国家の件
国家とは何か。それは太古の昔から話し合われてきた難題である。ところでこれは改稿したものなのだが、初稿はソクラテスとアリストテレスを混同していて筆者は赤面した。
- ネタがつきた
猫の人
- さいですか
蛇の人
- ネタが
猫の人
- つきた
猫の人
- なんで二度言ったんですか
蛇の人
- しかもためで
蛇の人
- 普通に生きてりゃネタなんてぼろぼろ出てくんだろって思ってたんやが
猫の人
- わい、引きこもりやった
猫の人
- 自粛中と言ってください
蛇の人
- まあ、だから
猫の人
- 本の紹介でもしようかな
猫の人
- なんですかそのユーチューバーもやっていないクソコンテンツは
蛇の人
- はいどーも!
猫の人
- キズナ●イかな?
蛇の人
- バーチャル空間にいるようでいないイマジナリーフレンドのネコです!
猫の人
- よくわからない自己紹介だな
蛇の人
- 本日紹介する本は
猫の人
- こちら!
猫の人
- どぅるるるろろろ
猫の人
- ばん
猫の人
- ヒ●キンかな?
蛇の人
- プラトンの「国家」、です!
猫の人
- いや、まてまてまて
蛇の人
- ?
猫の人
- いや、疑問符浮かべられても困るんですが
蛇の人
- 随分人を選びそうな本紹介しますね
蛇の人
- これ以上に万人が読む本はないやろ
猫の人
- 少なくともユーチューバー的なノリで紹介するものではないですよね
蛇の人
- さてはお前
猫の人
- 「国家」読んだことないな?
猫の人
- どういうことですか?
蛇の人
- 知りたい?
猫の人
- 何ですかその勿体振りかたは
蛇の人
- 知りたいです
蛇の人
- 本当に?
猫の人
- うざ
蛇の人
- 本当です
蛇の人
- よし、いいだろう
猫の人
- 教えたる
猫の人
- この本はな
猫の人
- ラノベなんや
猫の人
- …あ、これシーン変わるやつですか?
蛇の人
- 時は古代ギリシア
- 多くの哲学者がイデアを求める時代である
- その中でも一際イデアに近いと言われる男がいた
- そう、我が師匠たるソクラテスその人である
- この物語は私が彼に聞いた「伝説」を書き記したものである
- …ここまでがわいのオリジナルや
猫の人
- ええ!?
蛇の人
- 作品の中身じゃないんですか?
蛇の人
- いや、これ書かんと色々勘違いするかもって思って
猫の人
- 余計ややこしくなりました
蛇の人
- これは豆知識なんやけど
猫の人
- ソクラテスは書物には必ず誤謬があるからって言って、自分の考えは本には絶対に書き記さなかったんや
猫の人
- だから、今あるソクラテスの思想はプラトンが書いたやつなんやね
猫の人
- とりあえず本編いきませんか…
蛇の人
- それでは、僕の話を始めようか。プラトン。
- あれは昨日のお祭りのこと、僕は親友のグラウコンとともに街を散策していたのさ
- そこでケパロス爺と正義とは何かという話になってね。最終的にポレマルコスと議論をする事になった。
- 彼は言う。「借りているものを返すのは正しいことだ」とね。
- しかし君、殺人狂になってしまった友人に刃物を返すようなマネはしないだろう?
ソクラテス
- ええ、ソクラテス。
ポレマルコス
- しかし、ソクラテス。我々は何かを借りた時、それに「ふさわしいもの」を返すべきなのです、ソクラテス。
ポレマルコス
- 善意には善意を、悪意には悪意を、敵意には敵意をね
ポレマルコス
- なるほど、つまり先の話でいうと、殺人狂の友人には刃物ではなく何かしらの善意を返すべきだということか
ソクラテス
- ええ、ソクラテス
ポレマルコス
- しかし、ポレマルコス
ソクラテス
- 医学の正義とは、人が病にかかった時になしうるものになると思うが、
ソクラテス
- ペラペーラペラペーラ
ソクラテス
- ええ
ポレマルコス
- ペペラペーラペラーラ
ソクラテス
- その通りです
ポレマルコス
- そうなると正義はあまり必要性が薄れてしまうね
ソクラテス
- そのようになってしまうようです
ポレマルコス
- ところでポレマルコス
ソクラテス
- ペペラペーラペラペーラペラペーラ
ソクラテス
- ええ、ソクラテス
ポレマルコス
- ペラペラペペロンチーノ
ソクラテス
- そんなとんでもない!
ポレマルコス
- つまり、君は良き人間と悪き人間には前提があるというのかな、ポレマルコス
ソクラテス
- その通りです、ソクラテス
ポレマルコス
- これで完璧のはずです
ポレマルコス
- しかしね、ポレマルコス
ソクラテス
- ペラペラ
ソクラテス
- たしかに
ポレマルコス
- つまり害する可能性がある時点で正義は成し得ないのだよ
ソクラテス
- おみそれしました
ポレマルコス
- さすがアリストテレス
ポレマルコス
- こうして僕たちはまた一歩イデアに到達した。しかしながら、これはまだ知の探求の序章にすぎないのだ。
- …
蛇の人
- 長いわ!!
猫の人
- 自分で言いますか?
蛇の人
- てか、途中からめんどくさくなってるじゃないですか
蛇の人
- 食べ物混ざってるし
蛇の人
- 「国家」は毎回相手の言い分を聞いた後にソクラテスの無双モードに切り替わる
猫の人
- しかも、その間相手は相槌しかうたない
猫の人
- なんですかそのトラップカード
蛇の人
- 最終的には周りがさすがソクラテス!という感じになる
猫の人
- キャラもうまく使えこなせていないあたり、なろう系にも劣りますね
蛇の人
- ちなみに次の章はソクラテスに喧嘩を売って返り討ちにあうトラシュマコスの話
猫の人
- かませ犬かな?
蛇の人
- てか、マジでプラトンは小説家みたいなもんやからな
猫の人
- 当時の超有名ラノベ作家やったんや
猫の人
- 歴史上の偉人のイメージが崩れていってます…
蛇の人
- ワイの哲学大好きな友人からはクソ小説の烙印を押されとるけども
猫の人
- 何で紹介したんだ
蛇の人
- 全部は読んどらんが、オススメの一冊!
猫の人
- いや、全部読んでないんかい
蛇の人
- 正直途中から飽きた
猫の人
- もはや非推奨のために紹介してるでしょ
蛇の人
- さて
猫の人
- だいぶ説明してきたわけやけども
猫の人
- どうや、読みたくなったか?
猫の人
- …
蛇の人
- うーん
蛇の人
- 遠慮しておきます
蛇の人