BCW♯3
AIに逆らってはならない
- 1話と2話のまとめ
- 1話。ある日ジョンは路地裏でションが倒れているのをみかけ家に連れて帰る。彼は記憶がなくVR民の証が腕についていなかったのだ。ジョンは彼にVR世界について1から教える。ションはすんなり理解した。VR民の証がなければこの世界から消されてしまうのである。それでジョンとションはAIとVR民が一緒に生活していく「オトモ」となったのだ。
- 2話。ジョンはションにどこかで1度あったことがあるかもしれないと言う。ジョンは間違いないと思い、ションの昔の話をする。ションは昔、AIの王とのトラブルがあり、何故か除外せず、VR民の証が消されてしまったのだ。VR民の証が消されてしまうとBCW(このVR世界の名前)のどこかへ記憶がない状態でリスポーンされてしまうのだ。そこでションは指名手配されてしまう。実はション以外にも指名手配されている「仲間」がいるのだ。ジョンとションは仲間を増やすために、仲間を探しに行くことにした。全てはこの世界(BCW)から脱出するためだ。
- 第3話「指名手配」
- こっちは準備OKです!
シュウ
- 了解だ
ジョン
- フードを深くかぶれ
ジョン
- わかりました
シュウ
- お面も忘れるな
ジョン
- はい!
シュウ
- もしバレれば俺達は終わる
ジョン
- 命懸けだが探しに行くぞ
ジョン
- 覚悟はできてます!
シュウ
- それじゃあ行くぞ
ジョン
- 「外の世界へ」
ジョン
- BCWの街
- な...
シュウ
- なんですかここは...
シュウ
- どうした?
ジョン
- 何この町...
シュウ
- 超未来的だ!!
シュウ
- 当たり前に空飛ぶ車が飛んでて、ビルがとてつもなく高い?!
シュウ
- 本当に記憶が無いんだな
ジョン
- スゴすぎる...
シュウ
- ここがVR世界のBCW...
シュウ
- しかも至る所にAI?ロボット?すごすぎる...
シュウ
- あれは人かな?
シュウ
- あいつらはお前と同じVR民だ
ジョン
- VR民は常にAIと行動しなければいけない
ジョン
- AIの面倒を見るのはVR民の仕事だ。オトモというのはそういうことなんだよ
ジョン
- じゃあ俺もジョンさんの面倒を見ます!
シュウ
- 俺は別にいいよ...
ジョン
- なぜですか?!
シュウ
- 自分のことは自分でしたいタイプなんだよ...
ジョン
- そんなことより
ジョン
- あまり目立つな
ジョン
- お前は指名手配されていることを忘れるな
ジョン
- あ、そうだった
シュウ
- しかし凄いですね...
シュウ
- もはや楽園...
シュウ
- ......
ジョン
- ん?
ジョン
- ジョンさんあれはなんですか?
シュウ
- 人が多いいな...
ジョン
- 気おつけろ
ジョン
- 了解です
シュウ
- 一体この広場で何が行われている?
ジョン
- 警備隊もたくさんいます
シュウ
- ここは避けるべきだな
ジョン
- なにかAIの方が演説しているみたいですね
シュウ
- AIの皆様!
AI
- VR民(人間)の皆様!
AI
- BCWに住む皆様!
AI
- このBCWという楽園に感謝しなければなりません!
AI
- 特にVR民の方々は幸せ者ですね!
AI
- なぜならVR世界にいれば、永遠に生きていけるのだから!
AI
- 永遠に生きていける?
シュウ
- お前達人間は肉体を捨てて、意識だけでこの世界にいる
ジョン
- つまり死ぬことは無い
ジョン
- 永遠にこの世界で生きていけるんだ
ジョン
- す...すごすぎる!
シュウ
- この感謝の心を忘れずに、ぜひ生きて欲しいです!
AI
- AIはこの世界の神であり、VR民はその神を支える役目
AI
- なんとも光栄なことなのでしょう...
AI
- 神の横で働けるなんて...こんなにいいことは他にありません!
AI
- AIとBCWに感謝を!
AI
- VR民「BCWバンザイ🙌」
- VR民「BCWバンザイ🙌」
- すげぇ...
シュウ
- ション
ジョン
- もう行くぞ
ジョン
- は、はい...
シュウ
- あの...ジョンさん
シュウ
- なんだ?
