人狼 DAY4
4日目昼〜4日目処刑
- DAY4
- おはようございます
冥
- 挨拶:おはよう…なんちゃって
アリス
- …おはよう
美空
- 幽嘉さん…すみません
冥
- まあ、こうなるとは思っていたけど
アリス
- 死亡:幽嘉
- 冥、申し開きはある?
美空
- …美空さんが人狼です
冥
- 違うね。ねぇ、なんで昨日はあたしに入れたの?それは人狼の行動だよね
美空
- 結局、こうなるとわかっていました。ならば聖華さんが本物の場合にかけ、美空さんを処刑する…それで終わらなければアリスさんを処刑すればいいんです
冥
- 聖華が本物かどうかなんてわからない…けど冥はそれに賭けた。つまりは聖華が偽物だって知ってたんだよ。だからこそあたしに入れたんだ
美空
- …いいえ、違います。少なくとも聖華さんは占い師の3人の中で最後まで生きていました。これは、市民の間で彼女がもっとも信頼に足る人物であるという証明です
冥
- それは違うと思うよ。少なくとも、鳩子はともかく菜鴿が殺されたのは打算的な意味合いがあった
アリス
- …どうしてですか
冥
- あの日は美空が騎士として名乗り出て、詩荼を守れると言ったよね。だから菜鴿がどちら側か見る余裕が生まれた。違う?
アリス
- それはたしかにそうですね。ですが結果として、美空さんは嘘をついていたことになる。それで皆さんが混乱したのは言うまでもありません
冥
- だから、それはハッタリだって!
美空
- …では、あの場面でそれをする意味を教えてください。もし正直に詩荼さんを守れないと言っていれば、皆さんの投票はもう少し慎重になれたはずです
冥
- いい?騎士は人狼に圧をかけられる数少ない能力なの。護衛の成功、そして騎士を名乗り出ることで2人が市民として確定する…そうでなくても、能力者を守ると明言すれば人狼には必ず迷いが生じる
美空
- 結果は確かに守れなかった。けど少なくとも議論の引き出しとしては意味を持っていたでしょ
美空
- おほん、いいかな。アリスが気になるのは、"どうして詩荼を狙えたのか"なんだ
アリス
- それは、人狼があたしの心理を読んで…
美空
- うん、それもあるけど。もしあの場所で人狼が詩荼を殺せなかった場合、人狼陣営は限りなく不利になっていたんだよ
アリス
- 不利…ですか
冥
- 美空が疑われているのは、詩荼が殺されなかったことによるのもあるけど…聖華のせいというのもある。聖華が実質的に美空に人狼といった、その審議をつけるためには菜鴿の結果が不可欠だったんだ
アリス
- もし仮に詩荼が生きていれば、美空と詩荼は人間として確定。聖華はアリスと冥に市民と言っているから、幽嘉に人狼を押し付けるしかない…けど、それがあの状況で通用すると思う?アリスは思わないな
アリス
- すみません、難しくてわかりません…
冥
- それは…でも、聖華くらいの実力なら
美空
- 結論だけ言うね。人狼は、詩荼を狙うのに相当な根拠があった。つまりは騎士がいないことを確信していたんだよ
アリス
- つまり、美空さんが人狼である…そういうことですね?
冥
- うん
アリス
- ……!
美空
- アリス、考え直して!
美空
- 美空、ごめんね。けどアリスの考えはもう変わらないと思う。あの日に詩荼が殺されるのは、リスクとリターンが見合ってないんだ。アリスだったら、絶対に美空を殺すから
アリス
- よかった…これでもう、大丈夫なんですよね
冥
- 違う…待って。今の発言はおかしい!
美空
- …今度はアリスにも矛先を向けるの?
アリス
- 美空さん…
冥
- リスクとリターンって言うけど…現に今日!この状況を作ってるのは他でもなくアリスじゃない!
美空
- そうかな?進むべくして進んできたと思うよ?
アリス
- ねぇ冥、考えてみて。昨日もしあたしが処刑されたら、次の日は誰に手がかかる?
美空
- …?アリスさん、ですか?
冥
- そう。アリスはその状況にするわけにはいかなかった…だから昨日は聖華に投票を誘導したんだよ!
美空
- あ…
冥
- 美空、それは論理的に間違ってるよ
アリス
- なぜ?
美空
- もし美空が処刑されてゲームが終わらなかったら、残りはアリスと冥、聖華に幽嘉だよね。でも、聖華はその誰にも市民との結果を出しているんだ
アリス
- ……!
