ひとり劇場

これも一つの未来の形

ただの、アンドロイドと人間のありふれた日常会話です。内容は皆無。

ふぅ〜……
マスター、タバコは控えろと医者に注意されたばかりでしょう
……あぁ? ちょっとくらいイイだろ……暇で暇で仕方ないんだよ。誰かさんのせいで、家事もなーんもやる事ないしな
それは、私の事を指した皮肉でしょうか?
……お前、俺がお笑い芸人じゃなくて良かったな。もし俺が芸人だったら、今頃傷付くか……ブチ切れてる
それは何故でしょう?
芸人にとって、自分の発したジョークの解説を求められるのは、最大限の屈辱だからな
なるほど。今後は注意します
お前は真面目だな、俺と違って
確かにマスターは自堕落な面もありますが、充分真面目だと思います
ほう、何でだ?
毎朝、花壇の花に欠かさず水やりをしているではありませんか
アレは――水やらねぇと、あいつらが生きてけないだろ
私に任せてもいいはずです
俺は……自分の子供の面倒は、自分で見たいんだよ
マスターは、花を自分の子供だとお思いなのですか?
そうだよ。今日までずっと、大切に育ててきたんだ。子供も同然さ
しかし、マスターは人間であり、花は植物です。遺伝子情報も一致しません。よって、あの花達はマスターの子供ではありませんよ
チッ……。お前はもう少し、人間の気持ちに寄り添えるようになった方が良いぞ
それは、今後のアップデート次第です
そうかよ。もういい、タバコ吸う気も失せたわ。買い物にでも行ってくる
お前も来るか?
それは「はい」と答えた方がよろしいでしょうか?
いや……だから、お前は行きたいの? 行きたくないの?
私はマスターの判断に従うだけです
はぁ……どこまでいっても機械は機械か。分かったよ、お前も来い。服でも買ってやるよ
かしこまりました

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投稿日時:2018-08-19 05:55
投稿者:十五夜ライキ
閲覧数:39

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