自己解釈ミニ小説《ボカロ》
参考《アブノーマリティー・ダンシンガール》
- …………。
蝶(あげは)
- 花ノ江 蝶 (はなのえ あげは)
だいたい平均的な学生。テストはいつも下の方。
いつも1人でいる。
- やっぱり、話しかけてくれる人なんていないか……。まぁそうだよね。
蝶(あげは)
- うん、そうだよね。
蝶(あげは)
- そんな毎日を送っていた、蝶。ある日、蝶に話しかける人が現れた。
- ねーねー!キミ、1人で寂しくないのー???
花奈(はな)
- 暁 花奈(あかつき はな)
クラスの中心で、明るい。勉強はいつもトップ。あだ名は神童。
- ?!花奈、さん??
蝶(あげは)
- まぁ…たまに寂しいですけど、もう慣れました。
蝶(あげは)
- そうなんだ!!てかさー、蝶の髪型いいなー!!
私も短めにしてみようかな……??
花奈(はな)
- そんな……!髪型……いいななんて言われたことなかったので……。でも…、花奈さんは今のままが…1番綺麗でかわいいと思います……。
蝶(あげは)
- そなの!!じゃあまだこの髪型でいようかなー!
じゃ!
花奈(はな)
- (なんか……花奈さんってクラスの中心だけど、ほんとは優しい人なのかも……!!もっと話したいなぁ……。花奈さんってどこら辺に家あるのかな……?もしかしたら……!花奈さんって私の事褒めてくれるし、もしかしたら好きだったり?!そうだといいなぁ……、きっとそうだよね!花奈さん……家どこにあるのかなぁ……。ふふふ、次いつ花奈さんと話せるかなぁ……。)
蝶(あげは)
- あ、早く帰らないと!
蝶(あげは)
- 急いで走り、なんとか怒られない時刻に帰れた蝶。急いで自分の部屋に向かった。
- ふふふふふふふふ……!
蝶(あげは)
- でも……。花奈さんがこんな私を好きになるなんてありえないよね……。
蝶(あげは)
- ズキッ
- 変わりたい……?
?????????
- なに、これ……。頭の中から声が……?
蝶(あげは)
- アナタ、いやアゲハちゃん、変わりたい?
?????????
- ?!
蝶(あげは)
- そりゃ、変わりたいですけど!!!
蝶(あげは)
- 変わったら、《少し》いじょ……いや、あなたはこの心配はしなくていいよ。
?????????
- ?
蝶(あげは)
- でも……変われるならっ!お願いします、変わらせてくださいっ!
蝶(あげは)
- 交渉成立ね!じゃあ……
?????????
- っ!頭、い、た、い……あ、た、ま、が……。ああああああああああああぁあああああぁあああああああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!
蝶(あげは)
- 不思議なことに、蝶の大絶叫は蝶の部屋の中にしか聞こえていないようだった。
叫び声が部屋の中に響いて、消えていく。
- …………
蝶(あげは)
- まずはこの凡庸な服を捨て去って、新しい服を買わなくちゃだよね!ね、蝶ちゃん……♪
蝶(あげは)
- 蝶は商店街まで走る。
蝶は……、その服を、亡くなった父の形見だということを忘れ去っているように見える……。なぜなら、蝶はその服をなんと言われようが着続けていたから……____
- 帰ってきた蝶は……。そのまま、ベットに倒れ込んだ。
- 次の日
- 昨日買ったこのドレス……!蝶の飾りが付いていて、紫色で……!
蝶(あげは)
- よし、今日は花奈さんを私の部屋に誘おう……!
蝶(あげは)
- 放課後。
- 花奈さん、良ければなんですけど……今日、遊びません??
蝶(あげは)
- (あー、昨日話しかけたやつか……。めんどくさいけど一応行ってみっか)
おー!ぜんっぜんOKだよっ!!!
じゃあ校門集合でいいー??
花奈(はな)
- もちろんですよ!!!!
それじゃ、また後で!!
蝶(あげは)
- (なんか、蝶……。変わった……?話し方は流暢だし、たどたどしくないし……。これは何かあったな。やばそうだし気になるから、人を司る神、鳳凰様に聞いてみるか……。
花奈(はな)
- 鳳凰様、アノ娘にはなにかが取り憑いてるようですか??
