不自由な人形♯6
仕掛けを回避できるか....!?
- ♯6「三つの部屋」
- 夜の10時
- きっとマイケル様は就寝してる頃です
イーサン・ハンク
- そろそろ私達も準備しましょ。荷物をまとめて
マーニー・レイデル
- あの2人...無事だといいんだけど...
イーサン・ハンク
- 大丈夫よ...ミーナって女の子...とても強い子だと思った。彼ならきっと帰ってくる
マーニー・レイデル
- そうならいいけど...
イーサン・ハンク
- 帰って来れるかな...またこの部屋に...
イーサン・ハンク
- さぁ...それは私にもわからない。だけど出たいのなら行動しなきゃいけない
マーニー・レイデル
- 神様...どうか俺達をお守りください...
イーサン・ハンク
- 行きましょ。日が昇らない内に
マーニー・レイデル
- うん
イーサン・ハンク
- 2人が部屋を出る
- 360度警戒して。監視がいることを忘れちゃダメよ。何事にも危機感を持って行動よ
マーニー・レイデル
- そうだね。監視に見つからないように探索しないとね...
イーサン・ハンク
- 初めて5階へ行くわ...
マーニー・レイデル
- 私は下に行くのが怖かったから...今も少し足を前に出すのが怖い...
マーニー・レイデル
- イーサンがマーニーの手を握る
- 一緒に行こう。こうやって手を握ってたら...少しは楽だろ?
イーサン・ハンク
- (暖かい...)
マーニー・レイデル
- ふぅ......
マーニー・レイデル
- 行きましょ
マーニー・レイデル
- 2人が階段を降りていく
- 5階
- ここが5階か...
イーサン・ハンク
- また長い廊下ね...このまま降りていけば玄関がにたどり着けるかもしれない
マーニー・レイデル
- まずは様子を見よう。監視と遭遇しないように最大限の注意を払う
イーサン・ハンク
- そうね...
マーニー・レイデル
- !?
マーニー・レイデル
- どうしたの?
イーサン・ハンク
- 階段がない...
マーニー・レイデル
- え?
イーサン・ハンク
- さっきまで廊下の両サイドに上の階段と下の階段があったのに...5階から階段がない...
マーニー・レイデル
- 嘘だろ......?
イーサン・ハンク
- それじゃあ...下に降りれないじゃないか
イーサン・ハンク
- 本当にここは5階なのか?
イーサン・ハンク
- 少し待って...これは私の考えなんだけど
マーニー・レイデル
- もしかしたら、この廊下の部屋のどこかに下に行けるルートがあるんじゃない?
マーニー・レイデル
- おお......確かにありえる
イーサン・ハンク
- 早速糸を使いましょ。この糸を靴に結びつける。そしてドアノブに引っ掛ける。後は引っ張るだけで開くはずよ
マーニー・レイデル
- 今までは高くて開ける事ができなかったけど...糸って結構使えるんだな。登る用の事しか考えてなかった
イーサン・ハンク
- 開いたわ。探索を始めましょ
マーニー・レイデル
- そうだね
イーサン・ハンク
- 部屋に入る
- 誰かの部屋かしら
マーニー・レイデル
- 長い時間使ってないからか...ホコリがすごいな...
イーサン・ハンク
- 2人が探索を進める
- 下に行けるような怪しい物はなかったわ
マーニー・レイデル
- こっちにもなかった。次の部屋を見よう
イーサン・ハンク
- そうね
マーニー・レイデル
- 順番に部屋を探索していく
- 嘘でしょ...全部同じような部屋だった...
マーニー・レイデル
- おかしいな...やっぱりこれ以上下に行けないのでは?
イーサン・ハンク
- そんなはずない。きっと見落としてる
マーニー・レイデル
- 食料の配布の時も騎士が下に行ってたから間違いなくこの部屋のどこかにある
マーニー・レイデル
- あまり時間かけてたら監視が来そうで怖いな...
