BCW♯4
BCWの意味
- 3話のまとめ
- BCWから脱出するため、シュウと同じ指名手配されている者を探すことになった。すると路地裏でレミという指名手配を発見する。シュウはレミの隠れ家に案内され、オズエルと言う男と出会う。実はシュウを含め6人の指名手配犯を見つけることに成功していたのだ。残るは1人だが、その6人が集まることに決めた
- 第4話「BCW」
- どこにいるんだ!!
ジョン
- シュウ!返事をしろ!
ジョン
- クソっ...
ジョン
- いない...
ジョン
- あいつもしかして警備隊に?
ジョン
- 早くあいつを探さねぇと!
ジョン
- 一緒に行動するべきだった...
ジョン
- あいつは確かに記憶がなかった...
ジョン
- だから俺はあいつを信じて...
ジョン
- ずいぶん焦っているな
警備隊(AI)
- ジョン
警備隊(AI)
- ?!
ジョン
- AI様...
ジョン
- すみません...
ジョン
- 彼を見失いました...
ジョン
- あいつはそう遠くには行っていないだろう
警備隊(AI)
- あいつは捕まっていない
警備隊(AI)
- 何か理由があるのだろう
警備隊(AI)
- お前を置いて行く理由が
警備隊(AI)
- 置いていく理由?
ジョン
- まさか...
ジョン
- あいつ!
ジョン
- 見つけたのか?!
ジョン
- 指名手配犯を!
ジョン
- お前はなぜあいつを先に警備隊に届けなかった?
警備隊(AI)
- あいつを利用してあいつの仲間を捕まえる予定でした...
ジョン
- シュウを見せれば、あいつらは俺に警戒しなくなるんじゃないかって...
ジョン
- そして全ての指名手配犯を見つけれるはずだった!!
ジョン
- まだ終わってはいない
警備隊(AI)
- あいつは近い
警備隊(AI)
- この路地裏で一緒に探してたんだろ?
警備隊(AI)
- すぐに見つかるさ
警備隊(AI)
- そして指名手配犯のあいつら全員はそう長くはBCWには居られないだろう...
警備隊(AI)
- 一方その頃...
- (ジョンさんすみません!)
シュウ
- (俺は必ず戻りますから!)
シュウ
- そのお面とフード誰からもらったんだ?
オズエル
- これですか?
シュウ
- うん
オズエル
- (なんて言おう...)
シュウ
- 路地裏に落ちてました
シュウ
- 幸運ですね今日は(笑)
シュウ
- それがないと俺達は警備隊に捕まりやすくなる
オズエル
- お前がそれを持っていたおかげで何とか今日出発できた
オズエル
- あの1ついいですか?
シュウ
- なんだ?
オズエル
- 聞こうと思ってたんですが...
シュウ
- なんと呼べばいいのですか?
シュウ
- あぁ...
オズエル
- オズエルでいいよ
オズエル
- オズエル...
シュウ
- わかりました!
シュウ
- あと1人どこにいるんだろ...
レミ
- それかもう捕まったとか?
レミ
- そうとは信じたくないな
オズエル
- あの...どうして隠れ家が別々にあるんですか?
シュウ
- 仲間を探すのが俺達の仕事
オズエル
- BCWからの脱獄を考えるのがミナ達の仕事だ
オズエル
- なるほどう...
シュウ
- ミナって人も指名手配犯なんですね...
シュウ
- そうだ
オズエル
- 早くミナに会いたいな...
レミ
- やっぱり男しかいないからね(笑)
シュウ
- ちなみにこの世界には性別など存在しない
オズエル
- あ、そっか
シュウ
- だから男女差別がないっていうのも事実よね
レミ
- それに関してはBCWはいい世界ですね
シュウ
- 俺達にとってはいてはいけな所だが...
オズエル
- 今日は人が少ないからいつもより早く行けるな
オズエル
- そうね
レミ
- さっき見たんですがAIの方の演説があってました
シュウ
- あれは「洗脳」
オズエル
- 洗脳?!
シュウ
- この世界は完全にAIが支配している
オズエル
- 俺達VR民はその奴隷さ
オズエル
- 奴隷...
