MagicFestival フジハレと桜石の巻
いちごの誕生日なんちゃってノベルです!!3作目!よろしくお願いします!!(≧∇≦)
- Magic Festival
【フジハレと桜石の巻】
お母さん
ない
ない
お母さん
- なぁーーーーーーーーーーーーーーい‼️‼️‼️‼️
藤本 晴也
- フジハレもう全部探したっぺ…
広崎 瑠希奈
ボク群馬出身、藤本晴也と
茨城出身、広崎瑠希奈は
栃木県の渡良瀬川にいる
藤本 晴也
- まって…!!
まだいちごの誕生日は終わってねぇんさ!
藤本 晴也
ボクらが一体何を探しているかというと
広崎 瑠希奈
- でも桜石見つからないよ…
広崎 瑠希奈
- 渡良瀬川の川に沿って落ちているという
桜石
石に桜の花びらのような模様がついた珍しい石で
なんでも、
その石を持っていると願いが叶うのだとか。
その石をいちごが
誕生日に欲しがっていたので
ボクらは探している
藤本 晴也
珍しいとは言っても
そこそこ見つかるって雷武に借りた
本には書いてあったんだけとなぁ…
藤本 晴也
- ねぇ……近くのお店で綺麗なやつ売ってるから買わない?
広崎 瑠希奈
- 疲れた瑠希奈が提案した
実はもう半日は探し続けている
広崎 瑠希奈
- 瑠希奈疲れたよな…ごめん…
藤本 晴也
だけどさ…
藤本 晴也
- やっぱ、願いが叶うって言われてるくらいの石だから買うより自力で見つけたいんだ
藤本 晴也
- うん…でも…
広崎 瑠希奈
- 瑠希奈だけでも帰って大丈夫だいね。
付き合わせちゃったのはボクの方だし
藤本 晴也
ほんとは瑠希奈の言った通り
買って帰っても御利益がどうとかってのはないと思うんだけど
なんとなくそこは
自分たちで探したものをプレゼントしたいっていう
ボクの無駄なこだわり
こういう自分の頑固さで
昔から瑠希奈を振り回してしまっている
「融通がきかないやつでごめんね」
と思う
言えないけれど
藤本 晴也
- ううん、私も探す!
広崎 瑠希奈
隅で腰を下ろしていた瑠希奈が立ち上がる
広崎 瑠希奈
- …いいの?
藤本 晴也
- 1人で探すより2人で探した方がずっといいでしょ♪
広崎 瑠希奈
こういう時
瑠希奈の優しさが身に染みる
広崎 瑠希奈
- ありがとう…!
藤本 晴也
- 今更だなぁ
昔からの付き合いだっペ!
もうフジハレの事はわかるよ!
広崎 瑠希奈
- ほんとごめん!!
後でなにかお礼する!!
藤本 晴也
- 「お礼」の言葉に瑠希奈の瞳が輝いた
藤本 晴也
- じゃあ、フジハレの手料理またご馳走してほしいな!!もちろんいちごも一緒だよ?
広崎 瑠希奈
- おう!そういうことなら任せとけ!
藤本 晴也
あれ、でも
手料理は割といつも食べてもらってるし…
これってお礼になるのか?
とか考えながら
日が落ちてきて暗くなってきた川沿いに目を凝らす
藤本 晴也
- ところでさ!
広崎 瑠希奈
- 瑠希奈が振り返る
広崎 瑠希奈
- フジハレ、桜石に何をお願いするの?
広崎 瑠希奈
- んー…
藤本 晴也
……………んっ!?
藤本 晴也
- えっ…願い事?
藤本 晴也
- 急な質問が理解出来ず聞き返す
藤本 晴也
- いやぁーだってそんなに必死に探してるんだし、なにか叶えたい願いでもあるのかなって…
広崎 瑠希奈
る…
瑠希奈がニヤニヤしてやがる…
広崎 瑠希奈
- …えっ…いや……だっていちごにあげるものだし…ボクの願いとか……
藤本 晴也
願いとかそういう考えが全くなかったのは本当だからな!?!?
藤本 晴也
- ふぅ〜ん…
広崎 瑠希奈
だ…だけど
叶えてほしい願いならある
いちごと…………
いやいやなんでもない!!!!!!!
と首を振る
というか瑠希奈わかって
言ってるだろ!?!?
広崎 瑠希奈
- うふふ♪
広崎 瑠希奈
- な…なんなんその顔…
藤本 晴也
すると
藤本 晴也
- あーーーーっ!!そんなところにいたんだ!!
