BCW♯5
仲間が対立
- 4話のまとめ
- ジョンが本性をあらわす。実はジョンは王の命令で指名手配犯を探していた。シュウを利用し、仲間全員を探す目的であった。一方シュウ達は仲間に会いに行くため、ドール街からミラーク街へと向かったのである。そしてついに6人が揃う。あと1人の見つけるため、まだ足を踏み入れていない、王族領のイライザ街へ潜入することを決める。シュウはBCWの本当の意味を知る。それはBirdcageworld(鳥籠の世界)だったのだ。VR民にとってここは本当に楽園なのか
- 第5話「
- まず王族領へどうやって行くんだ?
オズエル
- 他の市街地よりも警備隊は多いいみたいよ
ホットアイ
- はぁ...
オズエル
- 困ったな
オズエル
- つまりいつもの方法は通用しないってことなのね
レミ
- そうなるな
オズエル
- まずこの世界から出ること自体が不可能に近いと思います
シュウ
- 確かに俺達は意識だけの存在。外へ出るにはまず許可が必要で、体が必要になる。どうにかしてBCW管理施設へ行くべきだな
スーザン
- 体がない限り外に出ることは...
シュウ
- 諦めちゃダメよ
ミナ
- なにかいい方法があると思うの
ミナ
- 今決まっていることは王族領へ行くことだ
オズエル
- おまけにBCW管理施設がある
オズエル
- 仲間をどうにか探し出すしかねぇ
オズエル
- けど警備隊の数は圧倒的に王族領の方が多いいかと
スーザン
- 探すのは困難だ
スーザン
- もはやここまでか
オズエル
- 大人しく捕まるべき?
ホットアイ
- 私達がなんの罪を犯したのかわからないじゃない!
ミナ
- どうせなら過去のことを知りたい
ミナ
- それは俺も思ってました
シュウ
- (ジョンさんに何も言わずここまで来ちゃった...戻るべきなのかな...)
シュウ
- とにかくお前達の考えたこと全て教えてくれ
オズエル
- まず最初が
ホットアイ
- どうにかしてAIのフリをすること
ホットアイ
- ダメだ
オズエル
- そんなことに時間かけたら、俺達はもうおしまいだ
オズエル
- そうだよね...
ホットアイ
- そしてもう1つが
ホットアイ
- 無理やり潜入する
ホットアイ
- 色々考えたんだけど、これしか入れないと思うの
ホットアイ
- 確かにな
オズエル
- 最終的には強引に行かなきゃならなくなる
オズエル
- その方法で行くとしたら
オズエル
- 7人目の指名手配犯を探すんだろ?
オズエル
- なら俺達が警備隊に気づかれたら、俺達は7人目を探すどころじゃなくなる
オズエル
- 最悪の場合、7人目が見つからず全員この世界から除外されちまう
オズエル
- 私達も結構考えたんだけど...
ホットアイ
- もはや不可能?
スーザン
- スーザン何言ってるの!
ミナ
- まだ諦めないでって言ったじゃん!
ミナ
- じゃあ他に方法があるのかよ?
スーザン
- 王族領へ潜入するなら選択肢は2つだ
スーザン
- 7人目を諦めて俺達だけで逃げるか、7人目を探すのに時間をかけてそのうちに警備隊に捕まるかだ
スーザン
- 見捨てろってこと?
ミナ
- 考えた結果だろ
スーザン
- ありえない...
ミナ
- 私達みたいに記憶がなくて毎日のように怯えてるかもしれないのに!
ミナ
- そもそもまだこの世界の脱出方法がわかっていない
オズエル
- それが見つからなきゃ俺達はどうしようもない
オズエル
- オズエルはどっち?
ミナ
- 7人目の仲間を探すよね?
ミナ
- 俺は...
オズエル
- オズエル
スーザン
- 仲間を助けるなんて余計な考えだ
スーザン
- もう時間がないんだぞ?
スーザン
- 仲間を助ける時間なんて、もうない
スーザン
- そもそもシュウを探すのも諦めて逃げる方法を考えとくべきじゃなかったのか?
スーザン
- シュウの目の前で何言ってるの!
ミナ
- いや...俺は...
