天音家の日常
第2話「姉ツバキの地雷」
- はーやーくーしーてー
ツバキ
- 俺が階段を降りていると兄…いや姉(?)が早くリビングに来るように催促してくる。
- うるせぇ…
テン
- うるさくないですぅ。(むすっ
ツバキ
- この青髪のエプロンの似合わない一見女にも見えるおかまは俺の兄貴(本人の前でいうと怪力で殴られる)天音 椿 (ツバキ)
- 早く食べないとお姉ちゃん怒っちゃうぞ☆
ツバキ
- 今、姉貴のこと可愛いと思ったそこの方。 安心してください。手元には洗いかけの包丁を持ってこのセリフを言ってます。
- ちっ…わかっとるわボケ兄貴
テン
- …あ。
テン
- んー?てんー?今なんて言ったのかなぁ?お姉ちゃん聞こえなかったからもう一回言ってくれるー?(ニコッ
ツバキ
- (やばい…やってしまった。今日は朝からついてない…。いつもなら間違えないのにこういう時に間違えるんだ俺は…)
テン
- 顔からサァーッと血の気が引き滝のような汗が流れ涙目の俺は何を思ったのかワンチャン怒ってないんじゃ…という思考にたどり着き姉貴の顔を恐る恐る覗いてみた
- …(ニコ
ツバキ
- (…うん…すごくおこってらっしゃる。)(悟った顔
テン
- そんなごっめーん☆間違えちゃった☆てへぺろー☆的なノリでこの鬼畜ドSおかまが許してくれるわけないじゃあああん(泣)ばかなのおれぇ
- 歯くいしばれよ天…
ツバキ
- 俺の胸ぐらを掴んでそういう姉貴。 来世は高身長のイケメンにしてくれと願掛けしながら今世を諦めかけたその時
- もぉー!ねぇね!にいにいじめちゃめでしょ!(ぷくっ
ツボミ
- ちっちゃい天使がぷくぷくした頬をこれでもかというくらいに膨らまし腰に手を当てて仁王立ちしていた。
- (俺の天使いいいいいいいいいいいい!!マジ可愛いなんでそんなに可愛いのにいには君のその可愛さで死ねるよ!!てかそんなに可愛いんだからにいには君の将来が不安だよ。てかそうじゃない!!助かったああああああああああ)
テン
- んんんんんんんん…ち、ちがうのよつーちゃん。にいにをいじめてるわけじゃないのよ?にいにが言っちゃいけないことを言いたからねえねが怒ったわけで…
ツバキ
- 姉貴は可愛さで悶えた後つぼみに説明をした。
- じゃあにいにも悪いからにいにもねえねに謝って!!
ツボミ
- 俺と姉貴に向けられた目つきはちゃんと怒ってるんだろうけどそのくりくりのお目目に羽ばたけそうな長い睫毛…本当に兄弟なのか疑えるレベルで可愛い…。
- てんちゃんごめんなさいね。
ツバキ
- って姉貴が先に言い出した。俺も返事を返すように
- 俺も悪かったよ…ごめん(ぷい
テン
- すげー恥ずかしくて言いたくなかったけど妹の前だから仕方なく謝った。こう見ると俺は姉貴たちからすると天邪鬼なんだろうな。
- にいにもねえねもいいこ!
ツボミ
- ニコニコ笑うつぼみの頭を二人で優しく撫でた
- さっご飯食べよー。
ツバキ
- 姉貴の声かけに応じて俺らは席に座り朝食を食べ終え少し休憩し身支度を済ませる。
- つーちゃん。今日は何つけようか。
ツバキ
- 姉貴が妹のふわふわ綿飴のような髪を櫛で梳かしながら聞く
- えっとねえっとね。クマさんのお顔さんがついたのがいいな!
ツボミ
- 足をパタパタとしながら嬉しそうに髪が結ばれるの待つ妹を激写し姉に転送する。その間5秒くらい(適当)
- できたよー。可愛くクマさんみたいに結んでみました。
ツバキ
- そう言いながら姉貴は鏡で髪型をつぼみに見せた
- わぁぁぁぁぁぁぁ!かわいい!ねえねありがとう!にいにみてみてくまさん!!
ツボミ
- はしゃぎ回る可愛い妹に上二人瀕死状態
- よかったなぁつぼみ(にこにこ(連写の音
テン
- あ。そろそろ幼稚園行こうか。つぼみくっくはいてー。
テン
- はーい。
ツボミ
- つぼみと玄関で靴を履き姉貴に
- 行ってきまーす
テン
- まーす!!
ツボミ
- はあい。行ってらっしゃーい。
ツバキ
- と声をかけ姉貴の返事聞きつぼみを幼稚園に送った。