シュウ
- 確かにこの世界はAIにとっては楽園かもしれない
レミ
- だけど私達VR民にとってはそうじゃないかもしれない
レミ
- すみませんがこのお面をつけてる人を見ませんでしたか?
警備隊(AI)
- いえ見てません
AI
- そうか
警備隊(AI)
- 見かけたら警備隊の方へ連絡してください
警備隊(AI)
- 了解です
AI
- チラ…(´ ・ω|
シュウ
- 警備隊だ...
オズエル
- 裏から行きましょ
レミ
- そうだな
オズエル
- (なんであの警備隊は俺がお面をつけてることを知ってるんだろう...)
シュウ
- 警備隊はどこに潜んでいるかわからないから注意しろ
オズエル
- そして見かけたら報告してくれ
オズエル
- わかった
レミ
- はい...
シュウ
- ちなみに隠れ家ってどこにあるんですか?
シュウ
- BCWの世界は5つに別れている
オズエル
- 5つ?
シュウ
- まずAIとVR民のオトモが住んでいる市街地が4つある
オズエル
- その1つがここ
オズエル
- そしてAIの王とその下で働いている王族領というものが存在する
オズエル
- それで5つ...
シュウ
- そうだ
オズエル
- 市街地にはそれぞれ名前がある
オズエル
- ・ドール街(がい)
・ミラーク街(がい)
・スラグ街(がい)
・シュメール街(がい)
オズエル
- そして王族領の
オズエル
- イライザ街だ
オズエル
- そして俺達が今いる所はドール街だ
オズエル
- ドール街...
シュウ
- そして今向かってる場所はドール街から近いミラーク街だ
オズエル
- そこに仲間がいる
オズエル
- なんで一緒の市街地にいないのですか?
シュウ
- VR民の証が消されればどこにリスポーンされるかわからない
オズエル
- だから俺達はスラグ街とシュメール街を探しまくった
オズエル
- そしてとうとうドール街でお前を見つけたってわけだ
オズエル
- そうだったんですね...
シュウ
- そこからさらに新たなことがわかった
レミ
- あと1人は
レミ
- 王族領の
レミ
- 「イライザ街」にいるってこと
レミ
- まだ1度も足を踏み入れてない場所...
オズエル
- 確かに...どこにリスポーンされるかわからないから居てもおかしくないですね
シュウ
- でもどうやってミラーク街へ行くのですか?
シュウ
- 俺達はAIといなきゃダメなのじゃ...
シュウ
- 安心しろ
オズエル
- あの門に立ってるやつは全員AIじゃない
オズエル
- どういうこと?
シュウ
- あそこに立ってるやつは全員VR民
オズエル
- 毎日波のように大勢のAIとVR民が来る
オズエル
- だから1番やりたくない仕事なのかもしれないな
オズエル
- 警備隊のほとんどはサボっても大丈夫
オズエル
- この世界で働いてる98%はVR民なんだ
オズエル
- 98%も?!
シュウ
- BCW管理施設で全て仕事が決められる
オズエル
- さっき警備隊がいたが、あいつは多分AIだ
オズエル
- AIも働くんですね...
シュウ
- そいつらは自分がやりたくてやってるだけだ
オズエル
- あとのAIは楽してる
オズエル
- (ジョンさんそういえば自分のことは自分でやりたいタイプだって言ってた...もしかしたら面倒を見られたくないのかも...)
シュウ
- それじゃあ門を通るぞ
オズエル
- 俺がAIのフリをする
オズエル
- わかった
レミ
- わかりました
シュウ
- (-_-)゜zzz…
VR民
- あのー
オズエル
- すみません
オズエル
- ٩(´o`⸝⸝)۶:.*フワァ~
VR民
- はい...なんでしょう...
VR民
- お疲れのところ失礼しますがここを通らせてください
オズエル
- AIはどいつだ?
VR民
- 俺です
オズエル
- 2人は?
VR民
- 俺のオトモです
オズエル
- ふーん
VR民
- 2人もオトモがいるなんて変わったやつだな
VR民
- いいぞ通って(棒)
VR民
- (-_-)゜zzz…
VR民
- (えぇ...)
シュウ
- 言っただろ?
