君は何も悪くないよ・Prolog
「私、昨日人を殺したの!」「…………は?」
- (ん…………)
伏黒恵
- (もう……こんなに人が集まって来たのか…)
伏黒恵
- (少し五月蝿くなって来たな……)
伏黒恵
- "俺はいつも朝早くに学校に行き自分の机で寝ている"
伏黒恵
- "友達とは喋らない"
伏黒恵
- "そもそも友達なんて必要ないとすら思っている"
伏黒恵
- "ただでさえつまらない人生をつまらない人間と過ごしたくない"
伏黒恵
- "人間なんて嘘に嘘を重ねて何が本当なのかも
本人だって分からなくなるんだ"
伏黒恵
- "人間は醜い。それと同じで俺だって醜いんだ"
伏黒恵
- "そんな事を考えていた時だった"
伏黒恵
- ねぇ、君さいつも1人だよね?
宮川死月
- 寂しくないの?
宮川死月
- 1人の女子が俺の机の前に立った
伏黒恵
- …………別に。好きで1人で居るから
伏黒恵
- そっかぁ……
宮川死月
- 人間ってさいつも誰かとじゃれあってないとダメらしいよ
宮川死月
- 人間は寂しがり屋なの!
宮川死月
- …………だから何……
伏黒恵
- "せっかく1人で居たのに……邪魔だ…"
伏黒恵
- "早くどっか行けよ……"
伏黒恵
- 今もさ、私の事邪魔だとかどっか行けとか思ってるでしょ
宮川死月
- ッ!
伏黒恵
- あ!当たり?冗談で言ったんだけどなぁ
宮川死月
- 冗談なのかよ……
伏黒恵
- あと君、人生つまんなさそう
宮川死月
- はァ?
伏黒恵
- 言っていい事と悪い事あるだろ……
伏黒恵
- まぁ……確かに人生つまんないけど…
伏黒恵
- 本当の事でもド直球に言われるとイラつくんだよ…
伏黒恵
- あ!じゃあさ今から君が必ず驚く事言うね!
宮川死月
- ………好きにすれば…………
伏黒恵
- 俺がそう言うと俺の冷たい態度に不満があったのか少し頬を膨らませた。
伏黒恵
- …………じゃあ……言うよ?
宮川死月
- …………どうぞ
伏黒恵
- 私、昨日人を殺したの!
宮川死月
- ……………………
伏黒恵
- ……は?
伏黒恵