憂鬱・ヒットマン
ミステリー風 欅坂妄想トークです
齋藤 冬優花
- おい、
○○
- おいっ、
○○
- いつまで寝てんだよ
○○
- んん……
上村 莉菜
- 服シワつくぞ
○○
- ほんとですね〜……
上村 莉菜
- 窓を5センチ開ける
上村 莉菜
上村 莉菜
- ひゅわ〜…寒いですよ……
上村 莉菜
- 上村は布団を巻き込み
上村 莉菜
- 顔を隠す
上村 莉菜
- 12時だぞ
○○
- もうそんな時間ですか……
上村 莉菜
- 上村の呟きから
上村 莉菜
- 沈黙が走り
上村 莉菜
上村 莉菜
- 飛び起きた
上村 莉菜
- ん〜!!
上村 莉菜
- 腕を高く上げ
上村 莉菜
- 大きく伸びをする
上村 莉菜
- さて、!
上村 莉菜
- 行きますか!
上村 莉菜
- サンダルに足をつっかけ
上村 莉菜
- そそくさと部屋を出て行った
上村 莉菜
上村 莉菜
- 教えて欲しいって言ったのお前だろ
○○
- ルームキーを揺らしながら
上村 莉菜
- 前を歩く上村に声をかける
上村 莉菜
- テスト来月ですよ?
上村 莉菜
- 教えて欲しいじゃないですか
上村 莉菜
- 今のままじゃ無理だろうけどな
○○
- またそういうこと言う〜
上村 莉菜
上村 莉菜
- エレベーターに乗り込み
上村 莉菜
- 「55」のボタンを押した
上村 莉菜
上村 莉菜
- でも私、本番に強いから
上村 莉菜
- まともに練習してから言うセリフだな
○○
- してますよ?
上村 莉菜
- 嘘つけ
○○
○○
- 無機質なアナウンスと共に
○○
- 扉が開く
○○
○○
- 何にしたってそうだろ
○○
- お前は準備が…
○○
○○
- 背の低い上村の
○○
- 顔を見ながら歩き始めると
○○
○○
- ぶつかった
○○
○○
- あ、すみません…
○○
- おい!
- どこ見て歩いてんだ!
- すみません、俺の不注意です……
○○
○○
- 高層ツインタワーホテル
○○
- サンセット横浜
○○
○○
- 夜通し稽古をつけてほしいと
○○
- 上村に頼まれた
○○
○○
- ホームは24時間開いていないから
○○
- 遊技場のある、このホテルで
○○
○○
- 三泊二日って言う割に
○○
- ほとんど寝てた気がするけどな
○○
- ほら、最後の夜ですよ
上村 莉菜
- 気合い入れていきましょ〜
上村 莉菜
- マイキューを取り出し
上村 莉菜
- へらへらと笑いながら
上村 莉菜
- 俺に差し出す
上村 莉菜
上村 莉菜
- ボーラードでいいんだろ?
○○
- え〜……
上村 莉菜
- プロ試験はボーラードじゃないか
○○
- そうですけど〜……
上村 莉菜
- もう一人でするの飽きました!
上村 莉菜
- はぁ…
○○
- エイトボールにしましょ!
上村 莉菜
上村 莉菜
- 「エイトボール」
上村 莉菜
- ビリヤードのゲームの一つ
上村 莉菜
- 1番〜15番の球を使う
上村 莉菜
- ローボール(1~7)かハイボール(9~15)に分かれ
上村 莉菜
- 自分の球を全て決めきったあと
上村 莉菜
- 8番の球を落とした方が勝ち
上村 莉菜
上村 莉菜
- ブレイク私がやりますね、
上村 莉菜
- もちろん
○○
- 手球をセットし、キューを引く
○○
- 言ってるだろ、前のめりすぎだ
○○
- えぇ〜
上村 莉菜
- レストの手に体重を掛けすぎると
狙いを定めにくいんだって、
○○
- でもでも、
上村 莉菜
上村 莉菜
- キツいんですよ
上村 莉菜
- プロ選手は身体が資本だって言ってるだろ
○○
- 筋トレしろバカ
○○
- く〜……!ムカつく!