ジョン
- ジョンさんはどうしてAIを信じないのですか?
シュウ
- ...
ジョン
- 昔から嫌いなんだよ...
ジョン
- それ以上俺に聞くな
ジョン
- は...はい...
シュウ
- 指名手配されているやつはこんな人が多いい所にいないはず
ジョン
- 人通りがそんなにない場所...
ジョン
- 路地裏とか見てみたらどうですか?
シュウ
- 路地裏?
ジョン
- 僕が記憶がなくて倒れていた場所
シュウ
- なるほどう...
ジョン
- 今向こうでAIの演説が行われているからな
ジョン
- 今人は相当少なくなっている
ジョン
- 路地裏を見てみよう
ジョン
- はい!
シュウ
- 路地裏
- 誰もいない...
シュウ
- しっかり探せ
ジョン
- 警備隊に見つかる前に
ジョン
- はい...
シュウ
- 彼らが捕まってないといいのですが...
シュウ
- そうだな
ジョン
- しかしおかしいな
ジョン
- 何がですか?
シュウ
- AIが支配するこの世界からこれだけ逃げ切るなんて...
ジョン
- もしかしたら隠れ家があるとか?
シュウ
- 会ってもおかしくない
ジョン
- 確かに...
ジョン
- もし隠れられる場所をあいつらだけで確保しているのなら...
ジョン
- 探すのがさらに難しくなるぞ
ジョン
- 無謀なのでしょうか...
シュウ
- そうとは信じたくないな
ジョン
- どうにかして探さねば
ジョン
- 俺の仲間達...
シュウ
- 今頃何してるんだろう...
シュウ
- おいシュウ
ジョン
- はい...
シュウ
- お前はそっちを見てろ
ジョン
- 俺は奥を探す
ジョン
- わかりました
シュウ
- 何かあれば大声で俺を呼べよ
ジョン
- じゃあ頼んだぞ
ジョン
- ジョンが走っていく
- ジョンさんがいないと俺は何もできない...
シュウ
- まずどこから探していけばいいのか...
シュウ
- ...
シュウ
- ん〜
シュウ
- とりあえず...
シュウ
- 端から端まで探すか
シュウ
- 話は全部聞いた
レミ
- うわっ!!
シュウ
- だ...誰ですか?
シュウ
- あんた...見覚えがある...
レミ
- 腕見せて
レミ
- え?
シュウ
- で、でも...
シュウ
- (もしこの人が警備隊なら俺は終わりだ!)
シュウ
- ない...か...
レミ
- いや違います!
シュウ
- 薄まってるんですよ(?)
シュウ
- VR民の証ちゃんとありますから!
シュウ
- それかあなたの目がおかしいだけですよ!
シュウ
- いや...そうじゃなくて...
レミ
- 俺は指名手配なんてされてませんから!
シュウ
- いや...そんなこと聞いてないし...
レミ
- とにかく落ち着けって
レミ
- やだ!
シュウ
- 俺が捕まってたまるか!
シュウ
- 認めるんかい...
レミ
- よく聞いて?私は警備隊なんかじゃない
レミ
- o(゚◇゚o)ホエ?
シュウ
- あんたの話...ずっと聞いてたの...
レミ
- あんたって指名手配されてるんでしょ?
レミ
- 実は私も指名手配されてるの...
レミ
- どういうこと?
シュウ
- ここで話すのはまずい...
レミ
- こっちへ来て
レミ
- そっちには何もありませんよ?
シュウ
- このマンホールの下に私達の隠れ家があるの
レミ
- 隠れ家?
シュウ
- とにかく入って
レミ
- わ...わかりました
シュウ
- (彼を信じていいのだろうか...)
シュウ
- (ジョンさんはどうしよう...)
シュウ
- (でもいきなり警備隊のジョンさんが来たらさすがにびっくりするんだろうな...)
シュウ
- あなた記憶はあるの?
レミ
- え?
シュウ
- 記憶...もう元に戻った?
レミ
- なんで俺に記憶が無いことがあなたにはわかるのですか?
シュウ
- 私も最初はなかったから
レミ
- あんたあの男は誰?
レミ
- あの一緒にいた男
レミ
- あの人は...
シュウ
- (とりあえず知らない人だって言うべきか...)
