脳内会議
ここは主人の脳内。最近、才殿が見当たらない。迷子になってしまったようだ。
- ぼくはいまどこにいるの?
才
- 分からない。それに探す気力も持ち合わせてはいない。
惰Vinci
- 1人でこんなことやってるなんて恥ずかしいです。直ちにやめてほしいです。
羞さん
- その通りだが!才殿をさがそう!可哀想だ!
真くん
- そう事を急ぐでない。
惰Vinci
- ここは脳内。その気になれば時間を引き伸ばす事など雑作もないだろう。
惰Vinci
- そうやって事を先延ばしにし続けた結果が今この状況を作り出したことを忘れてはならないぞ。
真くん
- 引き伸ばしたとて❗️進んだ時間は巻き戻らない❗️
怒さん
- いい加減にしないと❗️怒るぞ❗️
怒さん
- そんなこと言ってー怒さん。タイムマシンにだけは乗らんでくださいよ。
惰Vinci
- カッチーン
怒さん
- 恥ずかしいです。
羞さん
- そんなことより才殿を見つけねば!
真くん
- 何か目印になるようなものはありますか!?
真くん
- なにもみえないよう。
才
- 才能を見つけられれば就職にもつながり経済的余裕も生まれることが明白です。皆さん協力してより早く才殿を見つけて下さい。
理
- みんな協力しよう!
真くん
- でもどうやって探せばいいのかしら。。
羞さん
- 最後に才さんを見たのはいつだ❗️何処だ❗️誰だー❗️
怒さん
- おそらく去年の秋課題のときかな。
惰Vinci
- そもそも才さんは稀にしか姿を見せないし。
惰Vinci
- そのあとは僕が課題をこなしていたから。
惰Vinci
- 何処でだよ❗️
怒さん
- 質問にちゃんと答えろよ❗️
怒さん
- たsh
惰Vinci
- いまおれらは才殿を探してんだよ❗️“何処か”が1番重要な情報じゃねーのかよ❗️おい❗️
怒さん
- 怒るぞ❗️
怒さん
- 怒さんをミュートしました
- 怒さん。主導権は私にある事を忘れずに。
理
- 〜〜〜‼️
怒さん
- 惰Vinciさん。何処で?
理
- 確か電車で吊革を突っついて遊んでいたような。
惰Vinci
- 東海道線ですね!忘れ物で届けられているかも!連絡してみます!
真くん
- もう遅いし明日でいいんじゃないかな。
惰Vinci
- メールならば大丈夫!
真くん
- 君の真面目さには腹が立つよ。オリンピックもようやるわ。まじで。
惰Vinci
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜❗️
怒さん
- 忘れ物で届けられていない場合、誰かに盗られてしまった、と言う可能性も考えられます。
理
- どうしようもないじゃないか。
惰Vinci
- どうしようもない事を考えるのは無駄だよ。
惰Vinci
- そんな事はありません。
窃盗犯は脳の主人の才能を持て余しているはずです。おそらくは自己顕示欲を抑えられずSNSでバズっているでしょう。犯人は急にバズり出した者の中にいるはずです。
理
- 怒さんのミュートを解除しました
- 許されない行為だぞ❗️
怒さん
- これは怒っていいですね。
真くん
- じゃあいまぼくはほかの人の頭の中にいるの?
才
- 確かに。それではここが主人の脳内だと言う設定が崩れてしまう。
理
- つまり才殿はまだこの脳内にいるはず?
真くん
- そう考えるのが妥当でしょう。
理
- ならよかった。またきっといつか会えるって。
惰Vinci
- 良かった…私、幸せ…
幸ちゃん
- 才能があるってことがわかって幸せだよ。ノホホンと昼寝でもしようじゃないか。
惰Vinci
- 居場所がわからなければ無いのと同じじゃん!
真くん
- 才能の居場所を知ってなきゃ必要な場面で発揮できないだろ!?
真くん
- はぁ
惰Vinci
- まとも過ぎて腹が立ってきたぞ❗️
怒さん
- それと忘れ物として届けられてはいないみたいだよ。返事が返ってきてた!
真くん
- やっぱり行動しないとね!
真くん
- 何が行動しないとだ。何も進展が無い、振り出しに戻っただけではないか。
惰Vinci
- 行動したエネルギーは何処へ行ってしまった。これはエネルギー保存則に反する。
惰Vinci
- 脳内で近代物理学に抗議しても何も生まれんぞ❗️
怒さん
- 抗議しても惰性の妄言ではとても勝てませんよ。
理
- それより
理
- 実は私、才殿のお顔が思い出せません。
理
- ???
惰Vinci
- ぼんやりとしか思い出せませんわ。
幸ちゃん
- 恥ずかしいけど、私も。
羞さん
- おれ実は会ったことない❗️
怒さん
- 確かに、そう言われるとぼんやりとしか思い出せないな。
惰Vinci
- え、みんなひどいなあ。
才
- …
真くん
- なあ皆んな、正直にならないか。
真くん
- 主人の脳内に才能なんていなかったんじゃないか?
真くん
- それってどういうこと。
才
- おい、糖分が足りてないぞ〜。角砂糖を口いっぱいに突っ込んでやろうか。
惰Vinci
- ぼくはここにいますよ!
才
- いるって言ってるんですけど。
羞さん
- でも実際誰一人顔を思い出せない。
真くん
- ぼくは確かにここにいるのに。
才
- ここは主人の脳内です。主人の持ち合わせていない者はここには存在し得ないはずです。
理
- 例えば良識な良ちゃんはここにいません。なぜなら主人は勉学を怠り知識は中学卒業程度ですからね。
理
- //////
羞さん
- ではなぜ才殿のお顔を思い出すことができないのでしょうか。
理
- そもそも我らにお顔なんて概念あるのかね。
惰Vinci
- 惰Vinciさんをミュートしました
- 〜〜。
惰Vinci
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
惰Vinci
- 才能があると信じたい我らの潜在意識が生み出した幻影こそが才殿の正体です。
理
- そっか、影だから見えないのか!
でもなんだか結論に至るまでの過程が腑に落ちないなあ。
真くん
- 真くん。そんな時もあります。
理
- スッキリした〜
幸ちゃん
- 私、幸せ!
幸ちゃん
- なんだ❗️これ❗️とんでもないご都合主義では無いか❗️
怒さん
- 怒さんをミュートしました
- ❗️❗️❗️❗️❗️
怒さん
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜❗️
怒さん
- 〜〜。
惰Vinci
- 惰Vinci、怒さんを退室させました
- ここは主人の脳内。
理
- 私が主導権を握っているのをくれぐれも忘れないように。
理
- こわー。
才
- 才能など元からありません
- やりたいストーリーを詰め込みたい余り惰性で進行していくのね。恥ずかしいです。
羞さん
- もはや私は理性的では無いです
- どこで躓いたのだろうか。
真くん
- 躓いて大脳皮質の底まで落ちてしまえ
- 幸あれ。
幸ちゃん
- 幸あれ
- そうして私が主導権を握っているのである。
惰Vinci
- 寝るか〜。
惰Vinci
- ノンレム睡眠に突入〜
- おやすみなさい