イーサン・ハンク
- また最初から見るのは大変ね...何か怪しい所なかった?
マーニー・レイデル
- それはなかったかな...
イーサン・ハンク
- ちょっと待って。部屋から出てこっちに来て
マーニー・レイデル
- 何か見つけたの?
イーサン・ハンク
- 見て。1番左の扉と真中と右の扉の上に絵が書かれてる
マーニー・レイデル
- 本当だ!
イーサン・ハンク
- 左から...あの絵は炎かしら?そして真ん中はドクロ...きっと毒ね。そして右が蛇ね
マーニー・レイデル
- これは何を意味してるんだ?
イーサン・ハンク
- もう一度部屋に入ってこの3つの部屋を探索しましょ
マーニー・レイデル
- 部屋を見る
- まずここが炎のマークの部屋ね。全部同じ部屋だと思ってたけど...何かこの3つの部屋だけ何か隠されてあるかも
マーニー・レイデル
- 隠しドアかな?
イーサン・ハンク
- あの棚...どうも不自然。あんなにサイドにスペースを開けて堂々と...あれをスライドさせるとかかな?
マーニー・レイデル
- 少し動かしてみる
イーサン・ハンク
- ダメ
マーニー・レイデル
- どうして?
イーサン・ハンク
- 何か仕掛けがあるかもしれない
マーニー・レイデル
- もしかしたら火炎放射器で焼かれるかもしれない
マーニー・レイデル
- もしかしてあのマークってそのため?
イーサン・ハンク
- 上を見て
マーニー・レイデル
- この棚の上の天井だけ色が違う。きっと上に何か仕込んでる
マーニー・レイデル
- もしかしたら...真ん中は毒ガスが噴出されて...1番右の部屋が人喰い蛇が落ちてくるのね
マーニー・レイデル
- 俺達からしたら蛇って大型生物だよな...
イーサン・ハンク
- そうね。噛まれたら怪我だけじゃ済まない
マーニー・レイデル
- 即死...
イーサン・ハンク
- ドアを見て。コンセントみたいな物が棚と天井に繋がってる。きっと棚をどけた瞬間ドアが閉まるんだよ
マーニー・レイデル
- マーニーがいなかったら俺は...
イーサン・ハンク
- 早く考えましょ。監視に見つかる前に
マーニー・レイデル
- どれも危険なんだよな...全部開けても死ぬんだし...
イーサン・ハンク
- 棚をどければドアが閉まり逃げれない状態...避けようがないね
マーニー・レイデル
- 私1人が犠牲になれば答えがわかるかも
マーニー・レイデル
- そんなこと...俺がさせない。誰かが犠牲になる手段は誰が言おうと選ばないぞ
イーサン・ハンク
- なら...3つの扉以外に下に行ける部屋があるのかな?
マーニー・レイデル
- イーサン...下へ行ける部屋はどこだと思う?
マーニー・レイデル
- 1番右の部屋は蛇...部屋を閉じ込められたらそりゃ一溜りもないな...そして真ん中の毒ガス...密室で毒ガスは危険だな...そして炎...多分火炎放射器で俺達焼かれるんだろうな...
イーサン・ハンク
- イーサンが少し考えて顔をあげる
- (そういえば...この建物の中って木で作られてる物多いいよな...)
イーサン・ハンク
- 💡
イーサン・ハンク
- わかったかもしれない....!
イーサン・ハンク
- わかったの?
マーニー・レイデル
- うん!
イーサン・ハンク
- 3つの扉の上には絵が描かれている。その絵から読み取れるのは、入れば燃やされて死ぬか、毒ガスで死ぬか、蛇に食われてから死ぬかのパターンが読み取れる
イーサン・ハンク
- その事からその部屋以外なら安全だとも思われる。しかし、それは全てミスリードだ
イーサン・ハンク
- この3つの部屋以外なら安全だと思わせるミスリード...俺は1番左の炎のマークの部屋が安全だと思う
イーサン・ハンク
- どうして?
