不自由な人形♯11
剣バトル白熱!
- 悪魔の不幸を見て笑い叫ぶ天使達
- ♯11「騎士」
- 敵の位置確認。タンスのすぐ裏にいる。すぐさま攻撃の準備を
騎士
- 裏から回れ。両方から同時に叩くぞ
騎士
- (やはり追っ手が来ていたか...)
イーサン・ハンク
- (いきなり戦闘かよ...)
イーサン・ハンク
- ここの部屋は行き止まり。奴らがタンスから出ようと逃げ場はない
騎士
- 今ならお前達を殺さずに見逃してやろう。その代わり我々と来てもらうがな
騎士
- 出てくるのなら今のうちだ
騎士
- それはできない!
イーサン・ハンク
- 何故だ。お前はマイケル様に全てを捧げると誓ったはずだ
騎士
- もしかしてまだあの女を庇う気なのか?
騎士
- もうやめろ...あの女はもう大丈夫だから
騎士
- 今更お前らがそんなこと言って信じると思うかよ
イーサン・ハンク
- お前はマイケル様をどう思ってる?
騎士
- もちろん大切に決まってる...
イーサン・ハンク
- だったら脱獄なんて考える必要なんてないだろ。ミーナよりマイケル様を優先するのは当然の判断だ
騎士
- 俺はミーナを死なせない...ミーナが生きていれば俺はそれでいい...
イーサン・ハンク
- .....
マーニー・レイデル
- ミーナは本当に何も無い!本当なんだよ!だからさっさと俺達の所へ来い!
騎士
- 嫌だ!
イーサン・ハンク
- おい、これ以上言っても聞かないだろ
騎士
- ここで奴らを仕留めるぞ
騎士
- その時イーサンの顔の横を矢が通りすぎる
- !?
イーサン・ハンク
- !?
マーニー・レイデル
- 今の何!?
マーニー・レイデル
- (危ねぇ...顔が少しズレていれば当たっていたぞ...)
イーサン・ハンク
- (それに厄介なのが...おもちゃとはいえ...矢の先端に針がついてるってことだ...)
イーサン・ハンク
- (改造してるんだ...しかも奴らを剣は持ってる)
イーサン・ハンク
- (俺達は何も持っていない...完全に不利だ)
イーサン・ハンク
- おい、なぜ矢を放った?
騎士
- 試し打ちだ。久々に矢を打つもんでね
騎士
- よし、奴の意思はよくわかった
騎士
- 騎士が剣を投げ、イーサンの真横にその剣が刺さった
- !?
イーサン・ハンク
- 剣?
イーサン・ハンク
- そいつをくれてやる
騎士
- さぁ...その剣で戦え。一方的に敵を追い詰めるより、抵抗があっての勝負の方がやりがいがある
騎士
- くそ...やはり戦いは避けられないのかよ...
イーサン・ハンク
- イーサン戦ってはダメ!このまま逃げる方法を考えましょ!
マーニー・レイデル
- 待てよマーニー。ここから運良く逃げれたとしても...騎士との戦いは避けられない!
イーサン・ハンク
- それに、騎士をここで倒しておけば...今までよりマシだろ
イーサン・ハンク
- 追っ手という脅威がなくなるからな
イーサン・ハンク
- 騎士がまた剣を投げ、マーニーの横に剣が刺さる
- !?
マーニー・レイデル
- 1年ぶりだなマーニー。突然逃げちまうから心配してたんだぞ
騎士
- (こいつら...マーニーを知ってるのか?)
イーサン・ハンク
- .....
マーニー・レイデル
- 久しぶりね
マーニー・レイデル
- その剣を拾え。話はその時にしよう
騎士
- 俺は左から出るからマーニーは右から出ろ
イーサン・ハンク
- わかった
マーニー・レイデル
- マーニーが力ずよく剣を握る
- (マーニーが騎士と少し話してからプレッシャーが変わった...)
