【成人組で】鷹野家の晩餐【居酒屋行き】
オリキャラ(複数)でクトゥルフTRPGシナリオプレイ纏め(台本形式)です。最初に注意事項の地の文有り。キャラ設定は血縁有りの親戚、中の人も身内。地の文ほぼ削除の95%(くらい)台本形式です。シリーズもの予定です。
- 【成人組で】鷹野家の晩餐【居酒屋行き】
- クトゥルフTRPG使用シナリオ:居酒屋ニャルラト亭
- ※注意事項※
これは、クトゥルフTRPGシナリオをオリキャラでプレイしたものの纏めです。纏めにあたり、KPの説明口調や技能使用の有無、ダイスの出目(及び成否)等は削除し、最低限の地の文を残してほぼ会話文の台本形式の小説になるようにしました。
ハウスルールの明記はしません。キャラ作成に半分ほどハウスルール(完全独自)が入っているようなにわかですが、ぼやかした意識とノリで読んでいただければと思います。(真面目な考察は勘弁してください……)
- また、ネタバレになりますが、キャラロスト(オリキャラが死ぬこと)は基本的にありません。バッドエンドとなっても、ロストはしない方向に修正します。もしロストしたらその時は方針変更というか、今後そういう設定で行くことにした、ということで。
- 【登場人物】
- 名前:鷹野 柑菜(長女)
読み:タカノ カンナ
性別:女 年齢:26
職業:警官
筋力:STR→11 体力:CON→11
敏捷:DEX→12 外見:APP→12
精神:POW→15 知性:INT→15
体格:SIZ→14 教養:EDU→12
db 1d4 HP 13 MP15
アイデア:INT×5→75
幸運:POW×5→75
知識:EDU×5→65
正気度:POW×5→75
女子力 6 野武士力 16
一言:好きなお菓子はグミ
柑菜
- 名前:鷹野 彰良(長男)
読み:タカノ アキラ
性別:男 年齢:26
職業:大学生(コン研部所属)
筋力:STR→13 体力:CON→10
敏捷:DEX→15 外見:APP→10
精神:POW→13 知性:INT→16
体格:SIZ→12 教養:EDU→20
HP 11 MP13 db 1d4
アイデア:INT×5→80
幸運:POW×5→65
知識:EDU×5→99
正気度:POW×5→65
女子力 7 野武士力 12
一言:好きなお菓子はチョコ
彰良
- 名前:鷹野 由紀 (従兄妹)
読み:タカノ ユキ
性別:女 年齢:25
職業:俳優
筋力:STR→9 体力:CON→10
敏捷:DEX→7 外見:APP→15
精神:POW→13 知性:INT→16
体格:SIZ→11 教養:EDU→19
HP (11) MP(13)
アイデア:INT×5→65
幸運:POW×5→65
知識:EDU×5→95
正気度:POW×5→65
女子力 9 野武士力 16
一言:好きなお菓子は角砂糖
由紀
- 名前:鷹野 咲季 (従兄妹)
読み:タカノ サキ
性別:男 年齢:28
職業:大卒ニート/古物研究家(自称)
筋力:STR→10 体力:CON→8
敏捷:DEX→11 外見:APP→17
精神:POW→16 知性:INT→13
体格:SIZ→12 教養:EDU→16
HP (10) MP(16)
アイデア:INT×5→65
幸運:POW×5→80
知識:EDU×5→80
正気度:POW×5→80
女子力 11 野武士力 12
一言:好きなお菓子は酢昆布
咲季
- ……………
- 【導入】
夜の街を歩く鷹野家成人組の目の前に、良い香りが漂う赤く目立つ暖簾が垂れ下がったお店がありました。
- 『ニャルラト亭』……。
彰良
- 名前はよくわからないけれど、いい匂いね。美味しそうだわ。
柑菜
- そだね。晩飯作るのめんどいし、ここで食べよう。
由紀
- えー、僕あまりお腹すいてないんだけど……。
咲季
- じゃ、お兄ちゃんは帰ってていいよ。ばいばーい。
由紀
- え、由紀と離れるとかやだ。
僕お金出すだけでいい?
咲季
- お金出してくれるんだ? じゃそれで。別にお兄ちゃんは食べなくていいよ。
由紀
- ありがとう由紀!
咲季
- これ感謝するところかな……?