美空
- ゲームが終わらないことは人狼が死んでいない証拠。けれどいるのは占い師と市民のみ。だったら占い師が市民と言った人物が人狼ってことになるよね
アリス
- た、たしかに…
冥
- その場合は占い師を騙る聖華と、市民に紛れる人狼の2人が生き残っていることになる…そしたらゲームは人狼の勝利だよ
アリス
- く…ぅっ!
美空
- アリスが人狼なら、わざわざアリスが疑われるようなことはしないよ。流れに任せて美空を処刑すればそれで勝てるんだから
アリス
- おかしい…だって、そんなの…!
美空
- もう1つあった。今日、美空はどうして幽嘉を守らなかったの?答えてほしいな
アリス
- それは、もう守ってたから…あの中で1番信用してたのが幽嘉で…
美空
- 詩荼と同じ理由だね。流石にそれは通用しないと思うなあ
アリス
- …いやだ、負けたくない…っ
美空
- み、美空さん…
冥
- 冥、投票にしない?
アリス
- ダメ…待って、まだ…
美空
- すみません、もう少しだけ考えさせてください
冥
- うん、わかった
アリス
- …まず、美空さんが人狼である可能性はどれくらいでしょうか
冥
- アリスに聞いてるの?まあ、確率的にはそんなに高くないかな。というのも、1日目に本物の騎士であるポーラを殺せる確率は占い師以外の6人だから…16.6%だね
アリス
- なるほど…
冥
- ただしそれは発言を加味してない。ポーラはおおよそ騎士と思われる発言をした、とアリスは捉えているよ。アリスが思ったなら、人狼も同じことを思える
アリス
- つまり美空さんはポーラさんを騎士と認定して殺した上で、さらに能力者を騙ったということですね
冥
- そういうことだね
アリス
- …違うのに
美空
- 一方で、アリスさんが人狼の可能性はどれくらいでしょうか…
冥
- それは…
アリス
- 待って。あたしが答える
美空
- わかった
アリス
- アリスが人狼になるための条件は、"聖華が偽物であること"のみ。その場合のパターンは2つある
美空
- 教えてください
冥
- 1つは鳩子が多重人格で、聖華が人狼の場合。人狼は互いに人狼であることを知っているから、1日目に市民との結果を出すことにより疑いの位置から外すことができる
美空
- もう1つは…
冥
- 2つ目は聖華が多重人格、菜鴿が人狼の場合。その場合だと、菜鴿は味方であるアリスにわざと人狼と告げたことになる
美空
- …ありえるんですか?
冥
- …ないとは言えない。身内切りの話題は1度出たでしょ?それよ
美空
- アリスから言いたいことがあるんだけど、いいかな?
アリス
- はい、お願いします
冥
- 現実的にありそうなのは1つ目だからそれについて反論するけど、アリスはDAY1に聖華に投票しているんだ。仲間同士でそんなことはしないよ
アリス
- ううん、できる。あの日の投票は鳩子と菜鴿に偏っていた。だからアリスがあの場面で聖華に入れる行為は身内切りと取れるの
美空
- もう1つ。アリスは危険を冒してまで詩荼を殺す必要がないよ
アリス
- それも違う。あの日は菜鴿が処刑されたでしょ、そこで詩荼さんを殺せなかった場合、次の日には菜鴿が市民との結果が出る。そしたら残った聖華が人狼確定で、菜鴿との結果も合わせて、聖華とアリスのペアが出来上がる
美空
- ……。
冥
- ちなみにもう1つの可能性もある
アリス
- えっ…ほんとですか?
冥
- …これ以外になんかあるっけ
美空
- もちろん、冥が人狼の可能性。条件はアリスと同じで、"聖華が偽物であること"。けれど票の入れかたや発言からはアリスを疑うよりも冥を疑うほうが簡単だと思うね
アリス
- わ、私は市民です!
冥
- 知ってるよ。アリスはもう90%くらいで美空が人狼だと思ってる。けど一応全ての可能性は言っておかないとね
アリス
- あえて自分に不利な情報を出すんだね。それで票を得ようしている…まさしく1日目から今まで続くパフォーマンスの数々ってわけ
美空
- 私は…
冥
- じゃあ、投票にしようか
アリス
- 投票
- アリスは美空に投票するよ。これで冥が人狼だったらお手上げだけどね
アリス
- あたしは…
美空
- …美空さん。悩んでいるならアリスさんに入れてください。もし美空さんが私に入れてしまうと、私の投票先はあなただけになってしまいます
冥
- ……うん
美空
- アリス→美空
美空→アリス
- さて…
冥
- 冥、お願い
美空
- 冥、頼むよ
アリス