モノローグがみえる
気が向いたら続きます
- 困った
春野
- 非常に困った
春野
- 人は時に、モノローグとともに生きる
春野
- モノローグとは、劇などにおいて演出として語られる独り言、独白である
春野
- 登場人物の思考であったり、それまでの物語の説明やらを観客に語る、いわば補足説明だ。
春野
- 漫画においてはよくフキダシで、冒頭によく使用されるアレ。そうアレだ。
春野
- これは創作物の話。
だけど人は時々、現実の自分の日常を、自らモノローグで彩ることがある
春野
- そう、たったいま私の中で語られているコレ…これもまさに、モノローグだ
春野
- 言ってみるなら、自分の人生という物語を自ら演出するモノローグである
春野
- 今の私のように
春野
- だんだん何言ってるかわかんなくなってきた
春野
- ああ…駄目だ。完全に影響受けてる
春野
- 毎日こんな目に合っていれば、こうもなるか
春野
- まあいいや。聞いてる人なんていないだろうし
春野
- おはよー
春野
- おはよう
名無しさん
- 春。一陣の暖かな風が、スカートをひらりと撫でる
名無しさん
- 颯爽と校舎の階段をかけ上がるたおやかな少女は今日、16歳となる可憐な乙女である。
名無しさん
- 16歳。学生という身分にも関わらず結婚という選択肢を持つことになるそんな年齢。曖昧で不安定な女子高生の運命は今日、告白というイベントを境に大きく揺れ動くことになる__!
名無しさん
- 予定__!
名無しさん
- お、おう
春野
- おは、おはよう
春野
- ?
さっき言ったよ?
名無しさん
- アッそうだねごめん
あと、うーんと
春野
- お、お誕生日おめでとう…?
春野
- …え!うそ知ってたんだ!
えーうれし~~ありがと!
名無しさん
- プレゼントとか無いんだけど…
とりあえずこのポッキーあげるよ
春野
- えーありがと~~!
ポッキーすき~~
名無しさん
- なんかごめん
春野
- なんで謝るの~~超うれし~よ!
あ、予鈴鳴ったよ!行こ!
名無しさん
- うん…
春野
- 今日告白するのか…誰にだろ…
春野
- 私はなにもしていない。普通に日々を過ごして、何の問題もなく生きてきただけ
春野
- いやほんとに
春野
- しかし困ったことに、突然聞こえるようになってしまった。いや、みえるようになってしまったのだ
春野
- 他人のモノローグが
春野
- モノローグ1 ハッピバースデー友人
春野