彰良
- 暖簾をくぐり、店内に入ってきた鷹野家成人組に向けて、南米アフリカ風の男性店員が声をかけてきました。
- 『店員』
「らっしゃい!ニャルラト亭へようこそ!お客さん何食べる?気兼ね無く頼んでいってくれよ!あ、これがお品書きね!」
NPC
- あら、外国人バイトの方にしては日本語が上手ね。日本に住んで長いのかしら。テンション高いけど……。
柑菜
- そうだね。それに、この人以外の店員さんも外国人バイトみたい。テンション高いけど……。
彰良
- 騒々しいな……あとテンション高い。
咲季
- テンション高いな……。もはやそれしか言えん。
由紀
- 鷹野家成人組は、一つの和室部屋に案内されました。
- 個室なんだ。いいじゃん。
由紀
- さっきまで騒がしかったのが嘘みたいに静かね。すごい防音設備だわ。
柑菜
- なかなかいい店だね。居心地も悪くないし。
彰良
- さて、早く料理を頼んでおくれよ。僕は寝てるから、会計になったら起こしてくれたまえ。
咲季
- りょー。
で、ええと、メニューはこれか。
由紀
- 「新鮮な食材をご用意いたしました。何処のお店でも扱っていない味をどうぞお楽しみください」……希少部位とか使ってるのかな?
彰良
- ここ、高級店だったのかしら……金額が不安になるわね。
柑菜
- お兄ちゃーん、お金気にしなくていいよねー?
由紀
- ああ!何でも好きなものを食べてくれたまえ! お兄ちゃんが全て払ってやろうともさ。
咲季
- じゃ、メニューオープン〜……って、なにこれ。
由紀
- oh……ヒエログリフゥ……。
咲季
- なんでさ……。
彰良
- タイトルは日本語だから読めるけど……これはメニューを読ませる意図が無いとしか。値段もわからないし。
由紀
- <各ページ詳細>
・1ページ目:ご飯もの
・2ページ目:麺もの
・3ページ目:肉/魚類
・4ページ目:おつまみ
・5ページ目:デザート
・6ページ目:〆
- うーん、これじゃあとてもじゃないけど注文できないわ。
でも退店するのもね……どうしようかしら。
柑菜
- メニュー作った人とか、店員さんなら読めるでしょ。お兄ちゃん、呼んで。
由紀
- 任せてくれたまえ!
咲季
- ………………
- 『店員』
お客さん、どうしたね! 何か用かい!
NPC
- (テンション高いわね)
メニューが読めなくて……なんて書いてあるのか、教えていただいても?
柑菜
- 『店員』
メニューが読めない? ははっ!それじゃお客さんは勘で頼むといいよ! 味は全部保証するね!
NPC
- そんなこと言われても……。
柑菜
- じゃあもし注文して、見た目で、あるいは一口食べてみて、こんなん食えたもんじゃないって私たちが判断したら突っ返すのは有りだよね?
由紀
- 『店員』
んー……ま、捨てるだとか、そういう粗末に扱ったりしないんだったら、放置されてたらそのうち回収するよ。
NPC
- そ。無理して食べなくていいってことね。
由紀
- 『店員』
ただ、ちゃんと完食してってもらうからね!
特に〆! 美味しいよ! オススメだよ! ちゃんと全員食べてってね!
NPC
- ……………
- ……で、どうするの?
彰良
- どうするもなにも、食べるしかないでしょ。あの店員、なんかやばいよ。料理を食べずに店から出るとか無理そう。
由紀
- 得体の知れなさを感じたわよね……。まあ、手をつけなければ放置は許されるそうだし、頼んでみましょうか。
柑菜
- そだね。……お兄ちゃん、お茶。
由紀
- 任せてくれたまえ!
咲季
- じゃ、柑菜よろしく。この中で一番勘がいいのは柑菜だし。
彰良
- 私? いいけど、勘より運の方が必要じゃないかしら……咲季さんの強運とか。
柑菜
- お兄ちゃんはお茶入れてるから。お姉よろしく。
由紀
- わかったわ。
柑菜
- ……………
- まずはご飯もので、1番と5番にしようかしら。
柑菜
- 『店員』
承ったよ!
NPC
- うわ気持ち悪い。呟いただけなのに……どっから生えてきたの……。
由紀
- 『店員』
お飲み物は?!
NPC
- 飲み物?
彰良
- これね。このメニューは日本語表記みたい。
柑菜
- なんか腹立つ。……私梅酒で。
由紀
- 僕は焼酎かな。水割りの。
彰良
- 私は烏龍茶。今日は飲む気分じゃないのよね。
柑菜
- お兄ちゃんは? ……お兄ちゃん?
由紀
- ……はっ! あ、ああ、何かな。
咲季
- なんか意識飛んでたみたいだけど、大丈夫?
由紀
- ああ、大丈夫さ。そう、これは気のせい、これは気のせい……。
咲季
- 大丈夫そうじゃないけど……。
咲季さん、飲み物は何にしますか?
柑菜
- あー……赤ワインを頼むよ。
咲季
- 『店員』
しばしお待ちを!