マーニー・レイデル
- 普通...この建物は木造で作られてる物が多いい。あの扉のように。もし、俺達を火を使って殺すのなら、建物全てを犠牲にする事になる。確かにこの建物は13階建てでデカい。しかし、ここは5階。ここが崩れてしまえばどんなに高い家だろうと下が崩れれば上も崩れ落ちる。そんな危険をおかしてまでするとは思えない
イーサン・ハンク
- その他は密室に閉じ込められてるので被害を受けるのは俺達だけで済む
イーサン・ハンク
- だから左の部屋が、下へ行くルートが隠されてると思ってるよ
イーサン・ハンク
- 確かに...上の扉に書くなんてわかりやすいしそんな危険な部屋ならあえて書く必要もない
マーニー・レイデル
- なら棚をどけましょ
マーニー・レイデル
- なぁ.....マーニー。本当に俺を信じてくれるのか?これはあくまで考察にすぎない
イーサン・ハンク
- 私はイーサンを信じる。だからイーサンも私を信じて
マーニー・レイデル
- ......
イーサン・ハンク
- ありがとう
イーサン・ハンク
- 2人が少し深呼吸してから棚をどける
- ガラガラ......
- (頼む......)
イーサン・ハンク
- (神様......)
マーニー・レイデル
- 開けてから少し静かになる
- 何も起こらない...
イーサン・ハンク
- 助かったのかな......?
マーニー・レイデル
- きっとこの部屋であってたんだ...
イーサン・ハンク
- よかった...
マーニー・レイデル
- 汗がすごい...
イーサン・ハンク
- まだ私達は...生きてる...
マーニー・レイデル
- 短い階段だ。長さ的に恐らく下の階ではなさそう。新たな部屋だな
イーサン・ハンク
- !?
イーサン・ハンク
- どうしたの?
マーニー・レイデル
- 池?
イーサン・ハンク
- 何よこれ...ここが隠し部屋?部屋に水が溜まってる...
マーニー・レイデル
- 見ろよマーニー!
イーサン・ハンク
- あの奥に扉が!
イーサン・ハンク
- どうやらあれが下に行くドアみたいね。だけど鍵穴があるよ?
マーニー・レイデル
- まてよ...あれって鍵穴かな?
イーサン・ハンク
- もしかして......鍵が必要なのか?
イーサン・ハンク
- きっとそうよ...
マーニー・レイデル
- せっかく下に行けると思ったのに...
イーサン・ハンク
- ザパーン(水しぶきの音)
- !?
マーニー・レイデル
- !?
イーサン・ハンク
- 今の......何?
マーニー・レイデル
- 今...一瞬だったけど...サメのヒレが見えたぞ...
イーサン・ハンク
- イーサン見て!
マーニー・レイデル
- ヒレに鍵が括りつけてある!
マーニー・レイデル
- あれがあの扉の鍵?
イーサン・ハンク
- 脱走者か...何やら騒がしいと思えば...
ジャーク
- サメが...喋った!?
イーサン・ハンク
- その鍵私達に貸してくれませんか?
マーニー・レイデル
- こいつが欲しいか?
ジャーク
- 欲しけりゃくれてやる。だが条件がある。時間以内に俺から鍵を奪えたらやるよ。もし俺が30分間逃げ切ったら警報を鳴らす。そうなればお前らは即捕まる
ジャーク
- あいつから鍵を......奪う!?
マーニー・レイデル
- 無理だ...相手はサメだぞ...
イーサン・ハンク
- 制限時間は30分
ジャーク
- よーい...
ジャーク
- スタート!
ジャーク
- ザボーン(水に潜る)
- 潜った!?
イーサン・ハンク
- そんなのズル!
マーニー・レイデル
- もしここで奪えないのなら...俺達は...
イーサン・ハンク
- 終わり?
マーニー・レイデル
- 果たして2人はどうなるのか!?生き残ることはできるのか!?
- 次回続く