オズエル
- 毎日のあの場所で取り調べしてるから疲れてるやつしかいない
オズエル
- 噂だと王が警備を強化するためAIも働かせるとか言ってた
オズエル
- AIの人達は反発してたがな
オズエル
- そもそもVR民の証がないやつなんてめったにいない
オズエル
- だからみんな雑だ
オズエル
- よかった...
シュウ
- しかし
シュウ
- 何度見てもBCWの世界はすごいですね...
シュウ
- 確かに最初見た時は夢のようだった...
レミ
- 向こうの路地裏にミナ達の隠れ家がある
オズエル
- 結構門から近いですね
シュウ
- すぐ着くし、路地裏はAIとVR民はあまり通らないからな
オズエル
- まぁ単純だよ
オズエル
- やっと着きましたね
レミ
- 今日はなんだか疲れました...
シュウ
- 誰もいないな?
オズエル
- 誰もいないよ
レミ
- よし
オズエル
- マンホールのフタを開ける
- さぁ中に入れ
オズエル
- はい
シュウ
- ほーい
レミ
- 全員はそろってないが
オズエル
- 一応1人の見つかって一安心だ
オズエル
- ですね...
レミ
- 久しぶり〜!!
ミナ
- ミナ!!
レミ
- 久しぶりー!!
レミ
- 調子はどう?
ミナ
- 大丈夫だよ!
レミ
- 久しぶりだなオズエル
スーザン
- ようスーザン
オズエル
- 2人ともおかえり!
ホットアイ
- どうしてここに戻ってきたの?
ホットアイ
- ん?
ホットアイ
- その人は?
ホットアイ
- あ、どうも...
シュウ
- こいつはシュウだ
オズエル
- 指名手配犯の1人だ
オズエル
- オズエル見つけてきたの?!
ミナ
- 誰かと思えばそういうことか...
スーザン
- よろしくね!
ホットアイ
- 名前は?
ホットアイ
- シュウです
シュウ
- よろしくお願いします
シュウ
- よろしく!
ホットアイ
- 私はホットアイ
ホットアイ
- 私はミナよ!
ミナ
- 俺はスーザンだ
スーザン
- よくやったオズエル!
ミナ
- たまたま見つかってよかった
オズエル
- ならあと1人見つかれば全員がそろう...
スーザン
- そうだな
オズエル
- とりあえず休も...
レミ
- 疲れたんだけど...
レミ
- しっかり休んでねレミ!
ミナ
- 記憶は元に戻ったのか?そいつ...
スーザン
- まだだ
オズエル
- だけど少しずつ戻っていくだろう
オズエル
- ふーん
スーザン
- これが俺の仲間...
シュウ
- ホットアイ
オズエル
- なに?
ホットアイ
- 脱出の方法なにか思い浮かんだか?
オズエル
- うーん...😓
ホットアイ
- まだ思い浮かばない...
ホットアイ
- そうか...
オズエル
- ドール街隅々まで探した結果シュウだけだったの?
ミナ
- そうだ
オズエル
- なら王族領も調べなきゃいけなくなるね...
ミナ
- どうしてそこまで探してくれるのですか?
シュウ
- 決まってるじゃん!
ミナ
- AIに指名手配されてて
ミナ
- この世界に居られなくなる人を助けたいの!
ミナ
- 俺達って何したんだろ...
シュウ
- 私は直接王と話し合いたい
ミナ
- 昔何があったのか
ミナ
- 考えた結果だが最初王は俺達を除外するつもりだったがある者が助けた結果除外されずにすんだんだと思う。そうじゃなきゃ除外しない理由がわからない
スーザン
- 私達はまだ真実を知らない
レミ
- ション
スーザン
- そもそもだが「BCW」の意味を知ってるか?
スーザン
- いえ...知りません...
シュウ
- Birdcageworld
スーザン
- 「鳥籠の世界」
スーザン
- え?
シュウ
- Birdcageworldを略したのがBCWなんだ
スーザン
- VR民はAIに洗脳されている
スーザン
- 俺達にとってここは
スーザン
- 鳥籠の世界なんだよ...
スーザン
- ジョンは実は黒幕?!BCWの意味が発覚!!
- 次回王族領潜入?!