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ひとり劇場

魔女ハーノスの日記4(雪ノ季 9日)

とある別世界に住む魔女の日記、4ページ目です。

ハーノス
雪ノ季 9日
ハーノス
相変わらず、退屈な日が続く
ハーノス
かといって、つい昨日なんかは、新しい薬の調合をしていたら、気づけば1日が過ぎていた
ハーノス
ふっ。毒入りではあったが、先日食った雪ノ花鍋の腹の持ちがだいぶと良くてな
ハーノス
まぁ、もう食う気にはならんが
ハーノス
鍋を食べた後から、どうやら、食欲が無くてな
ハーノス
昨日今日と、水分しかとっておらん
ハーノス
これは……腹持ちが良い。ということだろう……恐らく
ハーノス
……
ハーノス
いや、病は気から。という言葉もあることだ
ハーノス
(一応……解毒薬も完成させたしな)
ハーノス
特に気にせずにやっていこうと思う
ハーノス
……何だか、不思議なものだ
ハーノス
私は普段、なかなか他人と話すことは無かったのだが
ハーノス
いや、むしろ、独り言すらなかなか言わぬ方であったが
ハーノス
まさか、日記相手にこんなにも饒舌になってしまうとはな
ハーノス
ふふふ。この姿、傍から見れば滑稽であろうな
ハーノス
特に、今までの私を知っている者達からするとな
ハーノス
そうそうう。最近の世は、これまた変わらずに騒がしい
ハーノス
まだまだ、私はここに住んでいる必要がありそうだ
ハーノス
私にはもう、財も名誉も何も必要ないからな
ハーノス
ただ、命だけが惜しいだけの魔女だ
ハーノス
この、少なくとも、今この変わらぬ日常という名の平和が続けば良いな
ハーノス
さて、今日は、ちと早いが
ハーノス
念には念を、作っておいた偽雪ノ花の解毒薬を飲む時間だ
ハーノス

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投稿日時:2021-01-02 21:32
投稿者:佐霜 史羅品
閲覧数:1

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