栃木 苺
- えぇっ!?いちご!?
藤本 晴也
ここに来ていることは誰にも知らせていないはず…
藤本 晴也
- どうしてここが…?
広崎 瑠希奈
- 恋のギュービッドさんに聞いたの!
栃木 苺
雷武か!!!!!
栃木 苺
- なんで教えちゃうかなぁ…
藤本 晴也
- 私が教えてって頼んだの!
栃木 苺
- …ねぇ…もしかして…桜石探してくれてたの…?
栃木 苺
- バレたかー
広崎 瑠希奈
- そりゃバレるべ
広崎 瑠希奈
- で…でも買ってもよかったのに…
栃木 苺
- うーん…こういうのってやっぱ自分で見つけたくならないか?
藤本 晴也
- それはわかるけど…
まさか今まで探してくれてたの…?
栃木 苺
- まぁねー
広崎 瑠希奈
- 結局見つからなかったけどな……
藤本 晴也
そういって
いちごの顔をみると
ポロポロと泣いていた
藤本 晴也
- いちご!?!?!?
藤本 晴也
- ええ!どうしたの!?
広崎 瑠希奈
見つからなかったから嫌になっちゃったかな…
広崎 瑠希奈
- ごめん……
わざわざ探してくれてたのに…
わたし……
栃木 苺
- いやいやいや!!!
これはいちごにプレゼントしたかったやつだからいいんだよ!?
藤本 晴也
- そうそう!!
サプライズだったんだから!!
広崎 瑠希奈
- いちごってそういうやつ。昔から。
広崎 瑠希奈
- 見つからなくってごめんな…
藤本 晴也
- ううん!気持ちだけでも嬉しい!!!ありがとう…!!
栃木 苺
いちごが涙をふいて
ニッコリと笑ってみせた
栃木 苺
- 帰ろうよ…!2人にケーキ作ったの!
栃木 苺
- 普通私たちがケーキをあげる側よ!?
広崎 瑠希奈
- いいの!いつもお世話になってるお礼!
栃木 苺
- 何いってんの!
藤本 晴也
- 元気に歩き出したいちごの後に続く
と思いきや
するっ
石につまづいて盛大にコケそうになる
とっさに瑠希奈と2人で両側からキャッチする
藤本 晴也
- 足元みろよなー!
藤本 晴也
- ごめんごめん!ちょっと暗くて
栃木 苺
すると
栃木 苺
- あれっ…
広崎 瑠希奈
- 何気なく地面に視線を落とした瑠希奈が声を漏らす
広崎 瑠希奈
- これって…
広崎 瑠希奈
- 瑠希奈の拾ったものをみると…
広崎 瑠希奈
- 桜石…!!!!
藤本 晴也
- わぁ!本物だ!!!!
栃木 苺
- 手のひらサイズの
綺麗な桜石
広崎 瑠希奈
- 今までみつからなかったのに…!
藤本 晴也
- 諦めた時に限って見つかるのよねー
広崎 瑠希奈
- ほんとそれ
藤本 晴也
- 瑠希奈がちょっとだけ苦笑いする
藤本 晴也
- 願い事しなきゃ!!
栃木 苺
- いちごは桜石を両手で包み額に当てると
目をつぶった
栃木 苺
- いちごの願いってなんだろうな…
ちょっとだけ気になる
広崎 瑠希奈
- 何をお願いしたの?
広崎 瑠希奈
- ひみつ!!
栃木 苺
- すぐにるきなが探りに入る
本当はボクも聞いてみたいけれど
いちごのボクに対する気持ちが怖くて聞けないな
栃木 苺
るきなはいちごに何やら耳打ちをする
栃木 苺
- な……な…な…
栃木 苺
いちごの顔がわかりやすく赤くなる
一体何を言われたんだろう
栃木 苺
- そんなんじゃないからああああああああああ!!!!
栃木 苺
バシッ
栃木 苺
- 痛って!
藤本 晴也
- 急にいちごが殴ってきた
藤本 晴也
- なんだよもう!!!
藤本 晴也
- な…なんでもないから!!
栃木 苺
- ふふふ…
広崎 瑠希奈
- 瑠希奈が笑う
まぁ、これがいつもの北関東トリオらしいって言えばらしい
いちごが桜石に何をお願いしたか
いつか知ることが出来るといいな
誕生日おめでとう
広崎 瑠希奈