- 「 今までありがとう 」
- ─ ○○はビルから飛び降りた ─
- ○○...?
灰谷蘭
- ○○...!!!!!!
灰谷蘭
- 俺、救急車呼んでくる。
灰谷竜胆
- ─ ○○は意識不明の重体で運ばれた ─
- ○○....ごめん…
灰谷蘭
- 俺…嫉妬して欲しくて……
灰谷蘭
- ただそれだけだったのに…
灰谷蘭
- 苦しめてごめんな…
灰谷蘭
- 兄ちゃん.........
灰谷竜胆
- ─ ○○の目が覚めるのは少し先のお話 ─