キアラのハート
1話 不思議なモヤモヤの心
- 倒れた晶樹がそこにいたのは…
- う…んん…
竹宮晶樹
- (保健室?なんで僕はこんなとこに?)
竹宮晶樹
- 竹宮さん?竹宮さん!!
華原彩月
- あ、は、はい。
竹宮晶樹
- もう、あんたったら頑張りすぎなのよ。そのせいで倒れたのよ。
華原彩月
- まさか、徹夜して勉強してるでしょ?勉強頑張るのもいいけどたまには休みなさいよ?
華原彩月
- うん、ごめんなさい。
竹宮晶樹
- グラウンドで体育の授業だったでしょ。倒れた時に転んで膝を擦りむいているわよ
華原彩月
- あ、ホントだ。
竹宮晶樹
- あらー。しかも今回のはひどいわよ!もう血がたくさん出たのよ?
華原彩月
- 心配してくれて、ありがとうございます。
竹宮晶樹
- いいのよお礼なんて。私の仕事だから当たり前だもの。
華原彩月
- (僕の名前は竹宮晶樹。高校2年生で初めて、この気持ちを知りました。)
竹宮晶樹
- <画像>
- はい。あなたもうちょっと休んだほうがいいわよ。
華原彩月
- あ、どうも。
竹宮晶樹
- キーンコーンカーンコーン
- あ、行かなきゃ!
竹宮晶樹
- まって! これだけは言わせて
華原彩月
- 何?
竹宮晶樹
- 無理しないでね。
華原彩月
- ありがとうございます
竹宮晶樹
- 失礼しました!
竹宮晶樹
- 教室にて
- 遅れてすみません!
竹宮晶樹
- 大丈夫ですよ。体のほうはどう?
美雪先生
- あ、おかげ様で。
竹宮晶樹
- それは良かった。今から5時間目の数学の授業を始めます
美雪先生
- お願いします。
美雪先生
- お願いします
- 着席。今回は102ページのこの問題。竹宮くん解けるかしら?
美雪先生
- ぼーーーっ(さっきの華原さんに抱いた気持ちは何だったんだろう…)
竹宮晶樹
- (華原さん、今何の授業受けてるかな)
竹宮晶樹
- 竹宮くん?竹宮くん!
美雪先生
- たーけーみーやーくーんー?
美雪先生
- …はっ!
竹宮晶樹
- 102ページのこの問題解ける?
美雪先生
- あ、はい!ここの答えはこうです!
竹宮晶樹
- 素晴らしい。竹宮くんは数学得意なのね。
美雪先生
- あはは…
竹宮晶樹
- では次、竹宮くんのやり方はまだ習っていません。なので今日はそこをやっていきましょう
美雪先生
- (あの嫋やかな感じ、素敵だな〜。華原さんの髪の黒がスッと消えそうな真っ白い肌によく似合ってるな)
竹宮晶樹
- …はぁー
竹宮晶樹
- 数分後…
- キーンコーンカーンコーン
- これで5時間目の数学の授業を終わります。ありがとうございました
美雪先生
- ありがとうございました
- あ、やばもうこんな時間!部活する人は会場行って帰宅部の人は速やかに帰ってね。
美雪先生
- はーい
- おい晶樹、どうしちゃったんだ?昼休みからずっとお前ぼーっとしてるぞ
川星カイト
- あ、うん…まあ
竹宮晶樹
- 悩み事あるなら言ってみろよ
川星カイト
- 人に相談するほどでもないから…
竹宮晶樹
- どうした?あ、顔赤くなってんじゃん
川星カイト
- とにかくまた明日!バイバイ
竹宮晶樹
- (ダッダッダッダッ)
竹宮晶樹
- ♪〜♪♪~♪♪♪~♪~♪♪~♪♪♪~~♪♪~♪~~~
- (綺麗な音色だなー)
竹宮晶樹
- (そうだ、華原さんって吹部だっけ)
竹宮晶樹
- あ、バス来た。
竹宮晶樹
- (もうちょっとだけ華原さんの演奏聴いていたかったなー)
竹宮晶樹
- ブロロロ…
- お願いします
竹宮晶樹
- 晶樹はバスの中で音楽室に向かって手を振った。
- バイバーイ!
竹宮晶樹
- <画像>
- んん…
竹宮晶樹
- (僕はバスの中で寝落ちしてしまった。)
竹宮晶樹
- うーん
竹宮晶樹
- おーい、おい!
川星カイト
- なに?
竹宮晶樹
- ついたぞ。
川星カイト
- ありがとう。じゃあ、また来週ね。
竹宮晶樹
- おう。バイバイ
川星カイト
- たったったった
- 続く…