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ひとり劇場

きみはここにいた

|ω・`

きみはここにいた
貴方達は、心地よい揺れの中、少し硬いクッションの上で目を覚ますでしょう。目を開くと、そこは列車の中でした。車内には貴方達しかいないようです。
東條 蓮太郎
え、あれ…
如月 茉麻
んーと…ここは…?
猪本 徹
なんでこんなとこに…?
綺蝶 りん
東條 蓮太郎
あ、俺、東條 蓮太郎って言います…
東條 蓮太郎
そっちの…あなたは…?
東條 蓮太郎
どうやって来たとか…
猪本 徹
あ、俺、あれ…?何も…思い出せないです…
東條 蓮太郎
ああ〜…そういうタイプの…
東條 蓮太郎
えっと、じゃあ、そちらの…
如月 茉麻
私は如月 茉麻っていいます
東條 蓮太郎
どうやってここに来たか覚えてます…?
如月 茉麻
ええーっとホームにいたのは覚えてるんですけど
如月 茉麻
急に、目の前が真っ暗になって…ここに…
東條 蓮太郎
…よくある小説みたいですね
東條 蓮太郎
ちなみに…どちら様でしょうか…?
綺蝶 りん
…わかりません
東條 蓮太郎
どうやってここに来たかも?
綺蝶 りん
覚えてないです
そこで、あなた達は気付きます。
その女性の顔が濡れていました。泣いていたのでしょうか。
如月 茉麻
どうしたんですか?
泣いてるじゃないですか
綺蝶 りん
え…?
茉麻がハンカチを渡すため自分の鞄を見てみると、先ほどまで使っていたはずのiPodが無くなっていることに気付く
如月 茉麻
あれ、私のiPod無くなってる…?
東條 蓮太郎
あ、俺の携帯も無い
すると突然車内にアナウンスが流れ始める
『本日はご利用いただき誠にありがとうございます。最近”忘れ事”が増えております。ご利用の皆様はくれぐれも”忘れ事”にご注意くださいませ。』
綺蝶 りん
忘れ“事 ”…?
東條 蓮太郎
忘れ“事”かあ…
他に無くなってるもの無いですか?
猪本 徹
えーと鞄はありますね
如月 茉麻
野球ボール? 野球やってたんですか?
猪本 徹
んー…覚えてないです
あ、免許証…猪本 徹…? これ、自分のことなんですかね…?
綺蝶 りん
わたしのにも名前ありました
綺蝶りんって言うみたいです…
えーっと…とりあえず周り見てみませんか?
貴方達が車内を見渡すと、扉の前に子供用のベッドが置かれていることが分かります。また、窓は一か所を除いてブラインドが降りています。
東條 蓮太郎
ブラインド開いてる窓見てみますね
窓を覗き込むと、そこには子供部屋の様子が映し出されていました。子供用のベッドのそばに仲睦まじい様子の夫婦が立っており、夫の腕の中にはすやすやと眠る赤子の姿があります。夫は赤子をベッドへと寝かしつけます。そして、妻は赤子の横にそっとクマのぬいぐるみを置きました
東條 蓮太郎
扉の前にも同じベッドありますよね
綺蝶 りん
キツw
如月 茉麻
いや、きついw
猪本 徹
じゃあ他の窓のブラインド開けてみます
猪本 徹
うわ、真っ暗になってます
東條 蓮太郎
後ろの扉も開かないですね
如月 茉麻
全体に目星→失敗
東條 蓮太郎
目星→成功
綺蝶 りん
目星→失敗
猪本 徹
目星→成功
東條 蓮太郎
あ、中吊り広告ありますね
猪本 徹
あと、網棚の上に何か置いてあります
綺蝶 りん
広告見てみますか
「ようこそ、?????観光へ」
猪本 徹
詳しく見るため目星→成功
東條 蓮太郎
詳しく見るため目星→成功
猪本 徹
これ、血で書かれてません…?
東條 蓮太郎
あ、確かに…
東條 蓮太郎
SANチェック→成功 減少なし
猪本 徹
SANチェック→失敗 30→29
猪本 徹
これ付箋じゃないですか?
東條 蓮太郎
「本日の利用者数は3名」…
猪本 徹
1人少ないな…
如月 茉麻
1人人間じゃない、とか?w
綺蝶 りん
ええ…
東條 蓮太郎
とりあえず置いといて網棚ですよね
東條 蓮太郎
うわ、これ人形?
綺蝶 りん
赤ちゃんですね
東條 蓮太郎
アイデア→成功
綺蝶 りん
アイデア→成功
如月 茉麻
アイデア→成功
猪本 徹
アイデア→成功
10:07
綺蝶 りん
これ、精巧な作りですよね…
猪本 徹
目が…生きてるみたいじゃないですか…?
猪本 徹
san29→28
綺蝶 りん
san35→34
綺蝶 りん
赤ちゃんをベッドに置いてみますか?
東條 蓮太郎
ベッドに目星→成功
東條 蓮太郎
窓の映像とこのベッド似てますよね…
如月 茉麻
そうですね…あ、これくまのぬいぐるみ、入ってました
綺蝶 りん
一緒に寝かせて起きますね
ガチャリという音が聞こえ、誰が触れたわけでもないのに4号車への扉が開きます。
猪本 徹
あ、開いた
東條 蓮太郎
進みますか
猪本 徹
この先が四号車、みたいですね

 

投稿日時:2018-04-11 16:17
投稿者:り

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