イーサン・ハンク
- さて、相手の動きがないようだ。我々から仕掛けてやろう
騎士
- そうだな、時間をかけてまで奴らと話してる程こっちは急いでるんでね
騎士
- せっかくの大仕事なんだ。少しは楽しまてくれよ...
騎士
- !?
騎士
- その時剣を持ったイーサンが飛び出してくる
- まじか...奴から仕掛けて来やがった!
騎士
- ここでお前を倒す!!!
イーサン・ハンク
- イーサンの飛びかかった瞬間、イーサンの攻撃を騎士がスッと避ける
- 目の前にいた敵に当てたはずの剣にインパクトがなくそれに動揺した隙を見て騎士がイーサンに蹴りを入れる
- ガハ......!!
イーサン・ハンク
- イーサンが飛ばされ地面に叩きつけられる
- なかなか速い攻撃だな...剣術を学んだ訳ではないが...初めてとしてはいい動きだ
騎士
- なんで上から目線なんだよ...ゲホゲホ...
イーサン・ハンク
- もう何年も剣術を学んでるんでね。今剣を触ったお前とはレベルの差が出ても仕方ない
騎士
- くそ...おもちゃ相手に剣が通用するかわかんねぇけど...どうにかして...お前を切ってやる
イーサン・ハンク
- 命懸けの勝負か...面白い
騎士
- 今度は騎士がイーサンに飛びかかり、凄まじいスピードで剣を振る
- イーサンはその攻撃を必死に交わしていく
- .........!!
イーサン・ハンク
- (速い...無駄のない攻撃...流石騎士と呼ばれるだけの実力はあるようだ...)
イーサン・ハンク
- イーサンが少し体制を崩すと足でそれを抑え、抑えた勢いをバネに騎士に突っ込み剣を振るう
- キーン!
- キキーン!
- 剣と剣がぶつかる音が鳴り響く
- こもってないな。パワーが逃げている
騎士
- どれも運良く当たればいいと言わんばかり攻撃
騎士
- 少しは楽しませてくれると思ったけどな
騎士
- 騎士が剣のポンメルをイーサンの腹に当て、腹を抑えてるイーサンにそのまま肘でイーサンの項を強く叩きつける
- グハ......!!
イーサン・ハンク
- イーサンが倒れ込む
- ゲホゲホ....
イーサン・ハンク
- ここまでか?
騎士
- いや...まだだ...
イーサン・ハンク
- 辞めておけ。それ以上戦っても繰り返すだけだ
騎士
- (強すぎる...1発も当てれなかった...)
イーサン・ハンク
- イーサンがゆっくり立ち上がる
- ふっ...本当に諦めの悪い奴だな...
騎士
- イーサンの口から出てる血を素手で吹く
- なら.....俺がお前に1発でも当てれりゃ今日は見逃すってのはどうだ...
イーサン・ハンク
- ほぉ...お前が1発でも当てるか...
騎士
- なら俺はお前を戦闘不能までに叩きのめす。そして1分以内に立てなくなったら俺の勝ちってのはどうだ?
騎士
- 悪くねぇ......!
イーサン・ハンク
- 一方その頃
- キーン!
- キンキーン!
- マーニーと騎士が剣を打ち付け合う
- 元気にしてたか?部屋の外はの生活はどうだった?
騎士
- .....
マーニー・レイデル
- あの頃は一緒に騎士として仕事してたのにある時から消えちまったからよ
騎士
- もしお前の仲間にあの事を知ったら悲しむんじゃないのか?特にミーナに話せば
騎士
- ......
マーニー・レイデル
- あんたを......倒す...
マーニー・レイデル
- 今まで見たことのないような顔で騎士を睨みつける
- (こいつ...この目...獲物を本気で捉えるような目だ...)
騎士
- もちろん女だからって容赦しねぇ
騎士
- ええ。そのつもりで戦う
マーニー・レイデル
- 次回続く
- こっから戦闘シーンも増えてくると思うのでお見逃し無く!