ソードアート・オンライン 黒紫の英雄譚 第22話
次回より新層に突入。果たしてこの物語は100層に辿り着けるのか!?
- 今日は2022年12月31日。キリト達は年越しをこの世界で迎える。日頃の努力を養うため、宴会という形で憩いの場を設けることになった。
キリト
- 食事を食べながら、雑談に身を投じていた。
ノーチラス
- すごい量の食事ね。
アスナ
- これは全部キリトとノーチラスが買ってきたんだぜ。作ったのは俺と一部のプレイヤーだがな。
エギル
- すごーい!エギルさん料理出来るんですか!?
ユナ
- 現実じゃ、俺はちょっとしたバーを営業しててな。料理にも少し通ずる。
エギル
- なるほど...確かに上手い。NPCレストランを遥かに凌駕すると言っても過言では無いぞ。
キリト
- おいおい、恥ずかしいな。
エギル
- でも本当に上手ですエギルさん。女子としてこれは負けられません!
アスナ
- ボクもこれくらい料理上手かったらなー。
ユウキ
- でも料理は味じゃなくて想いって何処かで聞いたことあるぞ。腕は気にしなくてもいいんじゃないか?
キリト
- ....それでも料理は美味しく作りたいの。
ユウキ
- ふ〜ん(女心って難しいな。)
キリト
- よォキー坊。
アルゴ
- アルゴ!?ナゼココニイル⁉︎
キリト
- 居たらまずかったカ?
アルゴ
- いや、情報屋だからこういう場には顔を出さないものかと...
キリト
- オイラだってたまにはハメを外したいゾ。
アルゴ
- それに、キー坊とじっくり話せるのはあまり無いしナ。
アルゴ
- ...
キリト
- おいおいキリト?情報屋までたらし込んでたのか?
ノーチラス
- 3人目とは...呆れを通り越して尊敬に値するぞ。
ノーチラス
- よしてやれ。そういう年頃なんだろ。
エギル
- 違う!アルゴとはβテストの馴染みってだけだぞ!
キリト
- あっちはやってんなー。
モブプレイヤー
- 此方にも華が欲しい所だぜ。
モブプレイヤー
- なら、私が参戦してあげるわよ。
リズベット
- リズ!どうして此処に?
アスナ
- エギルからメッセージで誘われたから来たのよ。
リズベット
- エギル、お前リズとフレンドだったのか。
キリト
- あぁ。前にリズベットがメッセージを飛ばしてきたのが俺だったんだ。
エギル
- そこのエギルって人には、ハンマー作りを手伝ってもらったのよ。
リズベット
- (俺達が作ったハンマーの前のハンマーの製作を手伝ったのはエギルだったのか。)
キリト
- にしても顔馴染みが増えてきたね。
ユウキ
- 本格的にパーティーっぽくなってきたね!
ユナ
- スゲェ...アインクラッド三大美女に、現段階最強鍛冶屋、情報屋まで来てる...ここはエデンか?
モブプレイヤー
- キリト、そろそろ17時だ。例の「アレ」をやる時が来たぞ。
ノーチラス
- ほほぅ。もうそんな時間か。
キリト
- 何の話だ?
エギル
- 実は昨日、食材を買いながらたまたまクエストを受けてな。その報酬が実に面白いものだったんだ。
キリト
- 『カラオケマシーン』。一度使用すると24時間で自動消滅するが、今日を楽しむには十分だろ?
ノーチラス
- マジかよ!?この世界にカラオケマシーンなんて存在してたのか!
クライン=おっさん
- 折角だし、今から歌わないか?
キリト
- さんせーい!キリトの歌声聞いてみたーい!
ユウキ
- 私もよ!
アスナ
- ふっ、甘いな。ついにユナの究極にして至高の歌声を本格的に披露する機会が来たんだぞ?敬服せよ。
ノーチラス
- もう、エーくん恥ずかしいよ!
ユナ
- 俺も歌うぜ!
モブプレイヤー
- 俺も俺も!
モブプレイヤー
- 焦るな!今日はまだまだ終わらないぞ!
キリト
- よし、じゃあトップバッターはキリト君お願いできる?
アスナ
- そうだね!キリトカモーン!
ユウキ
- おっ!ついにリーダーの歌唱力が聞けるのか!こりゃ酒の肴になるぞ!
モブプレイヤー
- 人前で歌うのは久しぶりだが...笑うなよ!?絶対にだぞ!?
キリト
- 笑わないわよ(笑)
リズベット
- 既に笑ってるじゃねぇか‼︎
キリト
- キリト!キリト!
クライン=おっさん
- さぁ何を歌う?ジョイ○ウンドとやらが適用されてて、多くの曲が入ってるぞ。
エギル
- まずは...これだな。
キリト
- あ、ちなみに点数出すシステム入れといたわよ。
アスナ
- アスナさんナイス!
モブプレイヤー
- くそッ!絶対に80点以上出してやる!
