「困ります、会長様!」猫パニック編
私の小説「困ります、会長様!」の2人の話。この為に書き下ろしました。りくたんが猫になるお話。本編はエブリスタにて公開中です。
- 高校一年の夏。その事件は突然起きました。
りくたん
- (わ、私が猫!?どうしよう。これから!)
りくたん
- 「ふんふふんふふーん♪」
会長
- (会長だ!)
りくたん
- 「わあ!可愛い黒猫さんだにゃあ!りくたんみたい。君、どこから来たのかにゃ?」
会長
- 「にゃあ・・・」
りくたん
- 「可愛いぃ!!そうだ!うちの子になってよ!りくにゃん!」
会長
- (りくにゃん!?あっ!会長に抱っこされてしまった。ど、どうしよう!)
りくたん
- 猫から人間に戻る方法がわからないまま、私は会長に家に連れて行かれました。
りくたん
- 「はい!ミルクだよー!たくさん飲んでね。あれっ?何で隅っこにいるのー?」
会長
- (か、会長の家。会長と同居。ドキドキするよー!)
りくたん
- 「警戒して懐かないとこもりくたんにそっくりー!プリチーだにゃあ!」
会長
- 「キャットフード、買って来るね。お留守番しててね!りくにゃん!」
会長
- 会長が出て行くと、私はとりあえずミルクを飲んだ。
りくたん
- (会長の寝室ってここだよね?わっ!私の写真が貼られてる!怖っ!)
りくたん
- (ベッド・・・会長の匂いがする。いきなり好きな人と同居なんて!人間に戻れなかったらどうしよう。まだ会長に告白できてない・・・。)
りくたん
- 私は不安になりながらも会長の帰りを待ちました。
りくたん
- 「ただいまー!りくにゃん!はい、キャットフードもお食べ!」
会長
- 「んにゃ?」
りくたん
- (うっ!美味しくない!でも、ちゃんと食べないと会長に心配されちゃうよね?)
りくたん
- 私は残さずキャットフードを食べました。
りくたん
- 「ちゃんと食べたね!良かった!じゃあ、りくにゃん!一緒にお風呂に入ろうか!」
会長
- (お風呂!?ちょっと待って!どうしてそうなるの!?)
りくたん
- だけど、私に構わず会長は制服を脱ぎ始めました。
りくたん
- 私は逃げ回る。だけど、会長はパンツ一丁で私を追いかけ回す。
りくたん
- 「待ってよー!!りくにゃん!水が嫌いなのかーい?」
会長
- (会長と混浴なんて絶対無理だよー!!上半身裸の会長すらまともに見られないのに!)
りくたん
- 「んにゃあああ!」
りくたん
- 「あっ。ベッドの下に隠れちゃった。まだ懐かないのかなぁ?生徒会に来たばかりの頃のりくたんみたいだ!」
会長
- 会長は諦めたようだ。
りくたん
- (顔が熱い。どうしよう。好きな人と一つ屋根の下なんて辛いよ!)
りくたん
- 「りーくにゃん!一緒に寝よっか」
会長
- 「んにゃっ!?」
りくたん
- (一緒に寝るなんて無理だよぉ!)
りくたん
- 「大好きだよー!りくにゃーん!かわゆい、かわゆい、りくにゃん!」
会長
- (だ、抱きしめられてる!?ど、どうしよう。会長の匂いと温もりが私をドキドキさせるよ!)
りくたん
- 「おやすみのチューをしてあげよう!」
会長
- (ま、待ってください!こ、心の準備がーっ!)
りくたん
- 「あれっ?私の部屋・・・?」
りくたん
- どうやら夢を見ていたようだ。何ていやらしい夢だ。
りくたん
- 身支度を終えると、私は学校へ向かった。
りくたん
- 「おっはよー!りくたん!マイリトルスイートキャット!」
会長
- 駅でばったり会長に会ってしまった。
りくたん
- 「今日も気持ち悪いですね」
りくたん
- 「ひどっ!」
会長
- 「夢で本当に良かった。猫だったら会長に罵倒も出来ない」
りくたん
- 「りくたん??」
会長
- 「今日、会長の夢を見たんです」
りくたん
- 「ほぉ!そんなに俺が大好きなんだね!」
会長
- 「魘されました」
りくたん
- 「ガーンッ!」
会長
- 「会長があまりにも私にハレンチなことをしようとするから・・・」
りくたん
- 「夢の中だからだよ!俺はちゃんとりくたん大事にしてるよ!」
会長
- 「さっさと手を出してくださいよ、先輩・・・」
りくたん
- 「りくたん?何か言った?」
会長
- 「何でもありませんっ!ほら、早く学校行きましょう!」
りくたん