こわい
- 【部活】
- 💤
ビート
- さてと……
リョウ
- りょ…リョウ先輩?!
拓哉
- どこ行くんすか…?
拓哉
- ん?
リョウ
- どこって、トイレだけど…
リョウ
- ………
拓哉
- 気をつけてくださいね…
拓哉
- お、おう………
リョウ
- 【帰還】
- よし…あと1時間くらいか
リョウ
- ラストスパー……
リョウ
- せんぱあぁぁぁぁぁぁぁい
拓哉
- (ぎゅうっ…)
拓哉
- グフォ……
リョウ
- 良かった…
拓哉
- 先輩が無事でよがっだでず………
拓哉
- えーーーっと
リョウ
- なんでオレ、おし/っこに
命かけたことになってんの
リョウ
- お前、戻ってくんの遅かったな
ビート
- 💩か?
ビート
- 💩じゃないです
リョウ
- 【怖い】
- 今日…女子が話しているのを
聞いちゃったんです
拓哉
- パソコン室の近くのトイレに
女の幽霊がいるって………
拓哉
- なーんだ、そんな事か
リョウ
- じゃあオレ大丈夫だったじゃん!
リョウ
- だって、女子が男子トイレを
死に場所に選ぶわけなくない?
リョウ
- …はっ
拓哉
- 言われてみればそうですね…
拓哉
- いや、分かんねぇぞ
ビート
- 男が女を男用トイレに連れ込み
ビート
- レイ/プし、満足したら殺す
ビート
- そういう事例もある
ビート
- なんだと………
拓哉
- 【危ない!】
- 沙彩が危ない!
拓哉
- 助けなきゃ!!
拓哉
- えっ??ちょちょちょ!
リョウ
- まだ部活中だよ??
リョウ
- だって沙彩がその男に襲われるかも
しれないじゃないですか!!
拓哉
- 待て待て落ち着いて
リョウ
- 彼女がそういう亡くなり方を
したとは限らないだろ?
リョウ
- 仮にそうだったとしても
リョウ
- 七不思議は30年以上前から存在するから
リョウ
- その男は、とっくに卒業して
この学校にはいないよ
リョウ
- …あっ、そっか
拓哉
- 【七不思議】
- …ん?
ビート
- リョウ、ナナフシギってなんだ?
ビート
- おっ…気になる?
リョウ
- この学校に昔から伝わる噂で…
リョウ
- 例えば、音楽室の…
リョウ
- ダメダメダメ、ストップ!
拓哉
- ビートは、言葉の意味が
分かってないだけで!!
拓哉
- どんな怪奇現象が起こるとかは
興味がないんですよ!!
拓哉
- 僕の興味の有無を勝手に決めつけるな
ビート
- あっ…ごめんなさい……
拓哉
- まあ、どんな噂が流れてようと
僕には関係ないし
ビート
- どうでも良いんだけどな
ビート
- ホッ…
拓哉
- 【図書室】
- ていうか、なんで七不思議を
スラスラと言えちゃうんすか?
拓哉
- ん?言えてないよ??
リョウ
- だって止められたし
リョウ
- 止められなかったら
言えちゃうって事でしょ
拓哉
- まあね
リョウ
- うちの学校の図書室に
リョウ
- 七不思議について
書いてある本があるんだよ
リョウ
- なんであるの…
そしてなんで読むの………
拓哉
- それで読書感想文を書いたら
怒られたよね(笑)
リョウ
- そりゃそうだろ
拓哉
- …てか、それで
原稿用紙4枚埋まるの………
拓哉
- 【おしまい】
- はい、怖い話はおしまい!
リョウ
- 幽霊は、こうやって怖い話を
してる所に寄ってくるんだよ~~
リョウ
- ヒエェェェェ!!!
拓哉
- この空間では拓哉が
最初に話し始めたから
ビート
- 危ねぇな
ビート
- てかクラスの女子 許さない……!!
拓哉
- 【部活終わり】
- はぁ…今日の部活も退屈だったなぁ
ビート
- さてと……
ビート
- 待ってビート…
拓哉
- なんだよ
ビート
- 置いてかないで
拓哉
ビート