ソードアート・オンライン 黒紫の英雄譚
ソードアート・オンラインのSSになります。完全IFストーリーです。ヒロインはユウキです。初の物語なので温かい目で見てください。
- 2022年、人類は完全な仮想現実を実現した。それが形となったのがVRMMORPG、ソードアート・オンライン。
ユウキ
- これは、そんな世界で剣を取り戦う少年の、そして少女の物語である。
ユウキ
- 時刻は12時55分、サービス開始まであと5分。
キリト
- そろそろか。
キリト
- (俺は桐ヶ谷和人。そこら辺にいるゲーマーだ。)
キリト
- 今日はSAO正式サービス初日だ。
キリト
- あと5分で俺にとっての現実が始まる...
キリト
- 仮想世界....なのにな。
キリト
- (いよいよだ....いくぞ)
キリト
- リンク・スタート‼︎
キリト
- 目をゆっくり開ける。そこに広がるのは大きな広場。自分以外にも沢山の人がいる。感覚も現実と大差ない。そう、この生きている心地がする世界は...
キリト
- また戻ってきたぜ...この世界に!
キリト
- ........ここが仮想世界か。
ユウキ
- まずはβテストの時の感覚を取り戻すためにフィールドのボアを殺ってくるk...
キリト
- オーーい!そこのあんちゃん!
クライン=おっさん
- (誰だ?...βテスト時に俺は基本ソロ攻略だった...知り合いなんてほとんどいないぞ)
キリト
- その華麗な動き!あんたβテスト経験者だな!そうだろう!そうだと言ってよバーニィ!
クライン=おっさん
- βテスト経験者だけど俺はバーニィじゃないぞ。
キリト
- あ、そんなことはどうでもいいんだ!頼む、このゲームの序盤のコツ、教えてくれねぇか!?
クライン=おっさん
- (....本当は今すぐ攻略を始めたかったが、コイツは悪い奴に見えないし、戦闘勘を取り戻すにはちょうどいいか。)
キリト
- ああ...分かったよ。
キリト
- マジか!ありがとよ!俺の名前はクラインだよろしくな!
クライン=おっさん
- 俺はキリトだ。(`・ω・´)
キリト
- (今日戦う初めての相手はボア。序盤中の序盤。つまり雑魚だ。こんな奴に負ける理由は腐ってもないんだが....)
キリト
- グァァアああァァァああ!!(ウンメイノー
クライン=おっさん
- コイツには荷が重すぎたのか...?
キリト
- クライン、お前はこの世界でのシステムを理解しきれていない。モーションを起こしてソードスキルを発動させて、一発当てるだけで倒せる相手だぞボアは。
キリト
- お前はさっきから剣で接触ダメージを与えてるだけだ。例えるなら拳銃で殴ってる状態だ。
キリト
- モーションつってもよぉ....具体的にはどうすりゃ良いんだ?
クライン=おっさん
- 予備動作さえすればシステムが技を命中させてくれるのがソードスキルだ。後はお前がベストなタイミングでモーションを起こすんだよ。
キリト
- モーション.....あっ
クライン=おっさん
- (なんか今ならいける気がする!)
クライン=おっさん
- おっ!?剣が光ったぞ!どうすんのこれ?
クライン=おっさん
- そのままの体勢で構えておけ!
キリト
- すると、そのままクラインはボアに突進した。
キリト
- そしてボアはポリゴンの欠片となり、この世界から消えた。
キリト
- え、倒した?倒した?これ?
クライン=おっさん
- 撃破だ。おめでとう。
キリト
- いよっしゃァァァ!!!!ン気持ィィ!!!!
クライン=おっさん
- この感覚癖になるな
クライン=おっさん
- 分かる。その爽快さを知ると現実の剣道が物足りなくなるぞ。
キリト
- 数時間後
キリト
- さて、この後も狩りを続けるか?
キリト
- もっとこの気持ち良さを味わいたい気分だけどな....一旦落ちるわ。腹減ったし集中力切れてきたしな。
クライン=おっさん
- そうか、また何かあったら連絡しろよ。
キリト
- 応よ!この借りはいつか精神的に必ずお返していたします!
クライン=おっさん
- じゃあな、クライン。楽しめよ。
キリト
- (しかし、俺はこの時知らなかった。既にこのゲームは楽しむものではなくなっていたことに。)
キリト
- .....なぁ、キリトよ ログアウトボタン無いんだけど。
クライン=おっさん
- To be continued...
クライン=おっさん