NPC
- ……………
- ……でさ、さっきから気になってたんだけど。
彰良
- これっしょ? この、見覚えのある「座布団」。
由紀
- そう。これって、もしかしなくても、しょ、
彰良
- そこまでだよ!
咲季
- あべしっ
彰良
- お兄ちゃんは黙ってて。
由紀
- 息しててすみません……。
咲季
- 『店員』
お待たせしました!ご飯もの1番と5番ね!ごゆっくり!
NPC
- ……なにこれ。
彰良
- ……何かしら、ね。
柑菜
- 5番の方はなんか、ご飯とルーが別々に出てくる、ちょっとオシャレな感じのカレーみたいだけど……。
由紀
- 問題は、1番だね。……形容しがたい。
彰良
- 色を見なければ、お茶碗に入った普通のご飯って感じだけれど……色がヤバイわね。
柑菜
- お兄ちゃん、食べて。
由紀
- 無理だよ?! 流石に僕もこんな、どこのポイズンクッキングだよみたいなのは食べられないから! 死ぬから!
咲季
- うっさいなあ……大丈夫、食べれないものは出さないって。ほら行けゴー。
由紀
- あべしっ
咲季
- 咲季さーーーん?!!
柑菜
- あああ……。
彰良
- ( ºωº )チーン…
咲季
- うわ食べちゃったよ……流石お兄ちゃん、人間じゃないね。
じゃ、このカレーは私がいただきまーす。
由紀
- (鬼だ……)
彰良
- ……………
- 次は、どうしようかしら……。
柑菜
- 『店員』
お飲物お待ち!注文あるなら承るよ!
NPC
- お、ちょうどいいね。つまみあたり何か頼もう。
由紀
- こういう時は由紀に頼むのがいいわね。任せたわよ。
柑菜
- おっけー。じゃ、おつまみの2番と3番よろしく。
由紀
- 『店員』
承ったよ!ちょいお待ち!
NPC
- ……………
- で? お兄ちゃんはいつまで寝てるの? (ゲシゲシ
由紀
- うぐ……僕、さっきの料理と比べたら、大抵の好き嫌いは直った気がするよ……。
咲季
- そ、よかったね。
由紀
- (何も言えない……)
彰良
- (沈黙は金よ……)
柑菜
- あ、あとねお兄ちゃん。私お肉が食べたいな。何か頼んで?
由紀
- 任せたまえ!
咲季
- (咲季さんって、どういう人なのかしらね……)
柑菜
- (咲季兄さんが掴みどころ無いのは今に始まったことじゃないでしょ。考えるだけ無駄。)
彰良
- (そうね)
柑菜
- じゃ、肉/魚類の3番にしよっかな。
咲季
- 『店員』
承ったよ!
NPC
- うわ気持ち悪。
咲季
- 『店員』
あと、おつまみものの2番と3番お待ち!
ごゆっくり!
NPC
- ……………
- おっ、いいじゃんいいじゃん。この店さいっこー。
由紀
- 本当。美味しそうね! (さっきの名状しがたいご飯は何だったのかしら……)
柑菜
- ん、この3番、唐揚げかな。サクサクして美味しいね。何だろう?
彰良
- さあ?
この2番も美味しいよ。ワカメとタコの酢和えだ。タコも緑色なのは謎だけど……。
由紀
- 僕スナックもワカメも嫌いなんだよね……。
咲季
- お兄ちゃんは座布団でも高く積み上げてろ。
由紀
- 『店員』
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン! 座布団持ってきたよ!
NPC
- えっちょなんでいきなり九枚?!おおおちおちるうううう!!
咲季
- 流石に九枚は無理か……じゃ五枚で。
由紀
- あっ……これならいけるやε-(´∀`*)ホッ
いやー、笑t(ゲフンゲフン)の人は凄いね!見直したよ。
咲季
- 『店員』
あとこれ、肉/魚類の3番ね!ごゆっくり!
NPC
- カニ味噌だああ!お兄ちゃん大好き!!
由紀
- あぼすっ(死)
咲季
- 流石咲季さん!いい運してるわねー!
柑菜
- 運良すぎた結果、妹に萌死させられそうになってるけどね……(汗)
彰良
- ………………
- ……あ、お酒なくなっちゃった。まだまだいけるし、次どうしよっかなー。
由紀
- 私もカニ味噌があるのを見たら、飲みたくなってきちゃったわ。ええと、ドリンクのページは……あら?
柑菜
- メニューの最後、このページも「ドリンク」って書いてあるね。……中身はヒエログリフだけど。
彰良
- 面白そーじゃん。私このページから選ぶねー。
由紀
- 僕は同じのでいいや。飲み物は料理より、危険かどうか見た目で分かりづらいから止めておいた方がいいと思うけど……。
彰良
- ま、これも経験よ。流石に毒は出さないだろうし、明らかにセーフだとわかったら手をつける感じならいいと思うわ。
あ、私も同じ焼酎で。注文よろしく。
柑菜
- ん、決ーめた。私は5番で……まだ伸びてるお兄ちゃんの気付け用に4番も頼もうっと。
由紀
- 『店員』
承ったよ!
