白石麻衣 Happy Birthday
妄想リハビリ
- 誕生日プレゼントってどうやって渡せば良いのかな…
白石麻衣
- 「フツーに渡せば良いじゃん笑」
白石麻衣
- ん、いや…そうだけどさぁ
白石麻衣
- 「あっちも受け取ってくれるって!」
白石麻衣
- それでもし引かれたらどうしよ…
白石麻衣
- 「大丈夫だって!」
白石麻衣
- ん~……はぁ…
白石麻衣
- 「また別の日に変な理由作って渡すの?」
白石麻衣
- うっ…
白石麻衣
- 「それじゃ進まないよ、麻衣」
白石麻衣
- 「あ、噂をすれば…」
白石麻衣
- 「ほら!行ってきなッ!」
白石麻衣
- わわっ……!
白石麻衣
- おぅ、白石
〇〇
- お…おはよ!
白石麻衣
- 緊張で裏返ってしまった私の声を聞き彼は柔らかく笑う
白石麻衣
- おはよ笑
〇〇
- あのさ…
白石麻衣
- なぁ白石?
〇〇
- 勢いに任せてプレゼントを渡そうとしたら出鼻を挫かれた
白石麻衣
- うぇ!?な、なに?
白石麻衣
- ピアス、欲しい?
〇〇
- いやさ、誕プレで貰ったんだよ
〇〇
- でも俺、ピアスとか付けないしさ
〇〇
- 耳に穴開けるとか痛そうで怖いからさ笑
〇〇
- 急に彼の口数が増えた気がした
白石麻衣
- だから白石にあげよーかな…なんて
〇〇
- 出鼻を挫かれた上、話の内容を理解できないまま私は
白石麻衣
- うん……
白石麻衣
- 答えてしまった
白石麻衣
- え?
白石麻衣
- 時すでに遅し
白石麻衣
- ぃよし…!
〇〇
- 彼は小さくガッツポーズをして
白石麻衣
- 恐らく友達であろう男の子に親指をたてた
白石麻衣
- じゃあ誕生日に渡すから!
〇〇
- え、あ…うん…?
白石麻衣
- ***
白石麻衣
- ***
白石麻衣
- ***
白石麻衣
- ***
白石麻衣
- ごめん…!遅れた…
〇〇
- 遅いよッ!もう日付変わるじゃん!!
白石麻衣
- ごめんって
〇〇
- せっかくの記念日なのに…
白石麻衣
- ありがちな展開
白石麻衣
- だからごめんって!
〇〇
- ふん…
白石麻衣
- あ…それ…
〇〇
- え?ん……
白石麻衣
- 右耳に彼の指が触れる
〇〇
- まだ付けてたんだ?捨てても良かったのに
〇〇
- ひんやりとしているけどあたたかい
〇〇
- ん…記念日だし
白石麻衣
- それに…
白石麻衣
- それに?
〇〇
- 君から貰った初めての誕生日プレゼントを捨てることなんて私には出来ないよ…
白石麻衣
- それと…
白石麻衣
- あの時渡せなかった私の想い
白石麻衣
- たった2年しか経ってないけど
白石麻衣
- はい、これ
白石麻衣
- え?
〇〇
- 2年と数日遅れの誕プレッ!!
白石麻衣
- 変わらず君への好きは止まらない
白石麻衣
- むしろ日を越える毎に強くなっていく
白石麻衣
- 2年て…
〇〇
- 遅くね?
〇〇
- それは言うなぁ!
白石麻衣
- んじゃ俺も
〇〇
- え……
白石麻衣
- 誕生日にプレゼント渡さないて酷いだろ笑
〇〇
- だからこれは…その……
〇〇
- 俺の決意というか…
〇〇
- ちゃんと麻衣のこと幸せにするからさ!!
〇〇
- だからッ!
〇〇
- 焦りすぎて先走ってるよ?笑
白石麻衣
- ん~でもさらっと言えたら言えたで嫌だしなぁ
白石麻衣
- ゆっくりで良いよ…
白石麻衣
- 私も君と居たいな
白石麻衣
- 私のことよろしくお願いします
白石麻衣
- 幸せにしてくれないと浮気するんだから!
白石麻衣