桐島からのLINE
「廃墟からのLINE」の桐島とアキのLINEその1。両方初対面とは思えない図々しさを発揮して逆に上手いこと会話出来てる。
- 桐島とアキのゆっるいLINE
桐島
- 本編に出すと長い上にまどろっこしいのでおまけとして公開
桐島
- Androidからだと背景カラーが反映されないので白背景で勘弁
桐島
- 今までのヒロとのやり取りからすると
アキ
- 桐島くんのために嘘をついてどっかに家出してる可能性がまだ捨てきれてないんだけど
アキ
- 何故?え?どういうことです?
桐島
- いやヒロが何言ってるんだかわかんないし、正直LINEだけ時々送られてくるっていう状況がよく分かんない
アキ
- 廃墟に居るって話は聞いてるんですよね?
桐島
- それも本当はどうかなって思ってる
アキ
- もし万が一家出とかなら、みんな心配してるってヒロに伝えてほしいな
アキ
- ええ…?ちょっとまって下さいね
桐島
- 一応、直前までの先輩とのやり取りを確認しました
桐島
- 何一つ状況が伝わってないことが分かりましたね
桐島
- 意味不明なLINE受け取って不信がるのもわかりますが、ヒロ先輩のやることなんで多目に見てくれませんかね
桐島
- 一体どこから目線のセリフなんだいそれは
アキ
- まあわかるけど
せめてもうちょい状況説明がほしいな
アキ
- んで、君達異世界に居るの?
トラックに跳ねられて転生でもしたの?
アキ
- あ、それ、そのまま信じちゃってます?
桐島
- 先輩の小粋な冗談だよ
アキ
- 小粋ですか。難しい言葉使いますねーさすが3年生
桐島
- でも僕の知ってる意味と違う気がするなー
桐島
- 僕LINEしか使えないんで、悪いんですけど自分でググってもらえませんかね
桐島
- 確かにちょっとふざけたけど君ほんと失礼だな???
先輩ですが???わたし先輩ですが???
アキ
- えっ敬語を使っていますが…?
桐島
- 敬語使えば無礼が帳消しになるとでも思ってるのかこのつまようじ
アキ
- つまようじは悪口なんでしょうか
桐島
- まあでも異世界っていうのはそんなに的を外してる感じでも無いかも
桐島
- マ?
アキ
- 現実では無さそうな所には居ますね
超常現象というか怪奇現象なのか。その類いの何かに巻き込まれてるというか
桐島
- 自分たちだけで脱出するのは難しそうなんで、助けてほしいんですよ
桐島
- やばーい
え?ま?
アキ
- ちょっと信じられないなー
夢ではなく?
アキ
- あーそうかもしれませんね
桐島
- なんか先輩泣いてましたし
これは夢かもしれない
桐島
- ヒロ泣き虫だから
それはべつに現実かもなー
アキ
- まあなんか知らないけど怯えてんのは伝わってきてたし
それなら早く出してやんないとね
アキ
- そうですね。早く帰してあげないと
桐島
- ここには食べる物も水もほとんど無いから、あんまり長く脱出口が見つからないと本当にまずいんで
桐島
- 協力してもらえますか?
桐島
- もちろん。そのつもり
君もよろしくね
アキ
- それでそのーなんだろ
アキ
- 本気で言ってる?
その、異世界というか
アキ
- まーいきなり信じるのは無理ですよね
桐島
- そのまま信じられたらそれはそれで引きます
桐島
- 一回煽らないと会話できないの???
アキ
- というか君はどうしてそこに居たのさ
アキ
- 廃墟に呼ばれて行ったの?
アキ
- なんですかそれ?
B中の奴と肝試しに行っただけで、別に誰かに呼ばれた訳じゃないですよ
桐島
- 不法侵入してふらっと迷い混んでしまって
今困ってる感じですね
桐島
- そうなんだ
今行方不明になってる人達は、みんなLINEで廃墟に呼び出されたみたいだよ
アキ
- 行方不明?ああなるほど。それで急に人が増えたんですね
桐島
- 呼び出されたって一体誰にですか?
桐島
- そういや誰からLINE来てるんだろ
アキ
- やっぱ廃墟にいるんだ
アキ
- てか警察が君達のこと探してくれてるんだけど
アキ
- そもそも廃墟自体が見付かってないんだよね
アキ
- それは異世界に行っちゃってるから見つからない、ってことかな?
アキ
- 廃墟が無い?そんな訳は無いですよ
桐島
- けど見付からなくなっているとしたら、招かれた人間の前にしか現れないのかもしれませんね
桐島
- 僕らは呼ばれた覚えなんてないんですけど
桐島
- わーすごーいガチ怪奇現象じゃん
アキ
- ホラゲーみたーい
アキ
- 盛り上がってくれてありがとうございます
話甲斐がありますねー
桐島
- ごめんて
信じる信じる
アキ
- 呼ばれたら私も行けるのかな?
アキ
- そうでしょうね
桐島
- 是非招待してほしいな
お宅訪問しちゃう
アキ
- おもてなししますよ
お土産にちょうどいい瓦礫見繕っておきますね
桐島
- 自転車のカゴに入らなそうだからいいや
アキ
- 残念だなー。椅子に丁度良い壁があるんですけど
桐島
- カゴに入る大きさでも壁はいらない
アキ
- まあ冗談はさておき、あなたたちがここへ来るのはまずいんで、そっちでこちらの脱出手段を探してほしいんですよ
桐島
- なんで?
アキ
- 外から来た人達、皆正気を失っているというか
桐島
- ヒロ先輩以外はみんな、会話すら出来ない状態だったんです
桐島
- 条件がよく分からないんで、とにかく入らないほうが良いでしょうね
桐島
- えっなにそれ
居なくなった人は無事なの?
アキ
- 無事とは言えませんね
直ぐに迎えが来てしまうから、最後まで追えた訳じゃないけど
あの人たちはもう駄目かもしれない
桐島
桐島