キリト
- (80点以上ってそこまでハードル高くないような..)
エギル
- No.1 キリト 曲 紅蓮華
エギル
- 強く〜なれる〜理由を知った〜
キリト
- ○滅の刃キターーーー‼︎
モブプレイヤー
- 待ってました!やっぱりアニソンは至高!異論は認めん!
モブプレイヤー
- ......
キリト
- 運命を〜照らして...
キリト
- フゥゥゥゥ!1番手には最高だぜ!
モブプレイヤー
- 思ったより上手かったわね。何の曲か分からなかったけど。
アスナ
- アスナは疎いね。ボクも一応知ってるよ。見た事はあまり無いけど。
ユウキ
- アニメはあまり詳しくないのよ。
アスナ
- じゃあ、次は私が...
ユナ
- ユナはとっておきだ。出るのはもう少し後だ。
ノーチラス
- あ、点数出るよ!
ユウキ
- 《75点》
・音程がズレてます。改善しましょう。
ユウキ
- ふはははは‼︎惜しかっなキリト!目標点に届かずじまいだ!
エギル
- くそぉ!やはり高音の曲は俺にはキツい!
キリト
- キリト!お前の仇は俺が討つ!次は俺の番だぜ!
クライン=おっさん
- No.2 クライン 曲 めざせポ○モンマスター
クライン=おっさん
- 嘘だろクライン!良い大人がポ○モン!?しかも初代かよ!
ノーチラス
- エーくんポケモン好きじゃなかったっけ?一緒に歌ってくれば?
ユナ
- いや僕はDP推しだから。
ノーチラス
- 例え火の中水の中草の中森の中...
クライン=おっさん
- .....
クライン=おっさん
- 絶対になって〜やる〜‼︎‼︎
クライン=おっさん
- なんか...おっさんがポ○モンの歌熱唱してるのシュールだったな。
エギル
- 点数 58点
・控えめに言って下手。
エギル
- おい!随分はっきり言うなこのマシーン‼︎
クライン=おっさん
- うーん...お世辞にも上手いとは言えなかったわね。
アスナ
- 途中から耳痛かったよ?
ユウキ
- まぁ...ドンマイ。
モブプレイヤー
- チクショぉぉぉ!!!!
クライン=おっさん
- しょうがないなぁ...空気を戻すために、私が歌うわよ。
リズベット
- お!ついに女の子が歌うぞ!みんな、聞けぇぇ!
モブプレイヤー
- ピクッ
アスナ
- その後は色々な者達が歌った。アニソンやボカロやらJPOPやらだ。
キバオウ
- その後は色々な者達が歌った。アニソンやボカロやらJPOPやらだ。
キバオウ
- 少年よ〜神話になれ!
ユウキ
- 点数87点
・声量が良いです。後は音程を少し上げましょう。
ユウキ
- ふぅ...今ので28曲目くらいか。そろそろかな。
ノーチラス
- 待って!
アスナ
- 私も歌うわ!たった今歌詞覚えたから!
アスナ
- おい大丈夫なのかアスナ?『となりのト○ロ』で良いんだぞ?
キリト
- いいえ!自分にビビット来た歌があったのでそれを歌います!
アスナ
- No.29 アスナ 曲 Resolution
アスナ
- ん...?
キリト
- 白い感情で 願う理想が正義だって
アスナ
- 上手いねアスナ....
ユウキ
- (録音っト...)
アルゴ
- ただ一つだけを叶えたって、切り捨てて、手を伸ばす〜
アスナ
- すげえ...!まるで本物のようだ!
モブプレイヤー
- 限界も葛藤も繰り返す度〜
アスナ
- アスナ...一生懸命覚えたのね!
リズベット
- 混ざり合った強さを感じた〜
アスナ
- ....どうかな?
アスナ
- 上手い!お見事だー!
モブプレイヤー
- 完敗だ...
クライン=おっさん
- かなり歌上手いな。現実でも歌ったりするのか?
エギル
- いえ、そういうわけじゃ...
アスナ
- 点数 92点
・あなたは戸○遥さんですか?
アスナ
- すごーい!最高得点出たー!
ユウキ
- ふふふ..甘いぞユウキ。
ノーチラス
- え。
ユウキ
- ユナ、ラストだ。行って来い。
ノーチラス
- うん。任せてエーくん!
ユナ
- ラスト ユナ smile for you
ユナ
- 優しい〜言葉を〜あなたがくれた〜
ユナ
- その歌声は、今までの人々とは次元の違うものだった。耳にスッと入り心を満たすような声。優しい声。この宴会場にいたプレイヤーの殆どが、涙した。
ユナ
- 何でだ?泣けてきたぞ...
クライン=おっさん
- 心が満たされていく...
キリト
- ユナの歌声...素敵。
アスナ
- 聞いてると落ち着くね。
ユウキ
- ユナが歌い終わると、そこにいたプレイヤーは...