シュウ
- (荒れてる...)
シュウ
- (みんなの目標は一緒だけど...)
シュウ
- (俺は止めることができない...)
シュウ
- みんなの意見を聞きたい
ミナ
- みんなは仲間を探すのを賛成?
ミナ
- それとも反対?
ミナ
- 私は探す
ミナ
- レミはどっち?
ミナ
- 私?
レミ
- レミの意見を聞かせて
ミナ
- えっと...私は...えっと...そうだね...
レミ
- 仲間を探すことはいい事だと思うよ?
レミ
- 私もずっと探してたし、シュウを見つけた
レミ
- 後悔はしてない
レミ
- だけど...
レミ
- 時間がないの...
レミ
- 私達は多分もう長くはこの世界には居られない...
レミ
- VR民を巻き込んでまで私達を探そうとしてる...
レミ
- 私は死にたくない...
レミ
- ごめんねミナ...私を恨んでもいいよ...
レミ
- これが私の意見
レミ
- そう...
ミナ
- わかった
ミナ
- みんなも聞かせて
ミナ
- オズエル
ミナ
- あなたの意見を聞いていない。あなたはどっち?
ミナ
- 俺も賛成しない
オズエル
- わかるだろミナ
オズエル
- 今どんな状況なのか
オズエル
- じゃあホットアイは?
ミナ
- えっと...私の意見は...
ホットアイ
- ミナの意見に賛成です...私は仲間を助けたい...
ホットアイ
- ずっと仲間を見捨てることができない人なの...
ホットアイ
- ホットアイ
ミナ
- あなたは正しい判断をしたよ。あなたは間違ってない
ミナ
- 最後はシュウ
ミナ
- あなたは?
ミナ
- え?
シュウ
- お...俺は...そうですね...
シュウ
- (どうしよう...)
シュウ
- (確かに仲間を見捨てるのは...)
シュウ
- (だけど...時間もない...)
シュウ
- 俺は...俺は?
シュウ
- ...
シュウ
- えっと...あの...その...
シュウ
- 俺...考えた結果なんですけど...ミナさんも受け止めて欲しいです...
シュウ
- 考えた結果...
シュウ
- ミナさん。あなたはとても優しい人です...僕も助けたい...その気持ちはすっごくわかります...ですけどごめんなさい...
シュウ
- 俺は...
シュウ
- 仲間を見捨てることにします
シュウ
- ?!
ミナ
- ?!
ホットアイ
- ?!
スーザン
- ?!
レミ
- ?!
オズエル
- (あのションが...)
オズエル
- (仲間を見捨てることを決めた?)
オズエル
- 俺は...
シュウ
- 自分のために生きる...俺はクズだって思われてもおかしくないですよね...
シュウ
- すみません...俺は元からこういう人なのかもしれない
シュウ
- ...
ミナ
- みんな頭がおかしい...
ミナ
- シュウ
ミナ
- あなたには失望した
ミナ
- あなたはもっと優しい人だと思ってたのに...
ミナ
- レミ
ミナ
- あなたも...
ミナ
- ...
レミ
- 私達だけで7人目の仲間を探す。もうあなた達には関わらないから
ミナ
- 行きましょ
ミナ
- ホットアイ
ミナ
- はい...
ホットアイ
- ガチャン(外へ出る)
- ...
シュウ
- シュウ...
オズエル
- まさかお前が俺達のところに残ってくれるとは思わなかった
オズエル
- ありがとう
オズエル
- 当然のことをしたまでです
シュウ
- (こいつ雰囲気が変わった?)
スーザン
- さっそくだけど
レミ
- 仲間はもう諦めるって人達だけなのね?
レミ
- そうだ
オズエル
- なら考えましょ
レミ
- 脱出する方法を
レミ
- あの...
シュウ
- 1つだけ思い浮かんだことがあります
シュウ
- 本当か?
オズエル
- はい...
シュウ
- 多分1発で成功しないと、全員警備隊に捕まってしまうと思いますが...
シュウ
- ジョンさん...俺はあなたの元へは戻れないかもしれません...
シュウ
- 次回物語は一気に動き出す!シュウに変化が?