不自由な人形♯9
ミーナの過去♯1
- ♯9「私は1人」
- 2年前
- ねぇママ〜
マイケル
- ん?どうしたの?
ルーシー
- 明日サンタさん来てくれるかな〜?
マイケル
- そうね......いい子にしてたらきっと来てくれるわよ
ルーシー
- そうかな...?
マイケル
- ぐっすり寝なさい。明日になればきっと枕の横にプレゼントが置かれてるから
ルーシー
- そっか!なら3秒で寝る!
マイケル
- 3秒で寝れるわけ......
ルーシー
- くかぁ......Zzz
マイケル
- はやΣ(゚д゚lll)
ルーシー
- もう...ちゃんと毛布をかけなさい。風邪ひくわよ
ルーシー
- マイケルの寝顔を見てルーシーが微笑む
- ちょうど12時...
ルーシー
- メリークリスマス
ルーシー
- 次の日
- ママ〜!!
マイケル
- あら、どうしたの?
ルーシー
- サンタさんからプレゼント貰ったよ〜!!
マイケル
- 良かったじゃない
ルーシー
- 僕もプレゼント貰ったよ!
ぺぺ
- 2人とも良かったわね。そしてメリークリスマス。今日はご馳走よ。朝ご飯しっかり食べなさい
ルーシー
- やったー!
マイケル
- マイケルは何貰ったの?
ぺぺ
- 人形だよ!
マイケル
- 俺も人形貰った!
ぺぺ
- 見せてよ!
マイケル
- ほら、これだよ
ぺぺ
- 可愛い!名前なんてつけたの?
マイケル
- 名前をつけたのは俺じゃないけど、メイリン・ワトソンって言う子だよ!
ぺぺ
- マイケルは?
ぺぺ
- 僕のは...イーサン・ハンクって子と...ケビン・シューベルと...最後が...ミーナ・ステンチって子を貰った!
マイケル
- いいじゃん!
ぺぺ
- 今度一緒に遊ぼうぜ!
ぺぺ
- いいね!今度じゃなて今遊ぼうよ!
マイケル
- うん!
ぺぺ
- 2人が階段へ走っていく
- 2人とも走ったら危ないわよ。そして朝ご飯はどうするの?
ルーシー
- あとで食べる〜
マイケル
- 少し遊んでから食べる
ぺぺ
- ふふふ。あなた達の人形を大切にするのよ
ルーシー
- 大切にしない訳ないじゃん!
マイケル
- これから先永遠に大切にするもん!
ぺぺ
- それならいいけど
ルーシー
- 楽しんでおいで
ルーシー
- うん!
マイケル
- うん!
ぺぺ
- "何が大切にするだよ"
- "あんたは私を見捨てた"
- 1年後
- 今日はイーサンとケビンでおままごとしようか
マイケル
- イーサンが...お父さんで...ケビンが子供で...あとは...
マイケル
- 初めは私はマイケルに遊ばれてた。だけど、時が経つにつれ...私はマイケルから遊ばれなくなった。私は、ずっと1人でマイケルを待っていた
- やっぱイーサンとケビンはすごいな〜!!マイケル様のお気に入りの人形になってて!
恐竜のおもちゃ
- そうかな(笑)
イーサン・ハンク
- たまたまだよ...
ケビン・シューベル
- その中でマイケルに特に選ばれたのが...イーサンとケビン。それ以外のおもちゃは遊ばれなかった
- 私も......
- 気にすんなよ。またマイケル様に遊んで貰えるって
イーサン・ハンク
- 少しは元気だせよ
ケビン・シューベル
- 気にしてないから(笑)またマイケル様と遊んで貰えるって...私も信じてる
ミーナ・ステンチ
- そっか...ならいいけど
イーサン・ハンク
- ミーナ。何か辛いと思ったらすぐに俺達に言えよな?
ケビン・シューベル
- 平気平気!
ミーナ・ステンチ
- 2人の前では私は笑って誤魔化していた。だけど、本音を言うのなら...私は辛かった。だけど2人に言えなかった。2人に心配させたくないから
- マイケル様...なんで私と遊んでくれないのかな...
ミーナ・ステンチ
- 私......もしかしたら嫌われたのかな?
ミーナ・ステンチ
- 私はいつも1人で泣いていた...そして3ヶ月も遊ばれず、私は少しずつ気づき始めた
- もう私はマイケルに遊ばれない
- 私に居場所なんてない...
- そう思っていた時
- 私と出会ったのが...
- よっ!今日も君にだけ特別に...僕の冒険話をしよう
トム・クロース
- トム!
ミーナ・ステンチ
- まずは何から話そっかな
トム・クロース
- 彼と出会って私の考えは大きく変わった。彼はいつも私に寄り添ってくれた。1人だった私に...外の話をしてくれた
- ミーナ。お前の悲しむ顔はもう見たくない。俺はお前を必要としてる...笑ってくれよ。初めて外の世界の話をした時のようにさ
トム・クロース
- うん!
ミーナ・ステンチ
- ミーナの過去...なぜミーナは捨てられる運命になってしまったのか...
- 次回続く