モブプレイヤー
- ウォォォォォォン‼︎最高だったぞユナ!
モブプレイヤー
- 本当だ!凄く綺麗だった!
モブプレイヤー
- 点数 100点
・完璧です。その美しい声があなたに在り続けますように。
モブプレイヤー
- 100点か。流石だなユナ。
ノーチラス
- これでカラオケ大会は終了だな。気づけばもう10時かよ!歌いすぎたな...
モブプレイヤー
- あと2時間で今年が終わるのか。
クライン=おっさん
- ここでお前らに俺からの贈り物...遅めのクリスマスプレゼントだ。
エギル
- 何!エギルまじか!?
キリト
- マジのマジだ。受け取れ。
エギル
- 全プレイヤーに配られた包みの中に入っていた物、それは...
エギル
- これは...お守りか?
キリト
- 無病息災....この世界にピッタリのお守りね。これをどこで?
アスナ
- 売ってねえよ。知り合いに手伝って作ってもらったのさ。徹夜でな。
エギル
- エギル...
ノーチラス
- ったくよぉ!お前は頼れる兄貴だな!
クライン=おっさん
- ありがとね!大切にするよ!
ユウキ
- おう。また直ぐに攻略にかかりっきりになっちまうしな。
エギル
- 無病息災は大事だろ?
エギル
- ....ところでみんな。あと2時間どうする?
キリト
- そうね...この世界にはテレビも無いし...年越し蕎麦作って食べる?
アスナ
- あ、ボク作りたーい‼︎
ユウキ
- 材料がまだ余ってますよキリトさん。
モブプレイヤー
- そうだな...ここはアスナ・ユウキ・ユナの3人に年越し蕎麦を作ってもらおうか!
キリト
- 女性陣の手作りだとぉぉぉ!?感無量‼︎
モブプレイヤー
- ふふーん...そこまで期待されたら作らざるを得ないわね。
ユナ
- いいでしょう!皆さん待っててくださいね!
アスナ
- 最高に美味しいの作ってあげるからねー!
ユウキ
- 楽しみだぜ...!
キリト
- 1時間後
キリト
- お待たせー!年越し蕎麦できたわよー!
アスナ
- 熱いうちに食べてよね!
ユウキ
- 今配りますね〜
ユナ
- いい香りだ...
エギル
- それじゃ、オメエら!感謝を込めて食うぞ!
クライン=おっさん
- いただきます!
モブプレイヤー
- ふむふむ....美味い‼︎マジで美味い‼︎現実世界でもこんなに美味い蕎麦は食った事ないぞ!
キリト
- え...照れるなぁ...///
ユウキ
- でもユウキ、この蕎麦本当に美味しいわよ。作った甲斐があったわね。
アスナ
- ユナ...美味いぞ。
ノーチラス
- ありがとうエーくん‼︎
ユナ
- 女性の手作り料理で年末を過ごせるなんて...感謝感激だ!
モブプレイヤー
- おいオメエら!後5分で今年が終わるぞ!
クライン=おっさん
- ほぅ...ついにこの時が来たか。
エギル
- 私こんな風に仲間と集まって年越しするの初めてだから新鮮だわ。
アスナ
- 来年も...この世界で頑張って行こうね!
ユウキ
- おうよ!来年にはこの世界をクリアしてやんよ!
モブプレイヤー
- その意気でいくぞー!!!!
モブプレイヤー
- (....来年にはクリア...か。)
キリト
- (この調子じゃそれは厳しいかもな。)
キリト
- (でも...俺はリーダーだからな。俺がそんな陰気な考えじゃだめだ。)
キリト
- そうだな。来年には、この世界をクリアする勢いで行くぞ!
キリト
- おぉー!
ユウキ
- 目標は大きい方がいいものね。
アスナ
- あと30秒で来年だ!
エギル
- よ、よーし!どうする?皆で一斉にジャンプでもするか!?
クライン=おっさん
- お前は何歳なんだ?
ノーチラス
- 普通にあけましておめでとうって言えば良くない?
ユナ
- やっぱり普通が1番だよな。
エギル
- じゃあみんな、行くぞ!
キリト
- 2023年 1月1日 0:00分
キリト
- あけまして!おめでとー!
キリト
- おめでとう!今年もよろしくお願いします!
アスナ
- うん!今年も仲睦まじくやろう!
ユウキ
- あけおめ〜ことよろ〜
モブプレイヤー
- 今年こそは彼女を!お付き合いを!
クライン=おっさん
- その前にゲームクリアだろ...
ノーチラス
- 仮想世界で迎える年明けも...こんなに賑やかなら悪くはねぇな。
エギル
- こうして、束の間の宴会は幕を閉じた。また戦いが始まる。新たなる戦いが。
エギル
- この先でキリト達を待つものとは...
エギル
- 逃げたい....こんな世界...嫌だ...
サチ
- To be continued...
サチ