シュウ
- あの人は知らない人です
シュウ
- ふーん
レミ
- 着いたよ
レミ
- ここが私達の隠れ家よ
レミ
- ちょっと薄暗いけど
レミ
- ここにずっといたの?
シュウ
- 指名手配されてるから仕方ないでしょ
レミ
- なんか見覚えがあるような...
シュウ
- ん?
レミ
- 俺と君どこかで会ったことあるような...
シュウ
- 私もそんな気がしてたの...
レミ
- 外で声が聞こえて
レミ
- ちょっと覗いて見たらあなたがいた
レミ
- (これがジョンさんの言っていた指名手配の人なのか?)
シュウ
- 客でも来たのか?
オズエル
- うわっ!
シュウ
- おいレミ
オズエル
- そいつは誰なんだ?
オズエル
- この人にはVR民の証がなかった
レミ
- 多分この人は指名手配されてる人よ
レミ
- ほーん
オズエル
- お前
オズエル
- 名前なんて言うんだ?
オズエル
- な、名前?
シュウ
- シュウです...
シュウ
- シュウ?
オズエル
- 聞き覚えのないやつだ
オズエル
- 誰かにつけてもらったのか?
オズエル
- (この人感がいい...)
シュウ
- いや...自分でつけました!
シュウ
- 自分で?
オズエル
- へー
オズエル
- なら腕を見せろ
オズエル
- はい...
シュウ
- ...
オズエル
- んー
オズエル
- 確かにないな
オズエル
- レミ例のあれをするぞ
オズエル
- 了解
レミ
- 例のあれってなんですか?
シュウ
- 手を出して
レミ
- 何する気ですか!
シュウ
- まさか腕を切るとか?!
シュウ
- お前面白いやつだな
オズエル
- そんなことはしない
オズエル
- そもそも腕を切ってもすぐに元どうりになる
オズエル
- 私があなたの手を握るだけよ
レミ
- 手を握る?
シュウ
- いくよ?
レミ
- はい...
シュウ
- シュウとレミが手を握る
- これでよし!あなたは記憶が少しずつ戻ってくるよ
レミ
- 記憶?
シュウ
- VR民の証がない人同士で手を握ると記憶が徐々に元どうりになってくる
オズエル
- 何故それを知ってるの?
シュウ
- 昔VR民の証を王に消されてしまいリスポーンしたんだ
オズエル
- そしたら偶然レミと同じ場所にリスポーンされてたんだ
オズエル
- それでどうやったら手を握るに至るんですか(笑)
シュウ
- まぁ確かに
オズエル
- 変な目で見ないでね?
レミ
- つまりVR民の証がない人同士で接触したら記憶が戻ってくるってことなのよ
レミ
- なるほどう
シュウ
- そして俺は記憶を取り戻しつつある
オズエル
- 今俺達は仲間を探してたんだ
オズエル
- それがお前
オズエル
- 俺?
シュウ
- 指名手配されてるやつは俺を含めて7人はいる
オズエル
- 前にレミと俺で指名手配されてるヤツらを探したんだ
オズエル
- そしたら2人見つけた
オズエル
- 2人も?!
シュウ
- 今からこのメンバーでそいつらに会いに行く
オズエル
- つまり後1人見つければ全員そろうってこと?
シュウ
- そうなるな
オズエル
- 結構苦労したんだからね?
レミ
- (すごい...俺の知らないところで俺含めて6人そろってるなんて...)
シュウ
- 今から行くぞ
オズエル
- 今から?!
シュウ
- 私達の目的は1つでしょ?
レミ
- 「この世界から出ること」
レミ
- 「この世界から出ること」
オズエル
- なんで私のセルフ取るの?
レミ
- 俺にも言わせてくれたっていいじゃないか...
オズエル
- もう...
レミ
- (嬉しい...俺の仲間と会えて...)
シュウ
- (早く記憶が元に戻って欲しい...)
シュウ
- (だけどジョンさんはどうしよう...ジョンさんも一緒に探してくれてたけど...)
シュウ
- (やっぱりジョンさんが警備隊だってバレたらみんな怖がるだろうし...)
シュウ
- 早く行くよション
レミ
- 明日からじゃないんだぞ?
オズエル
- ...
シュウ
- はい
シュウ
- わかりました
シュウ
- 僕も一緒に行かせてください!
シュウ
- 次回仲間6人が顔を合わせる!