『猛り爆ぜるウサギと黒竜』
これはもしかしたら、勇者と魔王がいるかもしれない。剣と魔法の世界で、鬼の様な形相でヒャッハーして黒竜をボッコボッコにする暴力白ウサギと 情けない悲鳴で白ウサギにボッコボッコにされる黒竜…二匹のハートフルボッコストーリーである。
- 1話「黒竜を蹴り倒すウサギ」
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- あの〜…
???
- ……
???
- あの〜…聞こえてますよね?
???
- ……
???
- 無視ですか…無視なんですか?
???
- ……チッ!
???
- ちょ……今なんで、舌打ちしたんですか?!
???
- そういえば…
???
- 唐突に何ですか?
???
- お前、誰だっけ?
???
- 私は先程…貴方に突然、や蹴り倒された黒竜ですよ!!忘れないでください(泣)!
???
- …え?お前、あの強い絶対勝てねぇ、とかウワサの黒竜なの…それにしてはクソザコだなw
???
- クソザコは一言余計ですよ!そもそも何で、どこにでもいるような…ただのウサギが聖剣や強力な魔法の武器でしか傷付けられないはずの、私の鱗による鉄壁の守りを何で蹴りだけで突破できるんですか?おかしいですよ(泣)
黒竜
- それは…アレだろ、クソザコなお前がクソザコだからだろ?
???
- 何ですか…何なんですか?そのクソザコ理論は…全然説明になってませんよ。というか一体貴方は何者なんですか?
黒竜
- オレが何者なのかって?えーしりたい?知りたいんですかぁー?
???
- ええ!知りたいですよ!し・り・た・い・で・す!早く話して下さいウザイですよ!
黒竜
- ……
???
- え…何でいきなり黙るんですか?
黒龍
- ……
???
- ちょっと本当になんで黙っちゃうんですか?怖いですよぉ~
黒竜
- (ググッ…)
???
- ?!…なぜ両脚に力込めて今にもこっちに飛びかかろうとしてるんですかぁ~!!
黒竜
- (グググッ…)
???
- すみませんでした!ウザイですとか言ってしまって、すみませんでしたぁ~!!だから!ま、待っ……
黒竜
- 時間にして約6秒後…そこにはボコボコにされた黒竜がいた。
- フゥーすっきり!
???
- グフッ……それ、ボコボコにした本人の体の上で言うセリフじゃないですよね?
黒竜
- で?オレが何者か知りたいんだったよなぁ?なあなあ!知りたいんだったよなア゙ア゙ア゙?!
???
- ひぃ?!知りたいです!知りたいですぅ〜…だからそんな形相でいきなりキレないでください(泣)
黒竜
- よーし、では話すとしよう…あれは……
???
- あの〜回想とかいいので手っ取り早く貴方が何者かだけ教えてくれませんか?
黒龍
- ……
???
- 約2秒後…そこにはさらにボコボコにされた黒竜がいた。