BE LOVE
玉森 宮田 Kis-My-Ft2 キスマイ 宮玉
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神様はいつも少しだけ残酷で意地悪だ。
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- んん としくん?、
ユウタ
- たまさん。ごめんね?
トシヤ
- 起こしちゃった?
トシヤ
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だからそうやってまたキミが寂しそうに笑う。
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- いや、大丈夫
ユウタ
- もう行くの?
ユウタ
- うん。そろそろ。
トシヤ
- メイドさんたちも起きちゃうから
トシヤ
- そう。
ユウタ
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そしてキミが心配しないように俺も精一杯笑う。
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- じゃあ、また。
ユウタ
- うん、後でね。
トシヤ
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俺達はそれぞれ違う国の王子
俺はシロの国の。トシヤはクロの国の。
お互い決して交わることの無い関係
だから余計に惹かれてしまうのかもしれない
夜が訪れる頃にこっそり自分の城を抜け出し、俺のもとへ来てくれる。
そして夜が明けると共にまた城へ帰る。
毎日がその繰り返し。
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でも今日はいつもと違う。
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- それ、何?
ユウタ
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トシヤが持っていたのは透明の小さなガラスに入った透き通った水の様なもの。
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- これはね、魔法の薬なんだ 〜
トシヤ
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そう言って君が穏やかに微笑む
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- へ 〜 どんな魔法?
ユウタ
- そうだな 、、、
トシヤ
- 俺たちの気持ちがずっと一緒にいられる魔法かな。
トシヤ
- 何それ。
ユウタ
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俺にはわからなかった。
だってそんなものなくたって俺たちはずっと一緒だろ?
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- ふふ、信じてないでしょ?
トシヤ
- そんなことないけど
ユウタ
- 試してみる?
トシヤ
- 試してどうするの?
ユウタ
- ずっと一緒にいるの。
トシヤ
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そう言っていつもより強く、だけど寂しそうに俺を抱きしめた。
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- ほら、これはたまさんの分
トシヤ
- うん。
ユウタ
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2人で飲む
ちょっとだけ甘くて苦い。
ふっ、と意識が遠のいて
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_____ チュンチュン
朝はいつも通りやって来て
小鳥が忙しなく鳴き始める。
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ただいつもと違うのは
君が隣で死んだように眠っていることだけ。
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