花奈(はな)
- ああ、そう繧上i縺ウ縺?繧医?ゅ↑縺……
イヤ、トリツイテナイヨ……。
- ありがとう、鳳凰様……!
花奈(はな)
- 校門前
- あ、きたきたー!!花奈さーん!!!!!!
蝶(あげは)
- やっほーっ!蝶ちゃん!!!!
花奈(はな)
- ちょっと目隠ししてもいいですか……??
蝶(あげは)
- おもしろい所見つけたので!
蝶(あげは)
- どうせならワクワクした方がよくないですかー??????
蝶(あげは)
- (?!)
花奈(はな)
- うん、確かにそうだよね!じゃあバンド付けるねー!
花奈(はな)
- 花奈の視界は閉ざされた……
- こっちですよー!!!!
蝶(あげは)
- 転ばないように気をつけてくださいね!!!
蝶(あげは)
- (なんか……いつもの(?)蝶と違う気がするけど……。鳳凰様が大丈夫って言うんだから、大丈夫だよね。)
花奈(はな)
- もう、バンドをとっていいですよ。
蝶(あげは)
- 花奈はバンドをとる。そこには、とても大きな……
- 劇場……?!
花奈(はな)
- ええ、そうです!!
蝶(あげは)
- じゃあ……そこに座っていてください!!!
蝶(あげは)
- う、うん。
花奈(はな)
- 蝶は壇上に上がる。
- まもなく開演致します……。作品名は……
蝶(あげは)
- アブノーマリティ・ダンシンガール。
蝶(あげは)
- 花奈は全てを悟った。
- 十分にお楽しみください。
蝶(あげは)
- それと同時に。あの思いは……蝶を繧上i縺ウ縺?繧医?ゅ↑縺と思ったのは……きっと、蝶にあけすけだったのだな、、と。
- だから、鳳凰様も何も喋らなかったんだ……って待って……え、でもそれなら取り憑いてないわけで……でも蝶には何かが取り憑いてるハズ……?!まさか……鳳凰様すらも押さえつけられるレベルのものが……?!
花奈(はな)
- 嗚呼。
- もっと早く気づけばよかったんだ。
- 壁一面に貼られた蝶の標本。
- その中心には……
- 空間があった。
- そこに貼られているラベルには。
- [花奈]
- と書いてあった____
- 蝶はいつの間に持ったのか、針を手にしている。
- 嗚呼____
花奈(はな)
- ふふふふふふふふ……!
蝶(あげは)
- 蝶は笑っている
- なんで?
- ふふふーっ!ひーみーつー!
蝶(あげは)
- なんで笑える……
花奈(はな)
- あ
花奈(はな)
- そう。蝶の顔は。全く。
- 《《笑っていなかった》》
- ずっと一緒だよ、花奈____!
蝶(あげは)
- グサッ
- 自分の手足が突き刺されていくのに。
- 花奈は恐怖を感じなかった。
- 最後のひと針が。
- 自分の……心臓に向けられたのに。
- 怖くなかった。
- 何故か。
- 何故か、
- 蝶が……【[可哀想]】になったんだ。
- じゃあね。あげは……!
花奈(はな)
- え、、花、、奈、さん……??
蝶(あげは)
- 頭に響く。
- 狂え。
- と。
- 狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え
- ずっと叫ばれる。
- 気づくと蝶は鏡の前にいた。
- ねぇ、貴方……だれ?
蝶(あげは)
- 返答はない。
- あはっ。
- 何故か、、笑えてきたんだ。
- 花奈さん!
蝶(あげは)
- ほら、見てよ!ほら、触れてよ!
蝶(あげは)
- 凡庸な服を捨て去って。
蝶(あげは)
- 透明な服で着飾って。
蝶(あげは)
- 今蛹から。蝶になるの。
蝶(あげは)
- だから____
蝶(あげは)
- 気づいた。
- あれ。
- 私が自問自答してやっと掴んだ新しい自分。異常な自分は。なんのために____手に入れたかったのだっけ。
- さよなら、蝶ちゃん。
蝶(あげは)
- 終演
- 作者です。初投稿(?)ということで、お気に入りのボカロ、《アブノーマリティー・ダンシンガール》の自己解釈ミニ小説的なものを作ってみました。
本家様もぜひぜひ、聞いてみてくだいね!
?????????