上村 莉菜
- キューを振り回し怒る上村
上村 莉菜
- ほら、どけ
○○
- 俺がやる
○○
- あっ、
上村 莉菜
上村 莉菜
- 手球を放った
上村 莉菜
上村 莉菜
- キューの延長線上に
上村 莉菜
- 真っ直ぐ走る白い光
上村 莉菜
上村 莉菜
- 的玉の城郭は
上村 莉菜
- ぶつかり合い、崩れ落ちる
上村 莉菜
上村 莉菜
- 1,4,6,7……ポケット
○○
○○
- 指示した通りに
○○
- 的玉はポケットへと
○○
- 姿を消した
○○
○○
- ほら……
○○
- 上村を見ると
○○
○○
- ……ほらぁ
上村 莉菜
- 睨んでいた
上村 莉菜
- ……なにが
○○
- ○○さんが勝つのは当たり前じゃないですか
上村 莉菜
- プロなんだもん
上村 莉菜
- ……まぁ
○○
- 手加減してくださいよ!
上村 莉菜
- 上村の凄みに押されていると
上村 莉菜
上村 莉菜
- へぇ〜!!!
石森 虹花
- かっこいいですね!
石森 虹花
- あ、どうも……
○○
- たまーに遊びでするんですけど、
石森 虹花
- こんなに上手なの初めて見ました!
石森 虹花
- ありがとうございます……
○○
- ……っ!
○○
- つま先に激痛が走る
○○
○○
- つま先に激痛が走った
○○
- ……っ!
○○
- ……
上村 莉菜
- 鼻の下伸びてますよ、と
上村 莉菜
- 言わんばかりに無表情の上村が
上村 莉菜
- 足を突き刺す
上村 莉菜
- 痛いって、バカ……!
○○
- ……ふんっ
上村 莉菜
上村 莉菜
- すごく退屈してて……
石森 虹花
- もし良かったら教えて貰えません?
石森 虹花
- ああ、全然……
○○
- 上村を見た
○○
- ……
上村 莉菜
- 勝手にしてください、と
上村 莉菜
- 言わんばかりの無表情
上村 莉菜
上村 莉菜
- ちょ、ちょっと待っててください
○○
- はい!
石森 虹花
石森 虹花
- 彼女に背を向け
石森 虹花
- 小さく口を開く
石森 虹花
石森 虹花
- あのさ、
○○
○○
- どうせ遊んでたようなもんだし、
○○
- いいだろ別に?
○○
- 別に悪いとか言ってませんけど〜
上村 莉菜
- 悪そうな顔してんじゃん……
○○
- 別に〜
上村 莉菜
- はぁ……
○○
○○
- もしかして、プロの方とかですか?
石森 虹花
- 練習の邪魔とかだったらごめんなさい…
石森 虹花
- そう思うなら…
上村 莉菜
- ばっ……
○○
- 急いで上村の口を塞ぐ
○○
- ま、まぁ、そうなんですけど
○○
- 1時には部屋戻ろうと思ってるので…
石森 虹花
- そうでしたか……!
○○
○○
- いいだろ、ワンゲームぐらい
○○
- 別に〜
上村 莉菜
- もっと愛想良くしろよ……
○○
- 別に〜
上村 莉菜
- はぁ……
○○
- どうしましたか?
石森 虹花
- いえいえ、!
○○
- 彼女にマイキューを手渡した
○○
○○
- そういうことでしたか……
○○
- そうなんですよ〜
石森 虹花
- 父の用事でついてこさせられただけなので
石森 虹花
- ほんとに暇で暇で笑
石森 虹花
- お父様は何を?
○○
- 生け花の師範をしてます、
石森 虹花
- 囃子流の石森道三……って言っても
石森 虹花
- 一般の方は知らないですよね笑
石森 虹花
石森 虹花
- 無知で申し訳ないです…
○○
- いえいえ知らなくて当然ですよ!
石森 虹花
- あ、こういう所に玉がある時はどうやって…
石森 虹花
- 空クッションと言って、壁にバウンドさせると…
○○
- ふと上村を見ると
○○
- ……べ〜
上村 莉菜
- 顔を歪ませ舌を見せる
上村 莉菜
- ほんとバカ……
○○