ひとり劇場

てすと

ばんすけ
見つけた
ばんすけ
なぁ、ちょっといいか
ばんすけ
手伝ってくれないか。人手が足りなくて
ばんすけ
来て欲しいんだ。
ひとまさ
誰だお前
ばんすけ
誰って…
ばんすけ
あ、ばんすけって名…
ひとまさ
名前はどうでもいい。
ひとまさ
何者
ばんすけ
ああ、
ばんすけ
なるほど、すまない。
ばんすけ
この道をまっすぐ。左手に曲がった先に、小さな雑木林がある。
ばんすけ
その中にある屋敷に住んでいる者だ。
ばんすけ
恥ずかしい事に散らかった屋敷でな、片付けをするにも、人手が足りない。
ばんすけ
そこで辺りをふらついて、手伝ってくれそうな者を探していたんだ。
ばんすけ
最初に見つけたのがあんただ
ひとまさ
そういう事か
ばんすけ
どうだ、無理にとは言わない
ひとまさ
…お前、妖怪か?
ばんすけ
ばんすけ
俺は人間だ
ひとまさ
そう。
ひとまさ
手伝いのこと、僕は別に構わないよ。
ひとまさ
でも、その前に
ひとまさ
もっと
ひとまさ
話しかける相手がどんな奴なのか確認しな、人間。
ばんすけ
目が一つ!
ひとまさ
これを見て、まだ僕に手伝いをしてほしい?
ばんすけ
ひとまさ
驚いたか
ばんすけ
あんたは妖怪か?
ひとまさ
ああ。
ひとまさ
今まで何百年もの間人の世を見ていたけど、ぼくのような得体の知れない者に話しかけてきた奴は
ひとまさ
お前が初めてだ。

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投稿日時:2016-06-04 17:32
投稿者:しず
閲覧数:3

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