NPC
- 慣れてきた……ような……いややっぱ気持ち悪いなこの店員。
彰良
- ………………
- 『店員』
はいお待ち! 焼酎2つと、ドリンクの5番、4番ね!
NPC
- お……おお? これは……。
由紀
- 蛇だ……。
彰良
- 蛇、ね……。
柑菜
- 蛇酒ってやつ? ……度数きついけど、飲めなくは無いね。てか好きかも。
おーいお兄ちゃーん。そろそろ起きてー。
由紀
- う、うん……?なんだい由紀?
咲季
- これ、お兄ちゃんの分!私が選んだんだよー。
由紀
- おおお……由紀が、僕のために……尊い、尊すぎる……!
咲季
- (なんか白目むいてるんだけど、大丈夫かな)
彰良
- (だ、大丈夫だと、思う、わ……)
柑菜
- いいいただきまあああす!!(ゴクゴク)
咲季
- おおーいい飲みっぷりーヒューヒュー。
由紀
- (見た目だけはいいんだよねぇ……あれウイスキーかな)
彰良
- (そうね、見た目だけは……優雅に美酒を嗜むイケメンなのにね……たぶんウイスキーね)
柑菜
- ふぅ……。さ、次は何を頼むんだい? 財布的にも幸運的にも、なんの心配無くこの僕に任せなさい!
咲季
- わーい。じゃあねー、麺ものが食べたいな。あとデザートもちょっと気になるかも。〆どうしよっかな……。
由紀
- 麺とデザートだね! ふむ……6と、4かな。
〆は満腹で食べられなさそうだったら僕に回してくれて構わないから、とりあえず頼んだらどうかな?
咲季
- ありがとー。じゃ〆は6ね。なんか気になってて。
由紀
- 私はがっつり米が食べたいから、ご飯もので……1番はアウトだったわね。3番にしてみるわ。彰良はどうする?
柑菜
- んん、正直あまりお腹空いてないし……〆にするよ。2番で。
彰良
- 『店員』
承知したよ!
NPC
- ………………
- 『店員』
ほいお待ち! 麺6番、デザート4番、〆6番、ご飯3番、〆2番ね!
NPC
- んー、麺ってこれ、冷麺? どっちかというと温かい方が良かったなー……。
由紀
- なんだって……!妹の求めるもの一つあげられないなんて、僕は由紀の兄失格だこんな僕は土に埋まるしかetc
咲季
- デザートはフルーツいっぱいヨーグルトだ。普通に嬉しい。
由紀
- 〆2番はラーメンか……。由紀、良かったら交換する? 〆だけど麺だし、温かいよ。
彰良
- いいの? ありがと! ……ってこれ、なんか見覚えが……。……ああ、まあ完食出来なくはない……。やっぱ嘘、結構お腹いっぱいかも。良かったら皆食べて。
由紀
- じゃ、ちょっと貰うわね。
ご飯はがっつり来たわねー。マグロ丼かしら? 刺身って言うより、牛肉とか馬肉って感じだけど……何かしらね、これ(モグモグ)。
柑菜
- うん……ラーメンだね……。気にしたら負けだと思うよ(モグモグ)。
……ところで、由紀が頼んでたデザートってさ……。
彰良
- ああ、うん。石だね。
由紀
- ……石、ね……。どう見ても食べられないものが出てきたわね……。
柑菜
- うーん、流石にお兄ちゃんでもこれは食べられないね。ま、綺麗だし貰っとこっと。
由紀
- (ポイズンクッキングは食べさせるのにか……。いや、石は食べさせない分まだ常識はあると喜ぶべきか?)
彰良
- ………………
- ふぅ、食べた食べた!満足!
ほらお兄ちゃん、会計よろしく!(ラーメン最後の一口を咲季の口に突っ込む)
由紀
- お父さんお母さん由紀先立つ不幸をお許しくださくべふ(ラーメン最後の一口を由紀に突っ込まれる)
咲季
- 咲季さんご馳走様〜。いやー太っ腹な年上がいるって有難いわね!
柑菜
- (女って強い……。)
彰良
- 『店員』
お会計はこのくらいだよ!
NPC
- カードで。
咲季
- 『店員』
まいど!また来ておくれよ!
NPC
- 気がつくと鷹野家成人組は夜の街を歩いていました。店を出た記憶が朧気なことに皆は首を傾げましたが、美味しい料理を堪能した記憶は確かにあります。
口の中に残る味に笑いつつ、それぞれの帰路につきました。
- end