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ひとり劇場

サラマンドラの踊り子

紅蓮が歌う

サラマンドラの踊り子
紅蓮
真夏の夜の荒地に 紅い炎燃え盛る 薄絹を身に纏い 祈りを捧げる少女
紅蓮
願いは戦場へと 旅立つ彼の無事を 他にはいらない 涙を届けて欲しい
紅蓮
髪を靡かせて 細い手で凪いで しなやかに舞い踊り 鈴を鳴らし揺れる
紅蓮
妖精は哀を 食んで歌うよ 炎蒔いて 導いて彼方へと
紅蓮
熱く惹かれあう 彼の手へもう一度逢わせて
紅蓮
流れた星を数え 運命の行方占う 白い肌に走るは 火のトカゲの紅い舌
紅蓮
少女へ恋に堕ちた 炎統べる王は言う 我が為 踊れば 望みを聞き届けよう
紅蓮
長い睫毛伏せ 細い足首に 金のアンクレット 月の光が満ちる
紅蓮
妖精は羽を交わし歌うよ 炎焦がれて 捕まえる世界ごと
紅蓮
そして逃げられぬ彼の腕 情熱で焼け付く
紅蓮
甘やかな囁き一つ 穢れなき少女には毒 戸惑い抗うだけ 憂いに満ち輝く
紅蓮
髪を靡かせて 細い手で凪いで しなやかに舞い踊り 鈴を鳴らし揺れる
紅蓮
妖精は哀を食んで歌うよ 炎蒔いて 笑み浮かべる
紅蓮
長い睫毛伏せ 細い足首に 金のアンクレット 月の光が満ちる
紅蓮
妖精は羽を交わし歌うよ 炎焦がれて 捕まえる世界ごと
紅蓮
そして逃げられぬ彼の腕 情熱で焼け付く

 

投稿日時:2021-04-04 17:42
投稿者:紅蓮
閲覧数:2

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